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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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世界景気減速や中国リスクを嫌気した先物の売り崩しで反落
 秋が深まるとともに、人の心も荒んできたようです。実りの秋の収穫を終え、食料や富を蓄積したころを見計らって、周辺騎馬民族が富を収奪にくるという攻防の歴史を何千年も繰り返してきたことが本能に刷り込まれ、この時期になると神経を高ぶらせるように、できているんでしょうか。アップルのアイホン5を生産していたフォックスコンの労働争議も、英国紙の伝えるところでは、二人の従業員が酒を飲み過ぎての喧嘩が原因といいます。警備員が止めに入ったのですが、止め方が良くなかったのか、これが日ごろの不満に火をつけ、2000人の従業員の暴動につながった、といいます。中国の場合、農民工など地方からの出稼ぎ労働者と都市部にすむ住民との間に差別的な扱いがあるといい、日ごろから不満を抱える労働者が多いといいます。この体質は、インドなど他の新興国でもあるといい、現地への進出企業にとっては、労務管理は頭の痛い問題のようです。もともと、米国が中国に肩入れしたのも、経済発展によって共産党独裁体制をあらためさせ、民主主義を植え付けようとしたことから始まっています。

 しかし、米国が民主化に成功したのは、敗戦で根こそぎ変化した日本のケースだけ。イラン、イラク、アフガニスタンなど、民主化しようとして経済発展を支援した国は、いずれも民主化せず、最後には米国に牙をむいています。今回の中国も、同様な道を歩むことになるのでしょうか。今の中国は、外国の資本、技術を借りて成長してきました。鄧小平の「先富主義」により、確かに、多くの人間が富を手にしましたが、彼が考えたように、富は他の国民にいきわたらず、貧富の格差を生み出すことになってしまったようです。国民も、自分たちが過酷な労働条件で働かされているのに、共産党幹部や地方の官僚、国営企業幹部などが、汚職などによりますます富んでいく状態に嫌気がさしているのが現状でしょう。その結果が、資本家から富を奪って、国民に還元した「文化大革命」への懐古で、対日デモでの毛沢東の肖像だったということでしょう。

 こうなってくると共産党の存在意義が問われてくることになりますので、嫌でも先富主義の見直しが必要になるはずです。また、国共合作で日本軍に打ち勝ったことが党存在の大きな意義の一つでした。しかし、経済発展で存在意義が薄れるなか、尖閣国有化を機に、右傾化し再び中国を侵略しようとする日本に対する防波堤として、再び、党存在の意義を高めようというのが今回の強硬な態度の背景なのでしょう。この流れをみると、短期間に日中間の緊張が解けると考えるのは甘すぎるような気がします。もしかしたら、海外資本や技術依存の成長を見直し、外資に認めた特典を排してくるかもしれません。毎年20%づつ賃金が引きあがり、外資との格差がなくなれば、経営的におとる国内企業が追い込まれるのも当然…。たぶん、外資系企業への賃上げ圧力を強めてくるはずです。出世欲の塊みたいな組合幹部を、くすぐればすぐにストライキを始まるでしょう。最近の中華思想の復活は、中国独自で経済発展ができるという、変な自身の表れかもしれません。自信過剰みたいな気もしますが、自分のことがわかっていないのも今の中国…。変な方向に走っていかなければいいのですが…。

 さて、本日の日本株は、IMF(国際通貨基金)、世界銀行が、それぞれ世界の経済成長や、加盟国の成長予想を下方修正したことから、景気敏感株を中心に売られ、反落スタートになりました。中国での日本製品への不買運動の影響が、自動車販売に数字として表れたことや、中国でのアイホン5生産の停止を嫌気し、ソフトバンクや工作機械など関連株も下落。終日、連休前の終値を下回って推移しました。中国で、人民銀行が大型の資金供給オペを実施。預金準備率の引き下げが近いとの観測から他のアジア市場が上昇するなか、後場にかけ先物市場にまとまった売り物がだされたことを機に、裁定解消売りなどから主力株を中心に下落幅を拡大。今晩から、米国で決算発表が本格化することから、押し目買いを入れる投資家もなく、結局、日経平均は、前週末比93円71銭安の8769円59銭、TOPIXは9.45ポイント安の727.68ポイントと、ともに反落。ほぼ安値圏で取引を終えています。出来高は、中国関連への見切り売りなどから主力株が売られ、1億6000万株増の16億2478万株。騰落状況は、値上がり393、値下がり1160。

 今日の終値での日経平均サイコロは5勝7敗(41%)、RSIは31%、25日線かい離は-1.6%、騰落レシオは93%でした。RSIの調整ピッチは速まっていますが、他の指数の調整未了感が目立っています。今週末にオプションSQを控えていることから、波乱含みの展開もありそうとしましたが、やはりね…という感じです。下げの爆弾になる裁定買い残は9月末までに1兆7577億円に達しています。6月22日の1兆94億円からみると、3か月で約7500億円の増加。今の1兆円を割り込むような売買代金水準では、十分な下げエネルギーになります。ただ、朝も書きましたように、月末の日銀金融政策決定会合で追加緩和の可能性が高いことから、内需株中心に買われ、押し幅は限定的なものになりそうです。当面、9月6日の安値8646円(ザラバ)を守れるかどうかが焦点になります。それにしても、あと7円で三本新値が陽転したのに失敗。今日陽線で終われば「赤三兵」で買い信号がはいったのに、これもダメ…。この辺が今の相場の弱さ…か。レポートでも触れたように、26週線の調整日柄が満ちるまでは我慢の時か…。個別銘柄の落穂ひろい。本日は、NECネッツエスアイ、物語コーポレーション、アイダエンジニアリング、東急リバブルの4銘柄が年初来高値を更新。 
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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