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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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イタリア国債入札の無難な結果、FRB副議長の追加緩和示唆発言などを好感し、大幅続伸
 おはようございます。

 懸念されていた昨日のイタリア国債入札は、ほぼ目標(50億ユーロ)に近い49億ユーロ弱を調達して終わりました。ほぼ、成功とは言うものの、3年ものの調達金利は前回の2.76%から3.89%へと1%以上も上昇。今後の利払い負担を増す結果になっています。入札が無難な結果に終わったことから、債券市場もこれを好感。イタリア10年国債金利は、0,13%低下し5.40%に、スペイン国債は0.06%低下し5.81%になったものの、スペイン国債の低下幅が少なく、市場は、依然、スペイン経済を懸念していることが分かります。同国では、昨日、債務安定法案が可決されていますが、当面、節となる6%を上回るかどうかが注目されます。

 また、先週から日米欧、中国など中央銀行の出方が注目される…としましたが、一昨日のECB(欧州中央銀行)による国債買い支え再開の示唆に続き、昨日はFRBのイエレン副総裁が「雇用見通しは、非常に緩和的な政策を正当化させる…」と、追加緩和に含みを持たせる発言をしています。この日発表された、新規失業保険申請件数は、市場予想の35万5000件を大幅に上回る38万件に増加。市場の反応がきになるところでした。ニューヨークダウのトレンドが壊れるかどうかの微妙な位置にある段階での発言で、FRBが個人消費に影響がある株価を意識していることが分かります。米欧では、中央銀行が何とか市場を支えようと懸命に努力をしていますが、27日の日銀は、どんな貢献をしてくれるのでしょうか。このところ、マスコミで、「緩和しても効果が無い…」的な論調を見受けますが、日銀よりの記者を使って予防線を張っているのではないでしょうね~?

 12日の米国市場動向
 ニューヨークダウ 1万2986ドル58セント +181ドル19セント(1.41%)

 NASDAQ総合指数 3055.55ポイント +39.09ポイント(1.30%)

 S&P500 1387.57ポイント +18.86ポイント(1.38%)

 CME日経平均先物(円建て) 9600円 +60円

 米国10年もの国債金利 2.056% +0.018%

 ニューヨーク原油 103.64ドル +0.94ドル

 GOLD 1676.3ドル +16.0ドル
 
 ドルインデックス 79.35 -0.39


 昨日の米国株は、朝方発表された新規失業保険申請件数が期待を裏切る内容になったものの、イタリア国債入札が無難に終わったことや、今日発表予定の中国GDPが予想から上振れするとの予想から欧州株が上昇した流れを受け、買い先行でスタートしました。中国景気への期待やドルが下落したことから資源・エネルギー価格が上昇。これを受け素材やエネルギー株が上昇。また、有力アナリストからパソコン市場の改善観測が出されたことからハイテク株全般も上昇するなど、全面高商状になりました。さらに、この日発表された2月の貿易赤字が3年ぶりの水準に減少したことも好感。輸出増加傾向が維持されたことから、輸出関連も買いなおされるなど、ニューヨークダウは終日上げる展開となり、高値圏で取引を終えました。ニューヨーク市場の出来高は、前日比3260万株減の7億5570万株。騰落状況は、値上がり2505、値下がり549。好材料が相次いだこともありVIX指数は前日比14.09%下げ、17.20%に急低下しています。

 ニューヨークダウは続伸。ダウ30種は、値上がり26、値下がり4。パソコン事業環境の好転を期待してヒューレッドパッカードが7.2%上昇したほか、欧州情勢の落ち着きを好感してバンクオブアメリカが3.5%上昇したのが目立ちました。また、予想を上回る決算でアルコアがこの日も2.7%上げたほか、キャタピラー(4.4%)、ボーイング(2.4%)など輸出関連も堅調。業種別では、石炭、非鉄、金属、鉄鋼、鉱山などが上昇。一方で、タバコ、ビール、医薬品などが下落しています。
 ニューヨークダウは、昨日、下落トレンドに転換する寸前で下げ止まり、昨日にかけ続伸して終わりました。なんとか75日線で踏みとどまった格好ですが、次は、この日の終値付近にある50日線を回復できるかどうかがカギ。昨日の終値ゾーンは、2月後半に形成したレンジ相場付近。下げの過程で、何度も踏みとどまったポイントでもあり、戻り売り圧力の強いところでもあります。今晩、このゾーンを抜けて、再び、1万3000ドル台の持合ゾーンに復帰できるかどうかが焦点になります。

 米国株は続伸。CME日経平均先物は、大証終値を60円上回る9600円で帰ってきました。レンジは9460円~9615円。円は、イタリア国債入札を無難に乗り切ったことで、対ユーロは106円60銭台に軟化したものの、対ドルは80円80銭台と横ばいで帰ってきました。本日の日本株は、寄りつきがオプションSQに当たり、不透明感はあるものの、海外株高やCME高を受け、堅調な展開が予想されます。昼ごろ発表される中国GDP統計が波乱要因。数字が上振れる下振れるかで状況が変わるため、寄り付き買い一巡後は、模様眺め気分が強まるかもしれません。当面は主力株中心の展開になりそうですが、下値不安が遠のけば、休んでいる小型材料株が復調するか…。引き続き、中国株とGLOBEXの米国株先物の動き、特に、対ドル相場には神経質な動きが続きそうです。今日は、13週線を回復する動きに期待したい。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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