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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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欧州情勢の進展を好感して上昇も、ニュージーランド格下げなど悪材料を受け下落するなど、乱高下したあと、反発して終わる…NASDAQは続落
 おはようございます。昨日は、また寝過ごしてしまいました。夕飯で子供が起こしにきたのに、おきなかったそうです。今日から、精力剤でも飲んで、元気をつけなければいけませんね。書き込みができずに失礼しました。 

 さて、昨日のドイツ連邦議会のEFSF(欧州金融安定化基金)の増額・権限強化合意は予想通り批准されました。野党が賛成を表明していましたので、投票結果は賛成525、反対85という圧倒的な内容。今回の批准投票は、改革案を推進してきたメルケル首相の信任投票の性格もありましたが、連立与党の賛成票だけで過半数を上回るものとなり、今後、一連の危機対策を進める上で大きな成果を残すものになりました。

 ドイツの批准で、EU加盟国の承認は11カ国。全加盟国一致が原則ですから、まだ、危機がさったわけではなく、全部の承認が終わる10月中旬までは、気をもむことになりそうです。ただ、基金最大の出資国ドイツが承認したことは、日和見をきめこんでいた未承認国への圧力になるはずで、事態は大きく改善の方向に動いたことだけは確かでしょう。次は、昨日からギリシャに入り、査定を始めた3者調査団の動向。周辺では財政緊縮に反対する国民のデモの嵐…ですが、もたもたしていると14日には20億ユーロの国債償還期限が近づいてきます。何とかするんでしょうが、とにかく、この時間がかかることは何とかなら無いのでしょうか…。市場はいらいらしているようですから、また、催促されることになったら…。

 29日の米国市場動向
 ニューヨークダウ 1万1153ドル98セント +143ドル08セント(1.30%)

 NASDAQ総合指数 2480.76ポイント -10.82ポイント(0.43%)

 S&P500  1160.40ポイント +9.34ポイント(0.80%)

 CME日経平均先物(円建て) 8730円 +20円

 米国10年もの国債金利  2.001% +0.021%

 ニューヨーク原油  82.14ドル +0.93ドル

 GOLD 1617.3ドル +0.8ドル

 ドルインデックス 77.95 -0.15


 昨日の米国株は、ドイツのEFSF承認に加え、朝方発表された新規失業保険申請件数の減少、GDP確定値の上方修正など予想を上回る内容の経済指標を好感。買いが先行し急伸してスタートしました。欧州金融危機の落ち着きを期待して金融株が買われたほか、ドイツ連邦議会のEFSF承認を受けユーロが上昇。ドルが下落したことを受け資源価格が上昇。これを受け、資源・エネルギー株が買われたことも指数を押し上げ、ニューヨークダウは、寄り後まもなく、この日の高値1万1271ドル(前日比261ドル高)をつけました。ただ、その後は、材料出尽くし感から売りが優勢となったほか、堅調を持続してきたアップルやアマゾンなどハイテク株が売られたことから、市場心理は弱気に傾き、徐々に上げ幅を圧縮。午後になるとニュージーランドの格下げや米国市場に上場する中国企業の会計内容についてSEC(米証券取引委員会)が調査を始めている…など、マイナス材料が伝わり下落幅を拡大。一時、前日比マイナス圏に落ち込む場面もありました。引けにかけては、月末のドレッシングを意識した買いも入り、値を戻しています。結局、ニューヨークダウとS&P500は反発して終わったものの、主力株が売られたNASDAQ総合指数は、下落分を埋めきれず続落して終わっています。ニューヨーク市場の出来高は、前日比7155万株増の11億1936万株。騰落状況は、値上がり2178、値下がり858でした。
 
 業種別の値上がり上位は、生保、損保、証券、銀行、エネルギー関連など。下落上位は、中国の景気減速による需要後退を意識したギャンブルや装飾品、旅行代理店、非鉄など。ニューヨークダウ30種では、値上がり28社に対し、下落はマイクロソフトとインテルの2社のみ。欧州情勢の進展やデビッドカードの手数料徴収による収益改善期待を受けたバンクオブアメリカが3%上昇。JPモルガン、トラベラーズ、GEなど金融関連の上げが目立ちました。また、メルクやファイザーなど医薬品株も堅調でした。一方、NASDAQ市場で、前日タブレット端末の新商品を発売し買われたアマゾンが一転して3.2%下落したほか、アップル、ヤフーなどハイテク主力株が下落した流れや、半導体大手AMDが業績見通しを下方修正したことを嫌気し、インテルも売られています。

 ニューヨークダウは、高寄りしたあと、ニュージーランド格下げなど悪材料に敏感に反応。マイナス圏に沈むなど神経質な動きをしています。終日値幅は306ドルに達していました。底堅い動きを示しているものの、昨日も下落中の25日移動平均線に接近すると急速に伸び悩むなど頭の重さが目立っています。このところ、堅調を維持してきたNASDAQ100指数も、下落中の50日、75日線に押さえ込まれる格好で下落。下値抵抗と見られた25日線も下回って終わっています。月末のポジション調整の動きに絡んだものと思われますが、テクニカル的には、ニューヨークダウ、NASDAQとも悩ましい終わり方になっています。当面、値固め視ながら25日線の改善をまつということでしょうか。

 米国株は高安まちまち。CME日経平均先物は、大証先物終値を20円上回る8730円で帰ってきました。レンジは8505円~8775円と、やや振幅が拡大しています。円相場は、ドイツのEFSF承認でユーロがやや戻したものの、前日の日本市場で先行して織り込んだ部分もあり、対ユーロは104円30銭台、対ドルは76円80銭台と大きな変化はありません。本日の日本株は、CME高に追随する格好でしっかりした始まりが予想されるものの、昨日好材料を先取りして買われたことや週末控えで、大きな動きはできにくいかもしれません。昨日の上げについては不自然な動きもありドレッシングを意識した買いが入り、裁定買いから指数が上昇した側面もありそうです。買い一巡後は、GLOBEXやユーロ相場、中国株(新たな懸念要因になるか…?)を見ながら神経質な動きになりそうですが、先物の動きによっては、裁定解消売りから指数が下落する可能性もあります。昨日は小型株の上げが目立ちましたが、裁定買いの影響も大きいと思われ、株価を額面取りに受け取るのはややリスクがあるかもしれません。昨日の騰落レシオは114%と依然警戒ゾーンに近い水準にあることには注意。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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