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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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金融規制強化、景気の二番底懸念、G8,G20…とりあえず、売って様子見
 おはようございます。
 
 欧州危機は、財政危機国への緊急融資や金融安定化基金の創設などにより、小康状態を取り戻していました。当事国も、厳しい赤字削減措置を打ち出して、債務返済に備えていましたが、ここにきて、財政赤字削減への取り組みが、景気に悪影響を与えるとの観測が急浮上。特に、ドイツが債務の削減を強化したことで、EUの景気に悪影響をもたらす恐れがあるとの懸念が強まっていました。市場は、景況感の悪化が問題債務国の債務弁済に影響をもたらすとして、景気指標への関心を強めていましたが、このところ発表される数字が伸び悩んでいたほか、昨日発表されたユーロ圏鉱工業受注(4月)は市場予想の1.6%増を大幅に下回る0.9%増。景況感が悪化したことから、債務支払いに問題がでるとして、ギリシャのCDSは過去最悪の1085bpに上昇。来月162億ユーロの国債償還を控えるスペインは4bp上昇の269bp、ポルトガルも16bp上昇し336bpになっています。これを受け、ユーロは一時下落しましたが、取引が米国に移ると、ショートポジションのまき戻しが入り、1ユーロ1.23ドル台に戻して終わっています。市場の攻撃を受けるEUは財政再建を優先。一方、景気への影響を懸念する米国は赤字削減ピッチの緩和を要求するなど、EUとい米国間の対立が鮮明になってきており、投機筋がつけこむスキが出来始めた点には注意が必要です。ただ、米国に入り、ショートポジションのまき戻しが入るなど、相場的には最悪期は通過したものと思われ、当面は、底値、上値を探る戦後処理が続くものと思われます。

 昨日の米国株は、好調な耐久財受注や新規失業保険申請件数の減少など景気の底堅さを示す経済指標があったものの、欧州情勢の悪化や前日のFOMC(公開市場委員会)でのFRBの景況感引き下げを嫌気。前日引け値を大きく割り込んでスタートしました。また、議会で行われている上下両院の金融規制改革法案のすりあわせで、規制の内容が厳しいものになりそう、との観測から銀行株が売られたことも下落幅を加速しています。終日安値圏で推移していたものの、G8,G20でのヘッジファンド規制や銀行税問題、景気持続と財政赤字削減問題への状況をみたいというムードが強く、引けにかけ持ち高調整の売りが増加。結局、主力3指数とも下落して終わりました。ニューヨーク市場の出来高は前日比1億3102万株増の12億6094万株。騰落状況は値上がり690、値下がり2336と、ほぼ全面安商状になっていました。

 この日は、原油流出事故を起こしたBPが事故発生後の安値を更新したことから、資源・エネルギー関連株が下落したほか、金融規制強化を嫌気して銀行株も売られています、また、前日政府の支援策再開を期待して買われたホームデポなど住宅関連も景気の2番底懸念から売られています。ニューヨークダウは一昨日の下落で三線転換が陰点。目先、弱気相場入りしていますが、この日は当面の下値支持線だった5月下旬~6月初旬のテーブルを下回ったことも弱気を増幅しています。以前から、書いているように、現在は景気が、財政出動による他力本願の回復から、民間による自力回復に移行する局面にあり、どうしても強弱感が対立しやすいといころ。民間主導の景気回復を示す指標がでてくるまで、持ち合い相場は避けられないところではないでしょうか。昨日も書きましたように、上昇中の52週線の下値支持と、下落中の13週、26週の圧迫を受けて、だんだん振幅が小さくなっていく展開か…?

24日の米国市場
ニューヨークダウ  1万152ドル80セント -145ドル64セント(1.41%)

NASDAQ総合指数  2217.42ポイント -36.81ポイント (1.63%)

S&P500  1073.69ポイント -18.35ポイント (1.68%)

CME日経平均先物 (ドル建て)9795円 -115円

         (円建て) 9755円 -155円

米国10年もの国債金利 3.1230%  +0.080%

WTI原油 76.57ドル +0.29ドル

GOLD  1245.20ドル  +11.40ドル


 米国株は大幅下落、CME日経平均先物は、大証先物終値を大幅に下回ル9755円で帰ってきました。円相場は、対ドルで89円60銭台、対ユーロは110円50銭付近の取引。本日はCME先物終値にサヤ寄せし、先物売りから大幅下落して始まりそうです。CMEでは一時9695円まで売り込まれており、今日の相場で先物筋が目標にすれば下落幅が拡大する可能性もあります。週末控えで、後場からはポジションの手仕舞いから下落幅は縮小しそうですが、今日も裁定解消売りが出る可能瀬尾があり、下値については読みにくくなっています。選挙期間に入っており、政策的なフォローも期待できず、当面、外部環境の落ち着きを待つしかなさそうです。まあ、来週に期待をつなぐことにしましょうか。
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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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