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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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高値挑戦前の一服?…金価格急落、国債金利上昇の持つ意味は
 おはようございます。
 
 欧州では、域内銀行91行のストレステストが終了して以降、ユーロ巻き戻しの動きが強まっています。昨日は、好調な銀行決算が発表されたほか、銀行規制強化に緩和の動きが出ていることを好感。欧州主要市場がほぼ全面高になったことから、さらにユーロを買い戻す動きが強まり、ニューヨーク市場では、ユーロは対ドルで一時1.3047台まで上昇。対円でも114円30銭台に急進して終わっています。この日は、金価格が25ドル安と急落していますが、ユーロ危機時に組まれた「ユーロ売り・金買い」のロングショートポジションが閉じられたためと、思われます。ユーロ危機はどうやら後始末の段階に入ってきたようです。

 昨日の米国株は、欧州株が続伸したことやこの日発表されたケースシラー住宅価格指数(5月)が前月水準を上回り上昇したことを好感。買い先行でスタート。デュポンの予想を上回る決算も手伝い上げ幅を拡大。一時、ニューヨークダウは高値1万578ドルまで上昇していました。ただ、3日連騰のあとで高値警戒感が強まっているときに、この日発表のコンファレンスボード(CB)消費者信頼感指数(7月)が前月から低下。市場予想も下回ったことから、利食い売りが増加。一時、1万500ドルの大台を割り込む場面もありました。しかし、安値圏では押し目買いも入り再びプラス圏に浮上するなど、引けにかけては前日引け値付近で底堅く推移。結局、デュポンの好決算に支えられたニューヨークダウは4日続伸して終わりました。ただ、NASDAQ総合指数とS&P500は、4日ぶりに小反落して終わっています。ニューヨーク市場の出来高は前日比9650万株増の11億1449万株。騰落状況は値上がり1332、値下がり1686と値下がり数が上回りました。

 この日発表された7月のCB消費者信頼感指数は、市場予想の51.0を下回る50.4に低下したものの、予想を大きく下回らなかったことや、前月の数字が当初の52.9から54.3の上方修正されたことなどから、市場への影響は限定的なものになりました。就職困難とする比率が前月の43.5%から、45.8%に拡大するなど、全般的に内容が悪化するものが多かったようですが、景気の現状認識について「悪い」とするものが41.0から43.6に拡大する一方、「良い」とするものも、8.4%から9.0%に拡大するなど、判断の難しいものもありました。景気がまだら模様で回復している様子を示しているのかもしれません。この日は、この数字を受け、小売り」や耐久消費財、アパレルなど消費関連が冴えなかったものの、銀行規制の緩和が期待される銀行や公益事業株などが堅調に推移していました。

 昨日も書いたように、米国株が4月来の下降トレンドに終止符を打つには、6月のザラ場戻り高値を更新する必要がありますが、この日は、高値を延ばしたものの、経済指標の低下や高値警戒感に足を引っ張られ、仕切りなおしの動きになってしまいました。すでに、200日線や当面の上値抵抗線だった13週線、26週線も上回っており、けい線的には上値を圧迫する材料は無く、早期に6月高値は更新されるものと思われます。すでに、ここまで上値抵抗になっていた26週線は上向きに転じ、下値支持力を強めていますので押し目も限定的。ドル安=株高の図式に支えられ、米国株は一段高へ。

27日の米国市場
ニューヨークダウ  1万0537ドル69セント +12ドル26セント (0.12%)

NASDAQ総合指数  2288.25ポイント -8.18ポイント (0.36%)

S&P500   1113.84ポイント  -1.17ポイント (0.1%)

CME日経平均先物 (ドル建て) 9655円 +155円

          (円建て)  9635円 +135円

米国10年もの国債金利  3.0485%  +0.0505%  ←本日の注目ポイント

WTI原油  77.50ドル  -1.48ドル

GOLD  1161.8ドル  -25.1ドル ←ユーロリスク解消のサイン


 米国株は高安まちまち。CME日経平均先物はリスク指向の回帰から円が売られたことを好感。買戻しが入り96円台に続伸して帰ってきました。海外市場で円安が進行しましたが、国内に帰っても対ドルが87円80銭付近、対ユーロが114円を」はさんだ動きになるなど、円安が進行した状態になっており、今日の相場環境は明るいものになりそうです。昨晩の書き込みで、安全資産として買われた円が売られないのはおかしい…としましたが、やっと動きが始まったようです。まだ円の先高観は強く、今日も国内輸出業者からのドル売りが持ち込まれるかもしれませんが、相場観が変われば、ドルの売りが減少し、円相場がさらに緩む可能性もあります。CMEでも買戻しと思われる動きがでており、今日は、日本売りのポジションを持つCTAの動きが注目されます。踏めば以外高も…。米国で10年もの国債金利が3%台に乗せさらに上昇する勢いにあり、今日は「債券先物売り・株先物買い」の動きも活発化。日本株の売りポジションを持つ投資家にとっては針のむしろになりそうです。踏み上げ相場は近い?そうなれば、国内の裁定取引をやっている業者が持ち高を増やしてきますので、後々の爆弾を抱え込むことにはなりますが…。決算発表が邪魔ですが、海運や資源などのほか、エレクトロ二クスや自動車、FAなど設備投資関連に注目。やりたい放題やってきた投機筋の方々、そろそろ引導が渡される時期が接近?もっとも、日本の国内投資家が強気にならないとできませんけどね。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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