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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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中国への懸念、スペイン格下げを材料にした先物売りで急反落して終了
 なんとか底入れしてれるのではないか…との期待感を打ち砕いてくれた一日でした。昨日引け後に、中国が3年半ぶりの利下げを実施。一時は好材料視されたものの、アジアに帰ってくるとシナリオが変わっていて、景気の状況が悪いから利下げするのではないか…と、何時の間にか売り材料に変られていました。昨日も書きましたように、状況が悪いことはすでにわかりきったこと。むしろ、中国政府が年初から取っている刺激的な政策のほうを評価しないといけないと思うのですが。まあ、明日、あさってと重要な景気指標が発表されますが、週明けの市場がどう反応してくるかが注目されます。もしかしたら、今週逃げ遅れた弱気筋がためにしようとして流した話かもしれません。ある欧州系の証券会社は、今後中国株が40%近く上昇するのでは…とする話を流したのかもしれません。まだ投資家心理は、弱気に傾いたままですから、悪い話が出てくるとすぐに萎縮してしまいます。

 また、欧米市場がしまった後、お騒がせやの格付け会社フィッチがスペインの格付けを一気に三段階も引き下げ「BBB]としました。見通しは「ネガティブ」ですから、今後さらに引き下げられる可能性がつよまっています。後、2段階引き下げられたら、投資不適格になり、まともな投資家はスペイン債を買うことができなくなってしまいます。なんだか、ECBが国債の買い入れを再開する前に先手を打ってやったような感じを受けます。同社の見通しでは、スペイン銀行の救済に必要な額は1000億ユーロを超え、スペインの財政を悪化させることなどが格下げの理由になっているようです。昨日はスペインの国債入札が予定分(21億ユーロ)を消化し、利回りも市場利回りを下回る順調ぶりで、市場もこれを好感して上昇したのですが、完全に頭から氷水をぶっかけることになってしまいました。おかげで、落ち着いていた高債務国のCDSが上昇。株式市場も急反落してはじまっています。

 まあ、もう少しタイミングを考えたら…と思うのですが、いつも、相場の分岐点で弱気に誘導する方向でで動いてきます。以前から、投機筋が弱気ポジションを増やしたあとで、格下げを実施するケースが多かったようですが、フロントランニングがなかったかどうか、監視する機関が必要ではないでしょうか。スペインの支援については、財政負担を増やさないようにと、銀行への直接支援の方策が考えられています。一部では、週末にも、スペインがEUに対し、銀行支援のための金融措置を要請するとの話があり、一方で、週末にユーロ圏財務相の電話会議が開催されるとの話もあります。スペインでは月末に向け、外部監査法人の銀行の資産査定が行われていますが、資本不足額は結果を見てみないとわからないはず。もし、同社が勝手予測したよりも大幅に少なかった場合は、格上げするのでしょうか?とにかく、信用できないことは確か。

 さて、今日の日本株は、朝方発表された1~3月期GDP改定値が4.1%から4.7%に上方修正されるという好材料があったものの、全く斟酌されず、スペインの三段階格下げが材料視され、売られてスタートしました。週末控えだったことから、円の買戻しが強まり、円がドル、ユーロに対し強含んだことから、輸出株から下落幅を拡大。中国市場が弱含むと先物売りが増加。GLOBEX市場の米国株先物も軟調に推移していたことから、次第に先物売りが増加。後場になるとユーロ売り(円買い)と株先物売りをセットにした仕掛け的な売りが増加。これが裁定解消売りを誘発して下落幅が拡大するという、昨日までとは逆のパターンで下落幅を拡大しています。主力株や指数が下落幅を拡大したことを嫌気。全体にも手じまい売りが波及。結局、全面安で週末の取引を終えました。結局、日経平均は、」180円46銭安の8459円26銭、TOPIXは13.01ポイント安の717.04ポイントとともに反落して終わりました。出来高は、23億5664万株に増加しましたが、この中にはSQに伴う商い5億2800万株が含まれています。騰落状況は、値上がり327、値下がり1269。

 日経平均サイコロは7勝5敗、RSIは42、25日線かい離は-2.9%、騰落レシオは78。日経平均の終値は10週ぶりに、前週末の終値を約20円上回って終わりました。昨日段階で、3本新値が陽転。前週の陰線を長大陽線で包み、底入れパターンを示していたのですが、今日の足で、上髭を残してしまい、不安を抱える終わり方になってしまいました。以前から書いているように、売買シェアの70%を海外投資家に占められるようになったら、日本のファンダメンタルなんか関係なし。海外情勢次第で、どうにでもかわってしまいます。特に裁定買い残が多い間は、不安定な状況が続きます。先週の裁定買い残は281億円の減少でしたが、6月限りでみると1900億円近く減少していました。やはり、先週の下落にも裁定解消売りが影響したのですね。まあ、とにかく、400億円の資金があれば、東証一部の売買代金と同じ商いができる先物市場をなんとかしない限り、日本経済の浮上も、主力株の業績繁栄相場もない…ということを、金融当局や政治家は、そろそろわからなくてはいけませんね。詳しくはレポートで、分析してみます。
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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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