fc2ブログ
大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
02 | 2024/03 | 04
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -



週明けの手がかり材料難から小動きとなり、ほぼ横ばいで終了…アップルの一人勝ち相場
 おはようございます。 かまびすしく鳴いていた蝉の声が、トーンダウンしてきました。朝の気温が下がり、動きが鈍ってきたのでしょうか。早くも初秋の兆しが出てきました。夏の暑さに支えられた相場も、秋の訪れとともに、エネルギーを失っていくことになります。そろそろ巣篭りの準備も必要か…?

 蝉の声に変わり、欧州で雑音が増してきました。どうやら夏休みが明けて、いろんな関係者が復帰してきたようです。昨日は、ECBによる、ドイツ国債とのスプレッドに上限を設け、これを上回ると国債買い入れを実施する…とドイツ誌が報道。市場はこれを好感していましたが、ECBはこの報道を否定。バイトマン・ドイツ連銀総裁も否定するとともに、改めて、ECBの国債買い入れに反対する姿勢を表明。市場に冷や水を浴びせかけています。ECBは、23週連続で、国債買い入れをを実施していませんが、買い入れの具体策を示さないために、市場の気迷い間は少しずつ増幅しています。

 また、ギリシャとトロイカとの、交渉が始まっていますが、債務削減目標の2年延長を期待するギリシャに対し、ドイツからは、経済情勢の悪化で、目標とする赤字削減額は115億ユーロでは不足で、140億ユーロに拡大すべきで、大幅な条件緩和はない…とドイツ外相が述べるなど、ドイツからのタカ派トーンがどんどん高まってきました。過去、ECBの緩和的な政策をめぐって、ドイツ連銀総裁がECB理事を辞任し、市場に付け込まれることになりましたが、同理事会のなかで孤立状態のバイトマン氏が、辞任するような事態にならないとも限りません。蝉の鳴き声はうるさいだけで済みますが、欧州の騒音は、世界の市場に迷惑をかけるだけに、控えめにしてほしいものです。

 20日の米国市場動向
 ニューヨークダウ 1万3271ドル64セント -3ドル56セント(0.03%)

 NASDAQ総合指数 3076.21ポイント -0.38ポイント(0.01%)

 S&P500 1418.13ポイント -0.03ポイント(0.00%)

 CME日経平均先物(円建て) 9190円 変わらず

 米国10年物国債金利(円建て) 1.813% -0.006%

 ニューヨーク原油 95.97ドル -0.04ドル

 GOLD 1623.00ドル +3.60ドル

 ドルインデックス 82.46 -0.08
 

 週明けの米国株は、手掛かり材料がすくないなか、ECBの介入金利設定報道が否定され欧州株式市場が全面安になったことを受け、売り先行で始まりました。原油価格が軟調に推移したことから、資源株などが売られ、ニューヨークダウは寄り付き直後この日の安値1万3230ドル(前週末比45ドル安)をつけています。ただ、医療保険大手エトナが、同業他社を買収することを発表すると、業界再編への思惑が高まり、ヘルスケア関連や医薬品関連が上昇。また、NASDAQ市場でアップルが新製品発表を手掛かりに、高値を更新したことも
刺激材料となり、引けにかけ下落幅を縮小しています。ただ、全体に材料待ちのムードが強く、結局、主力3指数とも小幅に反落して終わりました。ニューヨークダウの終日値幅は、わずか46ドルと小幅な動きにとどまりました。ニューヨーク市場の出来高は、前週末比1億2369万株減の5億4931万株。騰落状況は、値上がり1339.値下がり1667。VIX指数は、4.2%上げ、14.02に上昇しています。

 NYダウは小幅反落。ダウ30種は、値上がり11、値下がり19。バンクオブアメリカやJPモルガンがそれぞれ1%以上あげたほか、ヒューレッドパッカードの2.9%上げが目立ちました。業種別では、空運、石炭、コンピューターハードなどが上げた一方、住宅建設。住宅リフォーム、家具、装飾品、産業廃棄物処理などが下落。このところ、住宅関連株指数がさえない動きになってきたことが気になります。
 ダウは、レンジ上限を前に足踏みの動き…。昨日安値が、直近高値を意識し買いなおされているものの、5月高値を意識して、上値を買いあがれない状態が続いています。だんだん、振幅が小さくなってきており、好悪材料に反応しやすくなっています。

 米国株は横ばい。CME日経平均先物(円建て)は、大証終値比変わらずの9190円で帰ってきました。レンジは9150円~9230円と小動き。円は、材料難から対ドルで79円40銭台、対ユーロは98円台と、ともに強含みで帰ってきています。本日の日本株は、小動きに推移しそうです。米10年債金利は0.006%低下と大きな動きはなく、先物筋としても仕掛けづらくなっています。中国市場やGLOBEX米国株先物の動きによっては、仕掛け的な動きもありそうですが、主力株は小動きに推移しそうです。一方、全体のかさ上げの動きは続き、昨日のように小型低位株のなかから、突飛高するものが出てきそうです。ただ、相場の持続性に難点があり、リスクを冒した割に成果は上がっていないようです。引き続き、業績面で割安感があり、上昇トレンドに乗っている銘柄の押し目買い…。
スポンサーサイト





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。




***************

*ブログ内すべての文章・チャートの無断転載・引用は禁止いたしております。
ご利用になられたい方は、ご一報よろしくお願いいたします。


***************

最近の記事

月別アーカイブ

カテゴリー

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

RSSフィード

おすすめ