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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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欧州情勢の好転期待と米格下げ懸念の間を揺れ動き、結局、続落して終了
 おはようございます。朝から雷の音で起こされました。新聞を取りに出ると、そんな雲行きではなかったのですが、ごみ出しに出ると、まだうなるような音が響いています。寒冷前線が近づいているんでしょう。今日は、気温が相当下がるみたいです。せめて、相場の温度だけでも上がってほしいものですが…。

 さて、相変わらず海外では明るい話はありません。16日のギリシャの国債償還は、昨日1か月物と3か月物の入札で40億ユーロを調達。なんとか急場をしのいだようです。でも、20日の臨時財務相会合で次回融資が決まらなかったら、一か月後には、また大騒ぎしなければいけませんね。家計が火の車で自転車操業を続ける苦しさは身を以て体験しましたが、生活レベルを落とせば何とかなるもの…だったような気がします。ギリシャは、まだバブルの時についた贅肉をそぎ落としていないみたいですね。

 ただ、貸す方にも足並みの乱れが見られます。債務削減期限の延長を良しとしないIMFは、貸し出した側の追加的な債務カットを要請しているようですが、来年に総選挙を控えたドイツが国民の反対を恐れて、拒否しています。一方、この際だから、3回分の440億ユーロを先渡ししたらどうだ…という提案もでてくるなど、まだ話が煮詰まっていないようです。そんな先の議論は後にして、さっさと315億ユーロ分の結論を出してしまえばいいのに…と思うのですが、それができないのが欧州人気質というものでしょうか。スペインの支援申請の話もどこに行ってしまったのか?市場のほうは、20日の会合でも結論はでないかもしれないとして、ユーロは売られています。

 また、米国でも財政の崖問題がエスカレートしています。昨年8月に米国債格下げでS&Pに先を越されたムーディーズが、解消の交渉が難航すれば、年内にも格下げの可能性があるようなレポートを発行。昨日の米国株は、朝方から動揺して始まっていました。ムーディーズは格付け会社のなかでは一番評価の高いところですから、ここが、格下げを言い出したことは、政治家への大きな圧力になるかもしれません。オバマ大統領は、相変わらず富裕層優遇税制の継続には反対姿勢を維持していますが、水面下では、税率をめぐって妥協策が練られているんでしょう。昨日も株価が下落したにも関わらず、VIX指数(恐怖指数)は低下しています。昨晩も書きましたように、下げの原因が証券優遇税制などの不透明感にあることがわかっていますので、解決すれば安定を取り戻す…と、市場は冷静に見ているんでしょう。ただ、日本と同じように、米国でも議員は「シットヘッド」と言って、どうしようもない人種とみられています。昨年も、大きな問題になるのがわかっていながら妥協ができませんでした。まあ、楽観せずに事態の推移をみていくしかないようです。

 そういえば、民主党は解散に反対し、任期いっぱいまでやることを決め、首相に突き付けたようです。選挙があれば、元のプータローに逆戻りの議員が多いですから、しがみつきたいんでしょうね。でも、国のためを思うなら、一日でも早く、ガラガラポンをやるべきですが、わが身のほう(高い給料をもらう)が大事なんでしょうね~。任期いっぱい勤めたら、日本がなくなってしまうかもしれないのに…。これもうっとうしい話ですね。でも、レポートでも書きましたように、アップルが下値を意識し始めたような…。

 13日の米国市場動向
 ニューヨークダウ 1万2756ドル18セント -58ドル90セント(0.46%)

 NASDAQ総合指数 2883.89ポイント -20.37ポイント(0.70%)

 S&P500 1374.33ポイント -5.50ポイント(0.40%)

 CME日経平均先物(円高) 8655円 -15円

 米国10年物国債金利 1.6000% -0.011%

 ニューヨーク原油 85.38ドル -0.19ドル

 GOLD 1724.80ドル -6.10ドル

 ドルインデックス 81.11 +0.04 


 昨日の米国株は、ギリシャ支援の不透明感や財政の崖解消への交渉難航から格下げ懸念が強まったことを嫌気し、売りが先行。ニューヨークダウは、前日引け値を30ドル以上下回る1万2756ドルと続落してスタートしました。売り一巡後、スペインの支援申請が近いとの報で欧州株が上げに転じたことや、ホームセンター大手ホームデポの決算が予想を上回ったことを好感。売り飽き気分も手伝い買い物が増加。指数は急速に上げに転じ、昼ごろにはこの日の高値1万2898ドル(前日比73ドル高)をつける場面もありました。しかし、鉄鋼大手AKスチールの赤字幅が拡大するなどさえない企業決算や格下げへの懸念を受け、引けにかけ急速に売られ、結局、ニューヨークダウとNASDAQ総合指数は続落。S&P500は反落して終わりました。ニューヨーク市場の出来高は、前日比3億8528万株増の6億7646万株。騰落状況は、値上がり980、値下がり2072。VIX指数は、0.18%下げ、16.65に低下しています。

 ダウ30種は値上がり6、値下がり24。住宅リフォーム需要増を受け、ホープデポが3.14%上昇する一方、マイクロソフトが、ウインドウズ部門トップの退社や新製品の立ち上がりの不調を受け、3.19%下落しています。また、インテルなどハイテク関連の下落も目立ちました。
 ニューヨークダウは、依然、上昇中の52週線と3~4月レンジ相場下限を意識した下値固めの動きにあります。証券税制の行方が分からないことには、なかなか上値を買いあがれないようです。このところ、アップルに下値抵抗感がでてきましたが、当面、」この動きが全体の動きを左右することになりそうです。

 米国株は続落。CME日経平均先物は、大証終値を15円下回る8655円で帰ってきました。レンジは8625円~8725円。円は、ユーロ下落のあおりを受け、対ユーロは100円80銭台に上げたものの、対ドルは79円40銭台と膠着した動き…。本日の日本株は、CME価格にさや寄せし、軟調にはじまりそうですが、GLOBEX市場で日米株が反発しており、次第に買い優勢の展開になりそうです。ただ主役は、内需系の好業績の中小型株…。また昨日発表された信用残動向を受け、取り組み仕手株も出てきそうです。ここは、不透明な環境が見通せるまで待つのも相場…みたいなきがしますが。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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