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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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欧米株安を受け続落するも、重要イベント控えでこう着状態
 今晩から22日までの予定で、IMF・世界銀行春季総会が、同時にG20財務相・中央銀行総裁会議が開催されます。特に、IMF総会は欧州危機に対応する供出金の額がどれくらい上積みされるか、市場は注目しています。ラガルト専務理事は、3200億ドルの見込みをつけたといっていましたが、関係者によると会議直前で3500億ドルまでは積み上がったといっています。目標の4000億ドルまで、あと少しというところですが、この額自体が、当初の5000億ドルから下方修正されたもの…。米国では、ユーロ危機時に、無制限のドル供給で協力しているのに、まず、自分で解決したらどうだ…と言いたいところでしょう。

 ユーロ安の恩恵を受け、ドイツの景気はバブル状態。ギリシャやイタリアなど他のEU加盟国から資金が流れこみ、不動産価格が上昇するなどバブル寸前の状態。今日発表されたドイツIFO景況感指数は、前月から上昇。予想は、低下でしたから、改めて景気の腰の強さを示しました。一部では、危機を克服した…という強気の見方もでています。外部の国から見れば、世界に奉加帳を回す前に、ドイツが金をだすなり自前で救済しろと、言いたくなるのも当然でしょう。まあ、総会でどんな意見が戦わされるのか、注目ですね。また、日曜日には、フランスで大統領選挙も行われます。ドイツのメルケル首相と組んで、危機に対処する相手が、誰になるか市場は注目しています。今のところ、サルコジ大統領不利が伝えられていますが、事前予想が外れることでも、有名。相手方のオランド氏は、ECBに利下げを要望するなど、投票前の得点稼ぎに躍起になっていますが、この人、財政拡大を狙っているようですが大丈夫なんでしうょうか。まあ、平気で前言を翻すのが、欧州政治の特質ですから、誰もなんとも言わないのでしょうが…。

 来週にはFOMC、日銀金融政策決定会合を控えていますし、まともなポジションは取れないというのが本音のところでしょう。今日の日本株は、これを地で行くような展開でした。米国の景況感の悪化や欧米株安もあり、先物先行で売られ下落スタートになりました。米国の景況感の悪化や携帯電話用半導体大手クアルコムの冴えない決算を受け、輸出株やハイテク株が売られましたが、来週のイベントを考えると、先物筋も大きく売り込めず、日経平均は、前日比安値圏で推移したものの、終日値幅は、48円にとどまっていました。ただ、一部、仕手系株が続伸したほか、来週からの決算発表を控えて好業績の小型株が買われるなど、個人を中心にした個別株物色は旺盛で、指数は続落したものの、騰落状況を見ると、値上がり829、値下がり672と、値上がり数が上回っています。結局、日経平均は、27円02銭安の9561円36銭、TOPIXは2.19ポイント安の811.94ポイントと、小幅続落して終了。出来高は15億2930万株、売買代金は、再び、1兆円を割り込む9686億円に落ち込んでいます。

 まあ、米国の景況感の悪化や欧州がふらふらsた状態が続いている間は、なかなか買いづらいということでしょう。また、新年度に入り、機関投資家の運用方針が示されていますが、生保筋は相変わらず株式は上がると売る…と宣言。当分は内外の債券で運用する、としています。昨年から、年度末にかけても、生保が売りまくり、日本株の頭を押さえる原因になりましたが、新年度も「売る」と宣言されたら、投資家はどうしても主力株を敬遠することになります。今年も、海外投資家が買わなかったら、主力株は重たい動きになるんでしょう。また、ここにきて、野田首相の消費税引き上げの足元がぐらつき始めました。海外投資家は、消費税の上げによる財政状況の改善を期待して買った部分もありますので、これが流れると…。

 まあ、レポートでも書いていますように、今回の相場は、2005年の後半型の主力株置いてけぼり相場を想定していますので、当分は個別株重視で良いんでしょう。特に、小物の復興間連は業績変化率が高くなるので面白くなりそう。今日、栗本鉄鋼が業績修正を発表していましたが、当初の営業利益予想を28億円から40億円につみまして着ました。EPSでみると15円台に倍増してきます。同社の場合、耐震性の上下水道管を扱っており、今後も復興需要が見込めますので、今期の数字も上積みされてくるのではないでしょうか。他の小型復興関連も今日は高く終るものが増えていました。まあ、来週に期待をつないで終わったのは良かったですね。詳しくは、レポートで解説しますが、今日は、レポート銘柄から、NECネッツエスアイ、日本M&Aセンター、物語コーポレーション、TOA、山善の5銘柄が年初来高値を更新していました。

 ニューヨークダウに関してはレポートで解説していますように、2段上げの上昇波が継続しているのか、中間反落に向かうのかの判断がつきにくいところにあります。まあ、自然体で見ておきましょう。
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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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