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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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追加的な景気刺激策へ期待感から幅広く買われ反発…鯨幕相場の兆し?
 おはようございます。

 欧州情勢は相変わらずです。昨日は、お騒がせ屋の格付け会社フィッチが、スペイン銀行18行の格下げを実施。これを嫌気してスペイン国債は叩き売られ、昨年11月のEU発足後の最高利回りを上回り6.857%に上昇。とうとう制御不能の7%にリーチがかかりました。まあ、いいタイミングですね。以前も書きましたが状況が改善しかかると、すかさず格下げを実施してきます。ムーディーズやスタンダードプアーズは、格下げの警告はするものの、まだ状況を見極めている段階というのに、矢継ぎ早にやってきます。弱気ポジションを取っている投機筋にとっては、天使のような存在ですね。あまり頑張って仕事しなくてもいいのに…。

 また、このところ、EU関係者の間の発言が相違するようになってきました。ECBの副総裁は、銀行監督統一組織(銀行同盟)を作る必要があるといい、ドイツは、その前に政策同盟がいる…ときます。また、柔軟な対応で市場を懐柔しようとするEUの動きに、教条主義を持ち出し反対するドイツに対し、(文句言うなら)早く財政合意を批准しろと反論しています。ギリシャ問題に関しては、出ていくなら、いつでもどうぞ…ということでは一致しているようですが…。フランスのオランド大統領は、どうやら総選挙を有利に進めているようで、政権基盤が安定しそうなことから、このところドイツに対する発言のトーンも上がったきたように思われます。意見百出で勝手なことを言い出され、会議は踊る状態になっては困りますが、欧州共同債や財政政策の共通化などの懸案事項は、ドイツ包囲網の高まりから、進展するのかもしれません。株式市場がスペイン問題に影響されなくなったのは救いです。

 12日の米国市場動向
 ニューヨークダウ 1万2573ドル80セント +162ドル57セント(1.31%)
 
 NASDAQ総合指数 2843.07ポイント +33.34ポイント(1.19%)

 S&P500 1324.18ポイント +15.25ポイント(1.17%)

 CME日経平均先物(円建て) 8565円 +35円

 米国10年もの国債金利 1.652% +0.072%

 ニューヨーク原油 83.32ドル +0.62ドル

 GOLD 1613.80ドル +17.0ドル

 ドルインデックス 82.36 -0.31


 昨日の米国株は、スペイン銀行の格下げやギリシャのEU離脱懸念などから見送り気分が強まるなか、景気刺激策への期待感から小反発してスタートしました。世界的な景況感の悪化から来週19日~20日に開催されるFOMCへの期待感が強まっていますが、この日は、シカゴ連銀総裁が追加緩和に前向きな姿勢を示したことを好感。また、ドルがユーロに対し下落したことから原油など商品市況が堅調隣資源・エネルギー株が上昇したことも指数の上げに寄与しています。このほか、ドル安を好感した輸出関連株や半導体需要の回復を期待してフィラデルフィア半導体株指数(SOXX)が2%超え上昇するなどハイテク株も上昇。引けにかけ物色範囲が拡大。つれて指数の上げ幅も拡大し高値圏で取引を終えました。ニューヨーク市場の出来高は前日比1782万株減の7億2100万株と依然薄商い状態。騰落状況は、値上がり2385、値下がり667。VIX指数は、前日比6.22%下げ、22.09に低下しています。

 NYダウは反発。ダウ30種は、値上がり29、値下がり1。ドル安を好感し、ボーイングが3.5%、キャタピラーが2.1%上げたほか、アルコア2.4%、デュポン2.5%など景気敏感株の上げも目立ちました。業種別では、貴金属、タイヤ、商用車、鉄道、レジャーサービスなどが上昇。一方、家電、出版、空運、海運、インターネットなどが下落していました。
 ダウはこのところ日替わりで上げ下げを繰り返し、鯨幕相場のパターンを呈しています。週末にオプションや先物のクアドロプル・ウイッチングを控えており、このポジション調整が関係しているのかもしれません。昨年10月~1月にかけて形成したテーブルの下値支持と25日線の下落圧力の綱引き…と書いてきましたが、昨日はドル安を好感したニューヨークダウの上昇率が他の指数を上回り、引け値で25日線を上回ってきました。ただ、NASDAQ総合指数、S&P500は25日線を上回れていません。25日線の下落圧力は強く、どこかで、一気に平均線を引き揚げるような上げ局面が必要になっています。

 米国株は反発。CME日経平均先物は、大証終値を35円上回る8565円で帰ってきました。レンジは8435円~8570円。円は、ユーロが買い戻された流れを受け、対ユーロは99円50銭台に軟化。対ドルも米株高や金利上昇を受け79円50銭台にやや下落して帰ってきました。本日の日本株は、CME先物高を受け、堅調に推移しそうです。引き続き先物リードのパターンですが、今週に入り先物筋にお商いが細っており、イベントリスクを警戒している印象を受けます。円がやや軟化しており、輸出株にも見直し買いが入りそうですが、上値は限定的か。昨日から、好業績ものやゼネコンなどこれまでと異なる銘柄が動きはじめたことが注目されます。大量生産・大量消費に依存しなければ生き残れない企業は淘汰され、自らマーケットを切り開いていける企業が生き残る…。企業経営の真剣度が問われます。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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