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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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欧米株高を受け続伸して始まるも、小沢無罪判決後は政局を気にした売りで軟調相場へ…決算銘柄は好調を持続
 昨日の米国FOMCは、金融政策の現状維持と景気判断をやや進めたことで終わりました。ただ、予想したように株価が微妙な位置にあるところから、バーナンキFRB議長が追加金融緩和に含みを持たせる発言を行い、株式市場への口先介入を行っています。住宅価格がなかなか立ち直らないため、個人の財務バランスが財務超過状態になったまま…。ここで株価が下落して、債務が拡大するようなことになると、個人消費に影響がでて景気が腰折れしてしまうという懸念が同議長にあるのではないでしょうか。次の、FOMCまでの間に、株価が下落するようなことがあれば、すかさずQE3に踏み切ることもあるのではないでしょうか。この思惑が、昨日の発言で再び市場にインプットされましたから、調整しても下値は少ないのではないでしょうか。

 続いて、今日は小沢判決…。結果は無罪でした。朝も書いたように、無罪は、政局の波乱につながり、海外投資家が一番嫌いますから、判決後、先物売りが増加。海外株高を受けた朝方の株高も値を消してしまい、株価は下落に転じています。まあ、大した影響力ですね。ただ、判決内容は、灰色の無罪で、自民党や公明党など野党は、議会での弁明を要求しています。民主党の幹部も、党員資格停止処分の解除については奥歯にものが詰まったような言い方をしています。また、これでもめそうですね。結局、何もきまらないまま、解散に追い込まれていくんでしょう。まあ、もともと日本の政治は三流以下という評判ですから、どこかつぶれようが、大した影響はないでしょうが…。今回の判決に、苦虫を噛み潰したような顔をしているのが官僚でしょう。せっかく、盛り返し、操り人形状態作りに成功したのに、小沢さんに復活されたら、水の泡ということもあります。まあ、何でも良いですから、早いところぶっ壊してしまわないと、日本が立ち直る機会を失ってしまうことだけは確か…。

 欧州の方では、EUが歳出を歳出を拡大し、財政緊縮で起きるデフレ効果を相殺するような動きを始めるなど、これまでの緊縮財政一辺倒から変化しようという動きが始まっています。明日は、次の関門である日銀金融政策決定会合がありますが、今回は、日銀の「本気度」が問われる重要な会議。市場にサプライズを与えるような政策が出てこないと、失望感を招いてしまう可能性が出てきます。まあ、何をやってくれるか、過剰な期待をしないで待っておきましょう。

 さて、前段でも書きましたように、昨日の欧米株高を受け、朝方から買い先行で始まった日本株でしたが、小沢判決が出て行以降、先物市場で売り物が増加。現物株との裁定解消売りもでて、指数はマイナスに転換しています。野村證券への監視委員会の検査や主力株への株価見通しの引き下げなどがあり、全体は伸び悩んだものの、個別では、決算発表銘柄や増額修正銘柄を中心に買われ賑わいを見せました。引けにかけては、明日の日銀金融政策決定を警戒して先物への買戻しが増加。これに連れて指数も反発。結局、日経平均は、82銭高の9561円83銭、TOPIXは0.61ポイント高の810.10ポイントと、続伸(といえるのかどうか?)して終わりました。出来高は15億5500万株、売買代金は、5日ぶりに大台を回復し、1兆762億円で終わりました。騰落状況は、値上がり875、値下がり613でした。日経平均サイコロは、5勝7敗、RSIは44、25日線かい離は-1.9%、騰落レシオは79と、モメンタムは増大しつつあります。

 今日は、決算関連銘柄の好調振りが目立ちました。以前から、高進捗率銘柄や会社側予想とアナリスト予想が食い違うもの、今期業績見通しの明るいもの、小型の復興関連銘柄…をターゲットにするように、と書いてきましたが、レポート銘柄も、これを基準に種蒔きしてきました。今日は3月4日号から取り上げたマルカキカイが、とうとう4桁大台に乗せてきましたし、山善、ピジョン、ユナイテッドアロウズ、山善などが年初来高値を更新。レポート直近号の頭銘柄だったネットワンも今日は、好決算発表や自社株消却を好感し急伸。そのほかの銘柄も、引け後に増額修正や増配を発表してきていますので、明日の動きが期待されます。やはり、決算期にはいり、一斉に花開いてきました。

 まあ、この点では、想定どおりで一安心ですが、ひとつ気になるのが、決算発表にともなう、アルゴリズム取引(ロボット売買)の影響。今日のネットワンですが、ここ数日間大商いになっていましたが、今日一時に決算発表があると、急激に商いが膨らみ、株価が急伸。想定以上の数字が出たため、機械的に成行買いしたものでしょうが、一定の値段を超えると自動的に成行き売りするプログラムがされているのか、高値1264円(前日比239円高)したあとは急激に下げ、1140円で終わっています。ここ数日の商いの増加は、なんだったのでしょうね。まさか、インサイダーがらみの動きがあったのでは…なんて勘繰ってしまいます。どうも、最近の株式市場はおかしな動きが多すぎるような気がしますが、ファイヤーウォールは機能しているんでしょうか?

 同社株に関しては、通信業界のながれやクラウドサービス関連での独自の立場などを考えると、短期的な相場は考えていません。最低でもダブルバーガーは可能と見ていますので、これからも注目していきますが、今日のようにアルゴリズム取引で、むちゃくちゃにされると需給関係に狂いが生じ、これをほぐすのに余計な時間がかかってしまいます。まあ、決算期だけの動きと見て、大手が手を出さないときに仕込めば良いでしょう。アルゴリズム取引とかいったって、長期投資ができるわけでもなし、短期で1割、2割とるより、長期でフォーバガーやテンバガーを発掘すれば、運用成果では上回ることができます。まあ、今日は、せっかく選んだ銘柄が、何か汚されてしまったような、いや~な感じになりました。とりあえず、今期決算見通しを織り込み、後半からは来年相場を織り込むパターンに入っていきます。とりあえず、レポート銘柄については主力を除き、目先的な仕上げ局面を迎えるか?
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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