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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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欧州情勢を嫌気し6立会日ぶりに反落…NASDAQ100指数は6連騰
 おはようございます。 ギリシャ支援問題は、相変わらずもたついたままです。市場が求めているのはスピーディな処理なのですが、何でも加盟国の合意を前提にしていますので、物事がスムーズに前に進みません。結局、この弱点を投機筋に突かれて危機を繰り返すことになっています。今回のギリシャの支援問題にしても、先週のEU財務相会議で融資方針が決まったのですから、さっさと実行すればいいのに、当初、19日に予定されていた3者連合(EU、IMF、ECB)調査団のギリシャ再入国が、いきなり電話会談に切り替えられたり、かと思うと、週内にはギリシャに入る予定だ…とくる。また、予定されていたギリシャ首相の訪米が突然中止になり、首相は「国内で取り組まなければ無ければならない課題がある…」ときた。これでは、市場が不安になるのも当然。結局、ユーロが再び売られ、せっかく立ち直りかけた欧州株式市場も、一時は、先週14日の水準まで引き戻される始末…。

 まあ、どこまでもたもたしたら気が済むんでしょうか。先週の、EU財務相会議では、米国のガイトナー財務長官の面子をつぶして追い返しています。自ら解決する能力を持たないのにプライドだけは高い…日本では、小田原表情で時間を費やしている間に自滅してしまった北条氏が有名です。しかし、欧州は、ナポレオン放逐後に、旧体制の復活を話しあったものの、何も決められない間にナポレオンが流刑地から脱出。再び挙兵した「ウイーン会議」のときから何も変わっていないようです。「会議は踊る。されど進まず…」。何百年も体質が変わっていないとしたら、この組織…本当に財政や金融の統合まで進めるの…? せめて、ギリシャへの融資を何時までに実行するか(予定では10月末というが…)を明確にしてほしい。市場は生殺しの状態に置かれるのを一番嫌うものです。

 19日の米国市場動向
 ニューヨークダウ 1万1401ドル01セント -108ドル08セント(0.94%)

 NASDAQ総合指数 2612.88ポイント -9.48ポイント(0.36%)

 S&P500 1204.09ポイント -11.92ポイント(0.98%)

 CME日経平均先物(円建て) 8690円 -100円

 米国10年もの国債金利 1.949% -0.102%

 ニューヨーク原油  85.70ドル -2.26dる

 GOLD  1778.9ドル -35.8ドル

 ドルインデックス 77.11 +0.57


 週明けの米国株式市場は、ギリシャ支援問題への不透明感や週末に開催されたEU財務相会議で目立った進展が無かったことへの失望感から欧州市場が全面安になった流れを受け、反落してスタートしました。5日続伸したことによる利食い売りの増加に加え、ユーロが売られドルが上昇したことを受け、原油や非鉄などの資源価格が下落。資源・エネルギー株が下落したことも指数の足を引っ張っています。ニューヨークダウは、寄り付き直後、この日の安値1万1255ドル(前週末比254ドル安)をつけています。その後は、週明けで手がかり材料がないなか、安値圏での動きが続きましたが、引け近くに、ギリシャと3者連合の交渉に進展があったと伝えられ、下落幅を圧縮しています。結局、主力3指数は6立会日ぶりに反落して終わりました。ニューヨーク市場の出来高は前週末比9億524万株減の9億729万株。騰落状況は、値上がり689、値下がり2334でした。なお、格付け会社S&Pがイタリア国債の一段階格下げを実施。GLOBEX夜間取引市場のニューヨークダウは100ドル近くに下落幅を拡大しています。

 業種別の値上がり上位は、ギャンブル、レストラン、コンピューターハード、住宅建設など。一方、下落上位は、投資サービス、生保、人材派遣、アルミなど。各種金融、銀行などもさえない動き。生保の下落は、ウエール図ファーゴが生保業界の投資判断を引き下げたことによるもの。ニューヨークダウ30種のうち、上昇したのは、IBM,マクドナルド、マイクロソフト、ユナイテッドテクノロジーズの4社だけ。26社が下落しましたが、特に、バンクオブアメリカ(3.3%)、JPモルガン(2.8%)、AMEX(2.6%)など金融関連の下落が目立ったほか、アルコアやヒューレッドパッカードの下落率が大きかったようです。

 ニューヨークダウは、一時、大きく下落しましたが、先週も書きましたように、上向きに転じた25日線にタッチしたところから反転し下落幅を縮めています。ただ、ドル高の進行は輸出依存度の高い主力株にとってはマイナスになるため、頭の思い展開に変わりそうです。また、レポートでもNASDAQ100指数の動きに注目するように書いてきましたが、同指数はこの日も全般安に逆行し6日続伸して終わっています。投資資金が業績面で不安がなく、かつ、流動性の高いNASDAQ主力株に向かっていることをあらわしています。この日はアップルが413ドルをつけ上場来高値を更新。ネット津半大手アマゾンも先週に続き上場来高値を更新し、指数の上昇を支えていました。50日線、75日線をともに上回っているほか、昨日は75日線を下値に反騰するなど、一味違う相場の強さを示しています。目先、7月14日の安値にとどいたことから、一服する可能性があるものの、投資資金が集中する可能性があり、想定外の動きをすることになるかもしれません。米国でも「二極化」相場が進みそうです。

 米国株は6日ぶりに反落。CME日経平均先物は、欧米株安を嫌気し、週末の大証終値を100円下回る8690円で帰ってきています。イタリア格下げを受けユーロ安が進行、対ドルも円高気味に推移しており、本日の日本株は軟調にに推移しそうです。先週堅調だった輸出関連や欧米で軟調だった金融株も軟調な相場が予想されます。結局、個別の材料株が日計り感覚で買われそうです。立会い日数が3日しかないうえ、今晩からFOMC、来週29日には欧州金融問題最大の山場、金融安定基金のドイツ議会承認がありますので週をまたぐポジションは持てず、短期狙いの荒っぽい相場になりそうです。米国の流れを受け、アップル・アマゾン関連も注目か…?
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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