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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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アベノミクスへの米国の公式支持を好感し、先物主導で反発するも、戻り売り圧力が強く、上げ幅を縮小して終了
 連休を挟んでややこしい動きになりましたね。白川総裁の前倒し辞任のおかげで、天井が二日ほど伸びたものの、想定通り「節分天井」になるものと思い、週足も200円以上の影を残し、天井型をつけていました。これを受け、今週は調整前提で相場観を組み立てていましたのに、蓋を開けてみれば、日経平均は215円高…。週末の下落分を埋めてしまいました。まあ、これまで、だんまりを決め込んでいた米国が、公式にアベノミクスを支持する…と宣言したんですから、今日の円安も仕方がないところでしょう。今週末から始まるG20財務相・中央銀行総裁会議では、欧州や韓国あたりから、通貨安戦争のきっかけを作った、と責められるところでしたが、米国の支持やドイツ連銀のバイトマン総裁のユーロ高支持発言のおかげで、バッシングは免れたという格好です。

 ただ、市場の反応を見ると円安=輸出株買いではなくなったようです。今日は、円の安値更新を受け、先物買いが先行。これに刺激され、指数銘柄との裁定買いが指数寄与度の高い値嵩株中心に入り、指数を押し上げています。これまで、円安といえば、自動車株が買われてきましたが、今日買われたのはトヨタ、本田など一部だけ。それも値上がり率は縮小しています。先週までの強烈なデーリング売買でしこり感を抱えたのかもしれません。一方、賑わったのは小休止していた大手証券を中心にした証券や銀行、薬品などディフェンシブ系が中心。しこり感のないところに資金が移動しているようです。まあ、積極的にせめて買いあがっても、ソニーのように業績面で、マイナス要因が出てきて売られてはたまらないということなんでしょう。

 この流れを象徴しているのが、騰落レシオの動き…。このところ低下傾向にありましたが、今日の段階で指数は119%と、とうとう警戒ラインの120%を割り込んできました。物色傾向が拡散状態から、集中状態に入りつつある、ということです。このところ、大型株優位になってきたことが関係しているようです。今日これだけの好環境にもかかわらず、6日の高値(1万1498円)を抜けませんでしたので、もし明日以降軟調に推移すれば、週足で毛抜き状態になる可能性も出てきます。まあ、G20を前に派手な円安もまずいですし、息の長い上げのためには息継ぎも必要です。もっとも、業界を代表する銘柄が上昇。実需の資金が動き出している気配があり、想定通りにはいかないかもしれませんが…。

 まあ、ここは想定通り、次期総裁人事が決まるまで無理はしないほうが賢明でしょう。このところ、マスコミ紙上で、黒田東彦・アジア開銀総裁の名前が出るようになっていますし、先週は、海外紙が同総裁を取材するなど、なんだか、同氏を中心に回り始めたような気がします。まさか、「白」の反対の「黒」なら、いい結果が出る…なんて、単純な人選とは思いませんが、果たして、官僚上がりの同氏で市場は満足するのでしょうか。もし、市場が歓迎しない人が総裁になったら、これまでの安倍総理への期待感が一気に崩れる可能性も出てきます。簡単に言えば、今回の日銀総裁の人事は、安倍総理の「本気度」を図るものですから、期待を裏切れば、当然、バッシングが待っています。今週中には決まるはずですから、それを見て動いても遅くはないでしょう…。

 今日の日経平均は、高寄りして始まり、先物買いにリードされる格好で、高値1万1460円と6日の戻り高値にあと38円まで迫りましたが、円が93円台に上昇すると、先物も下落に転じ、引けにかけ、指数も上げ幅を縮めています。結局、日経平均は、215円96銭高の1万1369円12銭、TOPIXは11.15ポイント高の968.50ポイントと、ともに反発して終わりました。出来高は、前週末から1億株減少し、41億1917万株、売買代金も2兆4234億円と高水準を維持しています。騰落状況は、値上がり840、値下がり732と、指数が示すほどの商況ではなかったことを示しています。

 今日の終値での、日経平均サイコロは8勝4敗(TOPIXは9勝3敗)、RSIは63%、25日線かい離は+4.2%、騰落レシオは119%。株価の上げにも関わらず、RSIや騰落レシオが低下または低水準にあることから、指数が引き込まれなければいいのですが。今日の個別の動きをみても、日足陰線で終わっているものが多く、結構、戻り売りがでていたようです。主力が止まり、中小型・新興市場へ行くか、主力株が続くか…。ここは方向感の見極めが大事になりそうです。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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