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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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TOPIXに売り圧力…全般は今晩のバーナンキ演説待ち
 15日金曜日の日経平均株価は、83円26銭安の9500円25銭、TOPIXは10.67ポイント安の826.38と、ともに反落して終わりました。出来高概算は8億9230万株、売買代金は1兆2784億円と前日比で減少して終わっています。また、日経平均サイコロは6勝6敗、騰落レシオは88、RSIは50、25日線かい離はプラス0.45%でした。今日の終値での25日線は9457円と、依然、上昇を続けています。

 今日の相場は、昨日の買戻し主体から、個別株を売る展開に変化しました。寄り付き段階では、米国景気指標の悪化や円高を受け売り先行でスタート。途中、中国上海市場が不動産価格の上昇を映し、6ヶ月ぶりの高値になったことを好感。値を戻す局面もありましたが、いつもどおり後場になると海外から「円買い・株先物売り」の仕掛けが入り、市場は軟化。裁定解消売りも加わり、日経平均は一時25日線付近まで売られています。ただ、依然として介入警戒感が強いことから、大きく売り込むことはできず、結局、日経平均はかろうじて9500円台を維持して終わっています。昨日と異なり値上がり銘柄数は239、値下がり数は1350と全面安の展開でした。

 先日、欧州投機筋は日経平均先物は手仕舞いしたものの、TOPIX型先物の売りは残してあり、TOPIXに下落圧力をかけてくるのでは…としました。今日は、米国で銀行株や各種金融機関が軟調だったことを受け、国内の関連株にも売り圧力がかかり軟調にスタート。午後になると、大阪府の金融特区構想が受け入れられなかったという、とってつけたような材料を持ちだし消費者ローン関連や銀行・証券株に売り攻勢。明らかにTOPIXの押し下げを狙ったような動きをしていました。昨日、日経平均型に大量の買戻し(?)を入れた欧州系証券も、この日は1300枚程度の売りをしていましたが、売り崩すような動きはなく、もっぱらTOPIXの売りに集中していたようです。それにしても、特に悪材料もないのに、ストップ安するところまで、売り崩すとは…。恐らく、外資系の動きに国内の目先筋がちょうちんをつけているものと思われます。まあ、手を変え、品を変えご苦労なことです…。おかげで、国内の裁定業者は解消売りで儲けさせてもらって万々歳というところですか…。

 ただ、あれだけ過剰流動性をはやして上げていた米国株も昨日からぴたりと動きを止めています。今日のGLOBEX米国株先物もダウは11030ドルから11079ドルの狭い範囲の動きに終始しており、今晩のバーナンキ議長の演説待ちというムードが強まっています。日本時間の9時過ぎからはじまるようですが、内容によっては米国株が大きくぶれる可能性もあり、誰も手が出せないというところでしょうか。また、タイミングが良いのか悪いのか、今晩がオプションのSQに当たっていることも気になります。

 このところ書いていますように、12日から3日間にわたって行われた660億ドルの財政資金調達は、応札倍率や間接入札比率(海外投資家や外国政府の購入状況)は、過去の平均値を大幅に下回り、不調に終わっています。明らかにドル安のマイナス面の影響が出始めています。実際、政府の資金調達難航を予想。10年債金利は2.506%と前日から0.077%も上昇(価格は下落)しています。昨日、ロンドンなどで80円80銭台に買い進まれた円が、ニューヨークに移って81円台に押し返されたのも、金利上昇が影響しています。すでに市場は米国の金利上昇を織り込み始めたのかも知れません。米国では銀行や金融関連会社の不正な住宅差し押さえが、やはり、大問題になってきました。このままでは住宅、不動産、銀行などの経営の根幹を揺るがしかねない状況になる可能性もあり、FRBも潤沢な資金供給を続けざるを得ないものとおもわれます。市場は明らかにこれまでと異なる領域に入ろうとしています。新しい相場環境が、果たして、日本株にとってプラスかマイナスか、今晩の演説を良く聞いてみたいと思います。
 
 さて、その米国株ですが、、ニューヨークダウの25日線かい離は2.8%弱と余裕含みですが、RSIは昨日71%に乗せてきました。4月高値時は75%台まで行きましたが、通常の中間調整では70%割れのところが屈折点になっていました。まあ、警戒ラインには入っているということで、あまり新規に買いたてるようなことはしないほうが良いかもしれません。それより、先日から13週線と26週線とのサンドイッチから抜け出し、新たな上昇相場にはいってきた上海市場が面白い…としましたが、今日も高値を更新しています。内需型への切り替えを先取りしようというもののようですが、保険や食品などの投資妙味のあるものも多く、ストレートに中国株狙いもいいのかもしれません。

 日本株については、以前から書いているように、当面は上昇中の13週線と下落中の26週線にはさまれた狭いレンジの相場になりそうです。市場は勝手に為替介入の水準を決めてびくびくしているようですが、効果的な介入は相場が一方向に傾いたときでないと効果はありません。IMMの円買い水準は積み上がっており、もし本気で押し上げ介入すれば枯れ木に火がついたような円安になるかもしれません。投機筋もそれが怖いから、介入の影におびえながら円を買っています。まあ、彼らが調子に乗って円買いにきたときが絶好のタイミングということでしょう。
まあ、全て、今晩のFRB議長の演説の内容次第…ということですが、それに関係無しに債券市場が軟化して金利が上昇し始めたら、全ての前提条件が変わってくる…。ちょっとくらい待っても、相場は逃げはしません。

 それにしても、ストップ安まで叩きうるとは、ちょっとやりすぎでは…。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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