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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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欧州懸念はあるものの、予想を大幅に上回る小売売上高を好感して反発…NASDAQ市場は、上昇リード株が波乱
 おはようございます。

 欧州の動揺は、なかなか収束しません。米国のほうでは、「一気に解決できない問題だから、長い間付き合っていくしかない。欧州への反応は、その日の気分次第だ…」なんて、投げやりな見方も出てきているようです。昨日も、17日、19日の国債入札を懸念してスペイン国債が売られ、とうとう、6.17%まで上昇してきました。債務不履行リスクを売買するCDSも522%と過去最高に上昇。一方で、安全資産のドイツ国債への買いが増加。金利は最低水準まで低下してきたようです。これを嫌気して、ユーロは売られ、対ドルで1.2993、対円は104円61銭まで下落しています。下落スピードが速すぎることから、ECBの国債買い支え思惑が台頭。米国の小売売上高が予想の倍に増加し株価が上昇したこともあり、さすがにユーロは買い戻されましたが、今後、国債金利上昇を受け、格付け会社が動くことも予想され、よってたかって叩かれて制御不能の7%を目指していくことになるんでしょう。景気を刺激して、税収の増加を図るしか、助かる道は無いのですが、ドイツが反対しており、この道も閉ざされています。ECBがドイツを無視して、利下げや追加緩和に踏み切れるか…。世界中が、EUのごたごたに嫌気が差し始めているようです。

 16日の米国市場動向
 ニューヨークダウ 1万2921ドル41セント +71ドル82セント(0.56%)

 NASDAQ総合指数 2988.40ポイント -22.93ポイント(0.76%)

 S&P500 1369.57ポイント -0.69ポイント(0.05%)

 CME日経平均先物(円建て) 9470円 変わらず

 米国10年もの国債金利 1.983% -0.005%

 ニューヨーク原油 102.93ドル +0.10ドル

 GOLD 1649.70ドル -10.50ドル

 ドルインデックス 79.56 -0.32


 週明け16日の米国市場は、スペインへの懸念を受け欧州市場が波乱含みに推移したものの、朝方発表された3月の小売売上高が予想を大幅に上回り景気の底堅さが確認されたことから、買い先行で反発してスタートしました。この日発表されたシティグループの決算が予想を上回ったことから、銀行株が買われ指数の上げを支えました。4月のニューヨーク連銀製造業景況指数(4月)が前月から大幅に低下したことを嫌気して、上げ幅を縮める場面もありましたが、欧州が落ち着きをとりもどしたことを好感し、再び買い物が増加。ニューヨークダウはこの日の高値1万2986ドル(前週末比137ドル高)をつける場面もありました。ただ、NASDAQ市場で、市場のリード役だったアップルが、一部アナリストのアイパッド販売への懸念をきっかけに急落したことや、株式分割への疑問からグーグルが続落したことなどを嫌気。引けにかけて、再び上げ幅を縮めています。ニューヨーク市場の出来高は、前週末比3618万株減の7億5422万株。騰落状況は、値上がり1727、値下がり1303。VIX指数は前週末比変わらずの19.55。NASDAQ総合指数は、一部銘柄の下げの影響で下落したものの、騰落状況は、値上がり1316、値下がり1185と値上がり数が上回っていました。

 ニューヨークダウは反発。ダウ30種は値上がり24、値下がり6。シティの予想を上回る決算を受けバンクオブアメリカが1.3%近く上昇したほか、今晩発表される予定の決算を期待してインテルが1.2%上げたのが目立ちました。業種別では、空運、トラック、非耐久消費財、住宅リフォームなどが上昇。一方、玩具、レジャー用品、コンピューターハード、ネット関連などが下落しました。
 ニューヨークダウは、2月の1万3000ドル付近のレンジ相場で形成した抵抗ゾーンをなかなか上抜けることができません。3月6日の安値を下回っていないことから、上昇トレンドは壊れていないものの、このところ、上昇中の75日線と50日線にはさまれたレンジ相場が始まっています。この日も、50日線に届いたところから、急速に伸び悩んでいました。レンジ相場が長引くと、下落中の25日線の下押し圧力を受けるほか、50日線の下落も予想され、早急に、1万3000ドル大台を開封することが望まれます。市場をリードしてきた、NASDAQ100指数が、アップルなど成長株の下落で、調整中の主力株に追随し始めたのは気になるところ…。

 米国株は高安まちまち。CME日経平均先物(円建て)は、大証終値比変わらずの9470円で帰ってきました。レンジは9435円~9540円。円は、欧州市場で急伸したものの、米国に入り落ち着きを取り戻したものの、対ドルは80円40銭台、対ユーロは105円60銭台に上昇して帰ってきています。本日の日本株は、不安定な動きが続きそうです。為替が円高方向に動いていることに加え、商品投資顧問の機関店と見られる欧州系証券の先物売りが活発になっており、欧州市場が開く2時過ぎの仕掛けが気になるところです。重要イベントが相次ぎ見送り気分が強まっているだけに、先物売にともなう裁定解消売りの影響が強まっていることも心配です。日本株の場合、先高感が強いだけに下値は固そうですが、指数の動きに振り回される局面があるかもしれません。復興関連需要を取り込む小型の材料株や再編思惑のある大手の系列企業などの押し目狙い。 
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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