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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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期待したギリシャ救済策は出ず、欧米株安にサヤ寄せして大幅続落
 アジア市場が開く前に何らかの解決策がでるか…と期待させたEUでしたが、結局、サプライズを伴うような策は何も出てきませんでした。まあ、何かあればもっと早くに出ていたはずですから、結局、手詰まりになってしまっているということでしょうか。ギリシャは、現在、今晩を期限とした財政赤字削減の検討期間にありますが、昨日、政府は新たに不動産課税や議員の報酬カットなどを柱とする追加の赤字削減策を提示。EU、ECB、IMFが要求する今期財政赤字のGDP費7.5%以内の抑制に向けて努力していることを示しています。EUの担当員は、おおむね歓迎する動きをしていますが、交渉の席をけって帰国してしまった3者の代表が戻って作業を再開できるかどうか…。10月には国庫が底をついてしまうと、悲鳴に近い発表もでています。予定では、14日から交渉再開…ということですが、ECB内部が意見対立している状態で、果たしてうまくいくのかどうか…。

 ドイツあたりでは、いっそデフォルトさせて、債務の50%カットでもしたら…という意見まで出始めました。すでに、政府を中心に国内銀行で50%を超える損失が出た銀行に対し、公的資金を注入する計画もでており、デフォルトの可能性が無くなったわけではないようです。ただ、市場サイドからみれば、デフォルトして、銀行に公的資金が注入されれば、ギリシャ問題は材料出尽くしになります。そうなると、これだけユーロが下落すれば、ドイツなどの輸出企業やフランスのブランド企業にとっては競争力の増加になりますので、逆張りで買える…ということになるのですが果たしてどうか…。もっと深刻に考えなくてはならないのでしょうか。

 まあ、今日は、ギリシャ問題がイタリアやスペインの国債に波及。ECBが買い支えに動いたようですが、やはり、問題が銀行に波及。格付け会社が問題国の債券を多く保有するフランス銀行の格下げをにおわしたことから、欧州市場は急落して始まっています。銀行株の空売りが禁止されていることから、指数先物の売りを行っていることから、何もかも売られるという感じになっています。いずれも大幅に下げて始まっていますが、銀行3行の格下げが懸念されるフランス株は4%を超える下落。ドイツDAX指数も5000ポイント割れ寸前まで売り込まれています。これをみて、GLOBEX市場の米国株先物も、ニューヨークダウも一時200ドル近く下げるという状態で、そろそろ、何らかの手を打つ必要があるところにきているような気がしますが…。手っ取り早いのは、すべての元凶になった金利を引き下げることですが、いまだにインフレとか言っていますので、もう少し痛い目にあわないと踏みきれないのかもしれません。おかげで、一時、ユーロの対円相場は104円台に上昇。精密や機械、電気機器など対欧州輸出比率の高い業種はぼろぼろです。

  米国だって、このまま連鎖株安が続くと、消費に影響して景気が低迷しますし、欧州の銀行が破綻すると、彼らが発行している債券で運用するMMFがダメージを受け、米国の銀行の経営不安につながるなど、負の連鎖につながる可能性がありますから、利下げ圧力を強めてくるのではないでしょうか。まあ、あげる必要も無かった金利を2回も引き上げ、債務国の景気の足を引っ張り、利払い負担を増加させ、見通しが狂ったから、もう一度、歳出削減策を見直せ…。今回の騒動ですが、本当に悪かったのは誰なんでしょうか。

 今日の日本株は、欧州騒動のあおりを食って、大幅続落201円99銭安の8535円67銭で終わりました。週末のCME先物価格が8500円を割り込んで帰ってきていましたので、今日の下げは予想されたことですが、朝方から、ユーロ売りを絡めて売り崩す動きもでていて、日経平均は急落して始まっています。欧州向け輸出比率の高い工作機械や産業機械、精密、電気機械など日本を代表する著名ブランドが売り込まれ、年初来安値を更新しています。特に、欧州からの売りが多いようですが、欧州株が軒並み下落。その一方でユーロの対円相場は急落していますので、ユーロ建て価格は急騰。相対的にウェートがあがった日本株は、損失補填も絡めて売られるという図式になっているようです。おかげで、先週まで、相場を支えてきたゲーム関連も利食いの対対象になり下落。相場の柱が無くなってしまいました。

 先週も書いたように、短期的には、騰落レシオが61から100に上昇するなど、物色範囲が広がりすぎた修正もあるように思われます。まあ、今まで、ファンドに組み入れていない銘柄ばかりが上昇しては、グリーなどを組み入れざるを得なかった…と言うことで、往々にして、こういうときが相場の転機になりやすいということでしょう。いつものことですが、またやっちゃいましたね…投信のマネージャーさん。

 まあ、先週までの日本株は、世界の株価が調整する中で、比較的下落率も少なく、しっかりしていたほうですから、今回の欧州の騒動を十分に織り込んでいなかった…ということでしょう。先ほども書きましたように、日本株が割安感や来期の業績回復をテコに頑張れば頑張るほど、海外投資家のファンド内の日本株のウエートが上がることになる。それに自国通貨が下落すると、ますますウエートがあがる。そうなるとウエートを落とすために自動的に売りが出てくる。出てくるときは、個別の企業のファンダメンタルは関係なしに売られる…。今の状況はそんなところでしょう。したがって、欧米市場の株が下げ止まらないことには、日経平均の下値は…なんて議論しても意味が無いのかもしれません。ただ、震災後の安値8605円を下回ったことで、三本新値で、それ以後、今日で新たに2本の陰線が追加されました。明日も安ければ、陽転しやすくなるメリットもでてきます。

 それにしても、介入、介入といきまいていた財務大臣さん。ユーロでの円高はどうでもいいんでしょうか。もしかしたら、ドイツの輸出産業やフランスのブランド企業は、元気になるかもしれませんよ。まあ、そろそろ米国も黙ってはおられません。急激に流れが変わるかも知れないことを頭に入れて、相場に流されないようにすることが大事になりそう。
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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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