FC2ブログ
大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
S M T W T F S
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -



指数寄与度の多き銘柄の下げで続落するも、中国株高や円安を受け、相場実体は堅調
 なんでも米国の真似をする必要はないと思うのですが、今日の日本株の指数と相場実体のかい離は、米国と同じでした。昨日のニューヨークダウ30種は18ドル58セント安でしたが、ニューヨーク市場の騰落状況を見ると、値上がり2001、値下がりは1021…値上がり数は値下がりの倍近くに達していました。実際、ニューヨークダウ総合指数は、27.41ポイント(0.33%)の値上がりでした。ソフトバンクの携帯大手スプリントネクステルの買収報道を受け、競争激化が予想されるとして、ATTやベライゾンが大幅に下落したことがダウ30種の足を引っ張ったようです。ただ、より構成銘柄が多いS&P500は、大統領選でのロムニー候補の巻き返しから、金融規制強化法案の緩和を期待した金融株の上げなどを受け、上昇して終わっています。マスコミは、ニューヨークダウを取り上げ、米国株は安かった…と書きますが、騰落状況をみると強かったことがわかります。

 一方、今日の日本株です。日経平均株価は、4日連続で下落しました。しかし、相場全体をみるTOPIXは4.37ポイントの上昇。騰落状況は、値上がり839、値下がり650。一時、値上がり数は1000を超えていました。明らかに指数と、実体のかい離が起きています。今日は、日本でもソフトバンクの米国携帯大手の買収が話題になりましたが、買収資金は、日本の三大メガバンクが1.8兆円を融資する方針と伝えられ、財務の悪化懸念が出たことや、買収相手であるスプリントネクステルの中身を懸念する動きから、同社を売る動きが強まり、結局、486円安(16.86%)しています。また、昨日、決算見通しを発表したファーストリテーリングが、海外部門の不振から、大きく売られ、1770円安(9.93%)しています。問題は、両社が日経225採用銘柄で、指数寄与度の上位銘柄のため、今日の急落でファーストリテーリングが70円、ソフトバンクが53円。両社合計で123円も指数を押し下げています。もし、という話はありませんが、両社が変わらずだった場合、少なくとも今日の終値より、123円上…111円高して終わっていた可能性もあったわけですね。

 今日の動きを見ても、日経平均の指数としての信頼性のなさがはっきりしてきます。以前から、指数寄与度の高い銘柄を売り崩したり、買い上げたりすれば、指数の操作が可能…と、指摘してきましたが、今日の動きに典型的に出てきました。この点は、1988年に先物売買が開始される以前から、学識経験者などから一部の史巣寄与度の高い銘柄を動かせば指数の操作が可能になる…として、単純平均型の日経225を先物取引の対象にすることに強い反対があったことも確かです。その後、1989年のバブル相場のピーク時には、あまりの過熱ぶりに、玉の手当てができなかった投資信託などが先物買いに走り、現物との間のさやが拡大。この鞘取りを狙って裁定買いが急増。連日外資系証券の225採用銘柄買いが積み増されていきました。

 1990年に入ると、為替が円安転換し、一方で金利上昇ピッチが速まるとともに、外資系証券の先物売りが急増。たまりにたまった裁定買い残の解消売りと、先物売りが交互にでて、下げを加速…。一気にバブル崩壊へ向かっていきました。当時の、投資家は、裁定取引のことなんか知りませんら(私を含めて…)、なにがなんだかわからないうちに、株価は急落。学識経験者が懸念した通りの結果になっています。海外の投資家にしてみれば、倍率25倍という省エネで日本株を売り崩せるのですから、まさに「ウハウハ」状態。当時、米系証券に巨額の利益を上げさせた日本人ディラーが並み居る不動産長者を押さえて、高額所得のトップになったことが話題になりました。結局、どこの圧力かはわかりませんが、十分な検証をしないままに、先物を導入した(させられた)結果が、日本の失われた20年につながったとも言えます。その後、日銀の政策失敗で、円高・デフレに突っ込み、指数寄与度の高かった輸出株がダメージを受け、日経平均型の銘柄は、会社存亡の危機にさらされる状態になっています。こんな状態の指数を先物売買の対象にしているのですから、指数が上昇するはずはありません。先行きの見通しがないから、常に売り圧力がかかることになります。

 長くなるからもう書きませんが、要は、問題を抱え込む企業で構成する指数に、25倍ものレバレッジを効かせて取引させているわけですから、株価には下落圧力がかかり、ますます、経済の活性力が落ちていくことになります。それが、もし操作されていたら…。そろそろ、何らかの改善策を講じるところに来ているような気がするのですが…。たった2社の株価の下げで、指数が130円近くも下げる…。これに何の問題意識も持たないようなら、当局の責任は重いと言わざるを得ませんね。

 まあ、今日の日本株は、2社の株価を除けば、円安や中国株の堅調を受け、これまで売られてきた中国関連株や輸出関連に見直し買いが入ったほか、政府の月例経済報告が、3か月連続下方修正されたことで、月末の日銀金融政策決定会合での追加緩和の可能性が高まったとして、不動産など内需関連も買われ、堅調に推移しました。ただ、引けにかけ、ソフトバンクが下落幅を拡大したほか、週末控えの手じまい売りもあり、上げ幅を縮めて終わっています。出来高は、17億3194万株と前日並みだったものの、売買代金は、値嵩株が売られたこともあり、前日に比べ2000億円近く増加しています。

 今日の引け値での、日経平均サイコロは3勝9敗、RSIは19%、25日線かい離は-4.2%と、ほぼ底値圏を暗示。騰落レシオは96%に上昇。指数の低迷と、物色範囲の拡大という相反する動きが進行しています。
今後の動きなど、詳しいことは、日曜日発信のレポートで解説します。
 今日は、指数と相場実体のかい離があまりにひどかったので腹立ちまぎれに、余計なことをかいてしまいました。
※レポート購読会員を募集しています。関心のある方は、レポート案内をみるか、メールフォームにて、直接、お問い合わせください。 
スポンサーサイト





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
株・経済関連の原稿執筆もうけたまわっております。メールフォームからお問い合わせください。
↓ 応援のクリック宜しくお願いします!↓
にほんブログ村 株ブログへ
にほんブログ村
オール株式情報ランキング ・株・投資 ランキング・ 株ランキング-JRANK



プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
現在は株式レポートなど経済情報をリーズナブルな料金で発信中。
購読にご興味のある方は、こちらをご覧下さい。↓
*大仏さん株式レポートのご案内*




経済・株式の原稿作成・講演会(関西圏内)もうけたまわります。
依頼・取材等はこちらもしくはメールフォームをお使い下さい。
daibutusan-kabu@live.jp
(迷惑メールが増えたので、連絡専用アドレスを作りました。)

大仏さんからの返信がない、というかたはこちらをご一読ください↓
* 新規レポート会員様およびお問い合わせいただいたブログ読者様 *

***************

*ブログ内すべての文章・チャートの無断転載・引用は禁止いたしております。
ご利用になられたい方は、ご一報よろしくお願いいたします。


***************

メールフォーム

レポートサンプル請求・原稿依頼・取材等のご連絡にお使い下さい。件名にご用件の明記をよろしくお願いします。
*現在、相互リンクは受け付けておりません。申し訳ございません。 *週刊レポート、原稿執筆等で現在手いっぱいの為、ブログの内容に関するご質問には対応いたしておりません。ご容赦ください。

名前:
メール(添付ファイル受信可能なアドレス):
件名:
本文:

最近の記事

月別アーカイブ

カテゴリー

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

RSSフィード

おすすめ