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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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米株高を受け反発したものの、イベントの結果待ちから手控えられ、上げ幅は縮小
 まだまだ、不安な状態から抜けきれない…。そんな、感じの相場つきでした。 米株高やCME日経平均先物高を受けて先物買いが増加。指数銘柄意裁定買いが入ったほか、為替がやや円安気味に始まったことから、輸出関連も買われ、日経平均は、前日終値を100円上回る8863円と、ほぼ、CME終わり値と同水準で始まってきました。ただ、欧米で重要なイベントを控えていることや、中国市場が軟調推移、GLOBEX市場の米国株先物も下落したことから、高より後は買いが手控えられ、イベント前に持ち株を処分する動きもでて、日経平均はじり安に向かっています。また、欧州でドイツ財務相がギリシャやイタリアに対しタカ派的な発言をしたことから、今晩の欧州市場を懸念する動きもでて先物売が増加。明日のメジャーSQに関し、前月のSQ値8750円を意識した売り崩しの動きもあり、後場より後、日経平均はこの日の安値8757円(前日比6円安)をつける場面もありました。引けにかけては、今晩の米国の大統領演説やバーナンキ講演を期待した買いも入り、やや値を戻し、日経平均は29円71銭高の8793円12銭、TOPIXは3.78ポイント高の757.41ポイントと続伸して終わりました。

 ただ、イベントの結果待ちで手控え気分が強く、出来高は14億6268万株と前日比で3億株近く減少、売買代金は9645億円と、1兆円の大台を割り込んでいます。主力株が高より後、伸び悩むなか、前日に続き、復興関連の浚渫株や橋梁株が堅調に推移したほか、政府の節電エコポイント構想を手がかりに、岩崎電気や IDEC、遠藤照明(大証二部)などLED関連が買われていました。主力株が寄り高に終わったものの、中小型材料株は値を伸ばすなど、資金は海外投資家や為替の影響を受けやすい主力株から、内需系軽量級にシフトしているようです。業種別では、鉱業、ゴム製品、鉄鋼、精密、金属など24業種が上昇。証券、保険、機械、紙パルプなど8業種が下落しています。空運は変わらず。
 日経平均サイコロは8勝4敗、騰落レシオは92(前日比2ポイント上昇)、RSIは52(同9ポイント上昇)…騰落レシオが順調に拡大しており、物色範囲が広がっていることが分かります。当面は25日線のクリアが課題。明日のSQ以降、先物筋が買いでくるか、売りでくるかで、今後の指数の方向性が決まる…。

 欧州株式市場は、軟調に始まったものの、反発に転じています。ECB理事会を控え何らかの危機対策が打ち出されるのでは…との期待感があるほか、イタリアが富裕層への課税に踏み込んだ財政赤字削減案を採択、スペインが財政赤字額の上限を憲法で規定する方針を打ち出すなど、矢継ぎ早の対策が出てきたことを好感。ソブリンリスクを売買するCDS金利も低下。株式市場はこれを好感して上げに転換したようです。GLOBEX市場の米国株も、欧州株が上げ転換したことを好感し、プラスに変わってきました。以前から書いてきたように、今回の危機の元凶は欧州の利上げ…。インフレファイター振りをしめしていたトリシェECB理事長の発言も、最近は徐々にトーンダウン。もしかしたら、利下げがあるかもというレベルまで弱気になってきました。

 とにかく、明日がギリシャ国債の民間部門のロールオーバーの期限。目標の90%が達成できなかったら、デフォルトとみなされるぎりぎりの状態。また、来週12日の期限までに、ギリシャが新たな歳出削減案を提示できるかどうかも不透明材料。できなかったら、追加の融資はしないと、いきまいてきただけに、引っ込みがつかない状態。全く、このギリシャの問題はどうなるんでしょう。結局、市場が催促しているように利下げをして、時間稼ぎをするしかないのでしょうか。まあ、難問は山積み。教条主義のドイツと南欧独特の楽天主義のギリシャ…どこまでいっても相容れない二つの国民性。どちらかがEUを離脱するしかないのか…。

 まあ、欧州が落ち着けば、円も落ち着き、米国株が上がれば、日本株も上がる…当面は流れを見るしかない。ただ、このところの内需系の株の動きは堅調。クラウドコンピューターサービスを活用して、若者の起業も増えてきたといいます。これからの成長性に比較してクラウド関連の評価はまだ低い…。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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