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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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福島原発1号炉のメルトダウン懸念で安値引け…GLOBEXでの米株安、原油安も嫌気?
 12日の日本株動向
 
 日経平均株価終値:9716円65銭  -147円61銭   日経平均先物終値:9700円

 TOPIX終値:949.34ポイント    騰落状況:値上がり299、値下がり1242

 出来高概算:20億1489万株     売買代金:1兆3986円

 日経平均サイコロ:6勝6敗    騰落レシオ:84   RSI:55

 25日線かい離:+0.3%     日経平均25日移動平均線:9689円(前日比横ばい)


 本日の日本株は、国際商品急落を嫌気し米国株が急反落した流れを受け、売り先行で始まりました。日経平均は、CME日経平均先物終値9775円にサヤ寄せする格好で、9770円と148円安で寄り付いたあと、トヨタを中心にした自動車株や同部品株が買われ、値を戻す場面がありました。ただ、アジア市場が総じて軟調に推移していたことや、GLOBEX夜間取引市場でニューヨークダウが50ドル以上下落。WTI原油も1.5ドル強下げるなどしたことから、今晩の米国株の動きを懸念した売りが増加。前引けにかけ再び下落幅を拡大していました。後場に入ると、福島原発1号炉の炉心で燃料棒がむき出し状態となり溶融。格納容器を溶かした可能性があると報道されると先物売りが増加。裁定解消売りもでて日経平均は下落幅を拡大。結局、安値引けしています。

 明日のSQを控えて、4月のSQ値9612円に近づける売りが増加することを懸念しましたが、GLOBEX夜間取引市場で米国株やWTI原油が続落していることや、福島原発1号炉で炉心のメルトダウンが起きている可能性が強まるなど、渡りに舟の悪材料が出てきましたので、積極的に売り崩しに出てきたようです。福島原発事故に関しては、状況が改善しているとして、相場は織り込みに入っていましたが、それどころか最悪の状況になっている可能性が出てきましたから、失望売りがでてくるのも仕方が無いところです。GLOBEX夜間取引市場で、日経平均先物は9650円台と、さらに一段安しており、明日の相場が気になるところです。ある程度状況が改善していると見られていただけに、今回、状況が予想外に悪化していたことは、海外投資家に見切売りさせるきっかけになるかもしれません。

 やはり、東電と政府には、正確な情報開示をしてもらわないと、日本経済への不信感が増すばかりになってしまいます。震災から一日でも早く立ち直るために、切れ目のない財政支援が必要なのに、菅政権は2次補正を先延ばししようとする、とんでもない愚行を犯そうとしています。この辺を踏まえてのものなのか、日本の復興は遅れるとして、ゴールドマンザックスは、日本の株価見通しを大幅に引き下げてきました。昨日も、ヘッジファンドが4月までに組んでいたポジションの巻き返しが懸念されるとしましたが、当初、彼らがとっていた「ドルショート、ユーロロング」のポジションは、5月に入り急速にまき戻され、5月はじめに1ユーロ1.5ドルのドル安だったものが、短期間で1.40ドルのドル高に転換。これが、国際商品価格の下落に繋がっています。先日も、「価格が下落しているにもかかわらず、WTI原油の建て玉が増加しており、見切売りが懸念される…」としましたが、昨晩の暴落は明らかに投売りが入ったようです。4月までの彼らのポジションの中に、「日本株ロング」があるはずですから、この解消がどのような形ででてくるか…か懸念されます。
 
 とにかく、折角、「現実買い」の段階にに入りかけた復興関連関連株も、菅首相の「2次補正は白紙の状態…」の一言で、お蔵入り。まあ、国民が選んだ民主党の政権ですから、誰が悪いのでもありませんが、これだけ、次ぎから次へと株価の足を引っ張られると、安心して投資をすることもできないですね。このところ、占いの話を書いて顰蹙をかっていますが、やはり5月に入って、運気が急速に下降しているようです。会員向けには、期限付きの資金については、戻りを処分しておいた方がいいとレポートで書いておきましたが、案外、正解だったりして…。朝にも書いたように、ニューヨークダウは、当面、「上昇中の25日線」と「2月高値と4月高値を結ぶ支持線」の下値抵抗力を試す動きだと思われますが、今日の福島原発1号炉のメルトダウン可能性は、日本独自の悪材料なだけに、米国が下げ止まったとしてもシンクロするかどうかは不透明…。

 日経平均は、震災直後の安値8228円から、次の波動に移行していますが、当面、9358円のポイントは整理を終えており、このゾーンまでの調整は考えにくいところ。この付近で底値を模索することになるのでしょうか。それにしても、ゴールドマンザックスのTOPIX目標値の下方修正は、海外投資家への影響が大きいだけに痛い…。ほぼ、想定とおりの動きですが、今後も想定どおりだとすると…。会員のかたにはすでにご案内済み。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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