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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
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フランス格下げ延期発言やドル安を好感して続伸…一時、昨年7月来の1万2500ドル超えも
 おはようございます。 昨晩はあんなに急いで書いたのに、病院には間に合いませんでした。今日、また行き直しです。なんでも、駆け込み仕事は良くないですね。

 さて、欧州は、明日のスペイン国債入札を前にどたばた劇は一服です。昨日は、フランス国債の格下げをちらつかせ、金融危機をあおっていた格付け会社フィッチの幹部が、欧州危機がこれ以上深刻化しないという限定条件つきで、「年内の格下げは無い…」と発言。市場は安心感に包まれました。まだ、S&Pという硬派の出方が分かりませんが、フランスの格下げはEFSF(欧州金融安定化基金)の信用力にも影響するだけに、この発言の影響は大きそうです。ただ、一方で、ドイツの短期国債がマイナス金利に落ち込み、昨日行われた米国3年物国債金利の応札倍率が過去最高になるなど、相変わらずリスク回避の動きが強いことには注意が必要です。 このところ、忘れられたような格好のギリシャ問題ですが、銀行団との債務の借り換え交渉が難航しているようです。ドイツのメルケル首相は痺れを切らし、強制も…なんて報道まで出てきました。メルケル案は、50%カットから75%カットへとエスカレートしており、債権者としても簡単に飲めず、まだまだ、難航しそうです。もしかしたら、悪魔がよみがえるかも…。

 10日の米国市場動向
 ニューヨークダウ 1万2462ドル47セント +69ドル78セント(0.56%)

 NASDAQ総合指数 2702.50ポイント +25.94ポイント(0.57%)

 S&P500 1292.08ポイント +11.38ポイント (0.89%)

 CME日経平均先物(円建て) 8440円 +20円
 
 米国10年もの国債金利 1.963% 変わらず

 ニューヨーク原油 102.24ドル +0.93ドル

 GOLD 1631.5ドル +23.4ドル

 ドルインデックス 80.88 -0.10
 

 昨日の米国株は、フィッチ幹部によるフランス国債格下げ年内見送り発言や中国の経済政策変更による景気刺激効果を期待した資源価格の上昇などを受け、買い先行でスタートしました。前日引け後に発表されたアルミ大手アルコアの決算が赤字だったものの、今年の世界のアルミ需要に関し強気の見通しを示したことや、それを裏付けるように、中国のアルミや銅の輸入が増加したことから、資源株を中心に買いが増加。また、米国自動車大手GMやフォードの強気の販売見通しなども買い手がかりとされ、ニューヨークダウは、寄り付き後まもなく、この日の高値1万2514ドル(前日比122ドル高)をつけています。1万2500ドル台は昨年7月以来。ただ、高値更新後は、欧州への懸念や企業決算への警戒感などから、利食い売りが増加。引けにかけ上げ幅を縮めたものの、結局、主力3指数とも続伸して終わっています。ニューヨーク市場の出来高は、前日比1億1830万株増の8億3890万株。騰落状況は値上がり2333、値下がり705と全面高。VIX指数は、前日比1.8%低下し20.69で終了。

 ニューヨークダウは、続伸して終了。ダウ30種は値上がり23、値下がり7。欧州で銀行株が買われた流れを受け、バンクオブアメリカが5.7%上昇するなど金融株が堅調。キャタピラーやデュポンなど景気敏感株もダウの上げ率を上回りました。資源国通貨が買われるなどリスク指向が強まり、ドルが下落したことも、輸出株や資源・エネルギー株の上げにつながっています。ドルインデックスは、トレンド転換を起こす一歩手前で反落しており、当面は、主力株優位の展開になりそうです。ただ、昨日の高値も昨年4月、7月高値を、結ぶ上値抵抗ラインで押さえれれており、産みの苦しみの段階にあるように思われます。昨日は、株価上昇と出来高の増加が伴うなど、これまでとは違う動きが出てきていることは、先高期待を抱かせます。

 米国株は続伸。CME日経平均先物は、大証終値比20円高の8440円で帰ってきました。レンジは8350円~8475円。欧州市場の落ち着きから、円相場は対ユーロが98円20銭台、対ドルは76円80銭台と、前日水準で帰ってきました。本日の日本株は、CME高にも支えられ堅調な始まりが予想されます。ただ、一時ユーロが97円台に下落するなど波乱含みの動きをしており、本日も欧州系証券の先物売り仕掛けが懸念されます。昨日は小幅の売りこしにとどまりましたが、為替や中国市場、GLOBEXの米国株先物などの外部環境次第では、再度売り仕掛けがあるかも…。ただ、昨日も書いたように、市場には内需株を物色の柱にすえようというコンセンサスができつつあり、当面、このテーマの持続力が注目点になります。東北では震災の影響で生産力が低下するなか、いち早く、生産を回復した企業に復興需要が増加。フル生産に入った企業もあります。今期、来期と連続して見通しが上方修正される可能性もあり、今後、水準を変える企業が多く出てきそうです。仕手系株のなかで、新日本理化や日東紡が冴えないなか、橋梁株などに人気が集まっている背景を考えてみるところでしょう。
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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。




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