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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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2か月連続の日銀緩和を好感した先物買いにリードされ、反発して終了
 小用で昼から出かけていました。帰り道で、ビールやつまみを買っていたら、遅くなってしまいました。なんか、好決算で売られたり、減益決算で買われたりと、結構、けたたましい相場だったみたいですね。

 さて、どうやら世界同時株高の兆候がでてきたみたいですね。米国のQE3実施に続き、日銀も追加緩和に踏み切りました。米国の大統領選後には、財政の崖の解消への取り組みが始まりますが、FRBとしては、交渉がまとまらず、景気に悪影響が出る場合に備え、12月のFOMCで何らかの緩和措置を講じる可能性が強まっています。日銀としても、FRBに対抗し、年内に追加緩和を実施する可能性が強くなっています。そのうち、ECBも景気を意識した利下げや、3年物資金供給などの追加緩和を実施してくるのではないのでしょうか。中国も今年4月以降、歳入を上回る歳出を続け、景気に配慮した動きを続けてきました。どうやら、それが効果を上げ始めたようで、経済のソフトランディングに成功しそうな感じになってきあした。世界経済の三極が緩和的な金融政策を取り始めています。おそらく、金融市場にはかなりの過剰流動性が発生し始めているものと思われます。

 世界的な景況感の悪化から、設備投資など実物経済には資金が流れにくく、金融商品や不動産などに資金が向かうことになりそうです。今は、ミューチャルファンドや11月に決算を控えたヘッジファンド、年末の年金資金などが決算を控え、どうしても売りが先行する時期でもあります。特に、今年は米国経済の堅調を受け、買いから入ったヘッジファンドも多いといわれ、その益出しが出ているようです。また、節税のために10月中に損だしするファンドも多いといい、10月は需給が悪化しやすい時期でもあります。明日から、11月相場に入りますが、例年なら11月安値を買い、「SELL IN MAY」が、ベストパフォーマンスになるというアノマリーがあるようですが、今年は果たしてどうか…。

 日銀の2か月連続の緩和は2003年4月以来、9年半ぶりですが、この時が2007高値に向けての基点になったことを考えると、そんなに弱気をしていていいものかどうか…。悩ましいことになりそうですね。

 さて昨日は、引け間際に11兆円という数字だけを見て、叩き売られた…という感じでしたが、欧米市場では、失望感はあったものの、「日銀と政府の対デフレ共同宣言」や「銀行の貸し出し支援基金」という、猫ダマシ政策が出てきたことから、為替市場の反応は、気迷い感から、円を買うことに戸惑いがあったようで、むしろ国内的な事情でユーロが買われ円は下落。米国も、ケースシラー住宅価格指数が7か月連続上昇するという強材料があり、積極的に円を買う動きは出なかったようです。むしろ、2か月連続して緩和が実施されたことに日銀の姿勢の変化を感じ取ったのか、CME日経平均先物は、高値9005円(大証終値比155円高)まで買い上げられて、日本に帰ってきました。
 この環境をうけ、今日の日本株は、先物買いが優勢となり、裁定買いが入ったことから日経平均は前日比70円高い8911円と高よりしてきました。業績への懸念はあるものの、すでに決算発表を終えた主力株が「悪材料出尽くし」的な感覚で買い上げられ上昇。円が小安く推移したことも支えとなり、前場中は、ほぼ業種に関係なく買われ、全面高になりました。後場になると、中国株が堅調に推移したことや、GLOBEX市場で米国株が上昇したことを受け、先物に断続的な買いが入り上昇。一時は、CME日経平均先物レンジ上限の9005円に迫る8990円高値まで買い上げられました。ただ、今晩から再開される米国株に関して、ハリケーンの被害状況など不透明要因もあることから、引けにかけては利食いが増加。指数も上げ幅を圧縮。結局、日経平均は、86円31線高の8928円29銭、TOPIXは8.87ポイント高の742.33と、ともに反発。前々日の終値水準を回復して終わりました。出来高は、米国株への警戒感もあり、前日から約2億株減少し、18億2007万株、売買代金は、1兆1116億円と大台を維持しています。騰落状況は、値上がり1143、値下がり413でした。

 今日の終値での日経平均サイコロは8勝4敗(TOPIXは6勝6敗)、RSIは70%、25日線かい離は+1.0%、騰落レシオは91%で前日と変わらず。まあ、「可もなし不可もなし」というところでしょうか。直近レポートで指摘した日足機能線を挟んだ動きになっています。小型株から主力への動きの変化があるかもしれないから、変なところに資金を置かないほうがいい…と書きましたが、前倒しで出てきたようです。機能線を維持できれば、日足バンドの上限へ向け上がる局面もありそうですが、まだ現状では不確定…。今日の相場が上髭をのこしたのも、52週線(8956円)に抑え込まれた格好ですし、引け値では、13週線(8941円)を下回っています。やはり、26週線の改善が必要ですね。詳しくは、直近号でも解説していますので読み直してください。とにかく、まだ、米国株次第の動きからは抜け出せていないようです。

 問題は、米国で財政の崖がどうなるかわからないこと…。それによっては、株式譲渡税や配当課税がどうなるかわかりません。だったら、年内に処分しようという動きが強まらないとも限りません。10月中旬から米国株が下げ始めた背景には、来年の税制を気にした動きもあるといいます。まだまだ、注意は怠れませんね。勝負は来週…。今日は、レポート7月1日号からしつこく書き続けてきた富士重工業が大きく上げてきました。ほかの自動車株とは違う…として、注目してきましたが、米国ユーザーの嗜好に合わせて提供した車が大人気。他車が利幅の少ない小型車にユーザーが流れる中、同社は付加価値が高い車種が米国でバカ売れ…。利幅の違いが、業績の違いになって今回の決算数字にでてきました。まあ、ここまでは想定通り…。国内証券は950円なんて目標値を出していましたが、果たして…。乞うご期待。NECも今日は155円を取ってきました。そろそろ、小物の対処法を考えねば…。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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