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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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連騰をによる益出しの動きと、為替の動きを受けた先物売買の影響で高安まちまちの動き
 今日は24節気の一つ「霜降」…。もしかしたら、相場の変化日?なんて書きましたが、なんだか本当に霜が降ったような相場になりました。まあ、海外の投資家から見たら、今の相場は個別の銘柄を買うものではなく、あくまでも円安方向に動き出した日本経済全体を、先物を使って、まるごと買う…ということです。今晩から米国で始まるFOMC(公開市場委員会)では、追加緩和の可能性はゼロとは言えません。もしかしたら、MBSの無期限買い取りの目標になるインフレ率や失業率の数字を発表する可能性もあり、それによっては為替がひっくりかえるかもしれませんから、無理はできない、ということでしょう。また、輸出企業の想定レートは80円前後ですから、この辺(80円付近)にくると、どうしてもドル売りが出やすくなるという読みがあるようです。

 ただ、今回のFOMCは大統領選挙直前ですから、どちらかの候補に有利になるような政策変更はしづらく、何も出ない…という読みもあります。むしろ、昨日からロイターが複数の関係者の話しとして、資産買い取り基金を増額したうえ、インフレ目標を達成するため、基金の規模を無制限に維持する(満期があった分は、新たに買い付ける)…と報じており、FOMC後は、30日の日銀金融政策決定会合に向け、再び円安基調が強まるとして、引けにかけ先物を買った結果、裁定買いが入り、日経平均がプラスで終わったということでしょう。円安になっても外需株は変われませんから、売買高、代金ともに増加しません。結局、決算発表を前にしては、まだ個別銘柄の方には手がだせないということでしょうか。先物買いには、外需株の空売り分をヘッジするために買っているという話もあるようです。まだまだ、本音のところでは、弱気のようですね。

 さて、今日の日本株は、米国株が小幅反発したほか、CME日経平均先物が9065円(大証終値比45円高)で帰ってきていましたので、先物買いが先行。現物との裁定買いも入り、日経平均は昨日の終値を56円上回る9066円と、ほぼCMEの終値付近での始まりとなりました。円が80円に接近したことを好感し、外需株が買われる局面もありましたが、為替が円高方向に振れると買いの手が止まり、値を崩す…という、為替に神経質な動きが続きました。また、6日連騰したあとだけに、不動産など内需株にも利食い売りがでて、株価は下落。日経平均は、一時、大台を割り込み8970円まで下げる場面もありましたが、引けにかけては先物の買戻しが入り、裁定買いから日経平均はわずかにプラス終わりました。大型株に利食いの動きが出たことから、TOPIXは続落しています。出来高は、前日と同水準の15億7722万株、売買代金は9270億円と低水準の商いが続いています。騰落状況は、値上がり474、値下がり1031…と、とても日経平均が示すような相場ではありませんでした。この日も欠陥商品の指数の正体を表し、ファーストリテーリングが8円80銭、ファナックが9円60銭と、2社で18円以上指数を持ち上げています。

 今日の終値で、日経平均サイコロは8勝4敗、RSIは61%、25日線かい離は+1.5%、騰落レシオは98%でした。まだ、出直り相場の中にありますが、騰落レシオが低下してきており、銘柄が絞りこまれてきている点は気になります。まあ、先ごろも書きましたように、指数は、7月安値と6月安値を結ぶライン上でまだ踏ん張っています。当面は200日線ぬけがポイントになりますが、前回200日線に突っかけた時は、一週間程度の日柄を要しており、目先は足踏みの動きになるような気がします。

 ただ、レポートでは、ここ数か月、今期、来期と2期続けて利益成長ができそうなものをテーマ性を考えて選別してきましたが、今日は富士重工業が、利益の大幅増額修正を発表し続伸。米国ヘルスケア産業の活況を受け選択したパラマウントベッド、来期予想EPS205円の物語コーポレーション、良品計画が本日も年初来高値を更新。9月23日号で注目した福井コンピュータも昨日増額修正を発表し、年初来高値を更新しました。このほか、アップル関連の日東電工、スバルと同様に米国依存型の信越化学工業も上昇しています。このほか、事業再構築でスバルと並んで取り上げたNECも本日戻り高値を更新。26週線が買い場としたウェザーニュースも、この付近で底固めに入ってきました。なかなか、新値が更新できない時に、一吉証券が投資判断を「買い」から「中立」に引きさげたことが響き、意外に深押ししましたが、もしかしたら設備投資負担が業績の足を引っ張ったのかも知れませんね。今の、相場は鉄板とおもっていたものまで、減額修正にさらされることがありますので、警戒は怠れません。
 後はFOMC後の為替の方向がカギになりそうです。EUサミット後に、ドイツがちゃぶ台返しみたいなことを言い始めましたし、明日は、ECBのドラギ総裁が、ドイツ議会を訪問し、国債買い入れ策の説明をするということですが、わざわざそんな異例なことをしなければならない状態になっているんでしょうか…。スペインの金利も「ピクン」と上げ始めましたし、円安だといって安心してはおられないかもしれませんね。だんだん、下値が切り下がってきた米国株も観察しなければならないし…。結構、忙しくなりそう。
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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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