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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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ギリシャ支援問題、財政の崖交渉に加え、党首討論での解散含みの政局の動きから、横ばいの動き
 国会の党首討論会が開催されました。野田首相が解散に言及するかどうかに関心が集まり、国会議員の傍聴もいつもより多かったようなきがします。安倍自民党総裁との討論のなかで、首相は「定数削減への協力と引き換えに、16日にも衆議院を解散する…」と意向を表明。安倍総裁も念押しし、首相はこれを確認。16日解散がほぼ確定しました。討論会終了後、野田首相は、輿石幹事長に対し、解散の意向を伝えましたが、前日の常任委員会で党の総意として、解散反対を伝えており、不快感を表明しちゃようです。ただ、解散権は首相の専権事項ですから、党が反対しても、首相が翻意しない限り無理なこと…。これで一気に年末総選挙に向けて踏み出すことになります。12月16日投票が濃厚といわれますが、政治空白を作らないことから9日に速まる可能性もあります。解散が本決まりになったことで、為替市場では、すべての通貨に対し円が売られ、対ドルは、52銭安の79円90銭台、対ユーロは一円近く下落し、101円70銭台になっています。急激な円安を受け、GLOBEXの日経平均先物は、100円近く上昇。下落にも一区切り付きそうな感じになってきました。ただ、ちゃぶ台返しは民主党の得意技ですから、安心はできませんが…。

 今日はもう一つ面白い動きがありました。鉱工業生産指数(9月9.2%→10月9.6%)の伸びや、固定資産投資の伸び(1~10月、前年同期比20.4%増)など中国の景気指標は底打ち感を強めていましたが、統計への信頼のなさから、もう一つ相場へのインパクトを書いていました。今日も朝方から、中國上海市場は軟調に推移していましたが、10月の電力使用量が前月比で3.2ポイント伸び、6.1%増になったことがわかると、中国株は素直に反応し、上昇に転換。日本株もこれに引きずられ買いが増加し、8日ぶりに反発しておわりました。以前から、中国の経済統計で信用がおけるのは、電力使用量、鉄道貨物の輸送量、銀行の貸し出しだといわれてきましたが、電力使用量が今年3月以降で最大の伸びを示したことから、景気が回復基調に入っていることが確認された…として、買いが入ったんでしょう。中国景気の動向には世界が注目を払っていますから、回復の形に問題があったとしても、流れを変える原動力になるかもしれません。今晩の欧米市場の反応が注目されます。

 さて、今日の日本株は、米国株が続落して帰ってきたことやCME日経平均先物の終値が、前日の大証先物価格が8655円で終わっていたことから、これにさや寄せする格好で先物が弱含み、日経平均は8660円と前日終値水準で寄り付いてきました。ただ、朝方からGLOBEX市場で米国株が堅調に推移していたことや、この日午後開催される国会の党首討論での衆院解散への動きを見極めたいとして売り買いとも手控えられ、前日引け値水準を挟んで小動きに推移。日経平均の終日値幅は28円という小幅なものにとどまっていました。この日は、利食い売りから下落していた消費者金融のアイフルが急反発し一気に新値を更新したことから、同業他社が買われたほか、証券や不動産、建設など内需系業種が買われています。一方、円高を嫌気し、輸送用機器や機械など外需株が売られたほか、非鉄や鉄鋼など景気敏感業種もうられました。結局、日経平均は、3円68銭高の8664円73銭と8日ぶりに小反発。TOPIXは、0.15ポイント安の722.41ポイントと、5日続落して終わりました。全般的に見送り気分が強く、出来高は、前日から1億株近く減り、13億8815億円と閑散商いでした。騰落状況は、値上がり759、値下がり740と、値上がり数が8日ぶりに下落数を上回りました。

 今日の引け値での、日経平均サイコロは4勝8敗(TOPIX4勝8敗)、RSIは26%、25日線かい離は-2.2%、騰落指数は96%…。指数系の底値サインが目立っています。以前から、ヘッジファンドの解約45日前ルールによる申し込み期限、15日前後がポイントになりそう…としましたが、昨晩は米国株の悪役だったアップルに底打ち感がでてくるなど、少しずつ状況は変化してきたようです。日経平均も、今年6月以降、400円幅のバンドを形成して動いてきましたが、このバンド下限が接近していたことから、下値抵抗が出てくるとみていましたが、どうやら、意識し始めたようです。衆院解散を受けた円売りで80円乗せがあるかどうかが、底打ち⇒反転の条件になりますが、80円から上には、輸出企業のドル売りなどが控えており、そう簡単にいかないようです。昨日も書いたように、やはり、いったんは底固めの動きが必要なのかもしれません。決算発表が一巡したことから、好決算だったものの、売り込まれてきたものを買い戻す動きがでており、これから今期の決算を織り込む動きが始まるのかもしれません。LTE関連とタッチパネル関連で注目した先週号の銘柄ですが、今日で目先利食い売りが終わったようです。大幅な増益で買われたものの、中間期段階での、通期見通しに対する進捗率は80%に達し、通期で増額修正になる可能性についてはまだ織り込まれていません。明日の動きは要注目です。
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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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