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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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FOMC議事録への失望、アップル下落、資源価格の急落を受け、急反落して終了
 おはようございます。 きのうは、寒風の中自転車で、街中を走りまわっていました。丘の上みたいなところに住んでいますので、行きは楽ですが、帰りは長い坂道を上がるような感じ…。帰り着くと汗をかいています。そろそろ、住む場所を変えてもいいのかも…。

 さて、昨日の海外は、いろいろあったようです。まず、アップル製品を受託生産している台湾フォックスコン最大の深セン工場が従業員募集を停止した…と伝えられ、アップルからの受注が減少しているのではないか、との憶測を呼び、アップルだけでなく、半導体など関連株が売られNASDAQ市場の足を引っ張りました。同社担当者は、募集を停止していることは認めたものの、従業員は春節休暇から戻り、業務についている…とし、受注減少の憶測を否定しています。市場は、アップルの動向に神経質になっているようです。

 また、昨日は金価格の下落も話題になりました。1月に著名投資家のジョージソロス氏が金を大量売却していたことがわかって以降、軟調な地合いが続いていますが、昨日は、金価格の20日移動平均線と200日移動平均線がデッドクロス(死の交差?)する日が近いとして、弱気サインが出る前に売り急ぐ動きがあったようです。もともと、金は、EUのソブリンリスク問題や、中国のハードランディング懸念などのヘッジ手段として買われてきましたが、懸念が緩和したことで、ヘッジを外す動きが続いていました。この点では、危機ヘッジのための安全資産として円が買われた構図と同じ…。資金が危機前の元のさやに納まろうとする流れがまだ続いていることがわかります。そうすると、円も…。円の場合、1月の貿易収支が過去最大の赤字になったこともありますし、いよいよ三桁へむけ、転がり落ちていきますか…。

 さらに、追い打ちをかけたのが、昨日発表された1月のFOMC議事録。市場が持ち合い商状になるなか、注目度が高まっていましたが、内容は「雇用が改善する前に、資産買い入れを減少か停止させることが必要になる可能性がある…」と複数の委員が指摘していたことが判明。予想よりも引き締め時期が早まる…として、株が売られたほか、金利上昇を見越し、ユーロに対しドルが急伸。これを嫌気して、原油価格などドル建ての資源価格も下落しています。金価格の下落にも影響したものとおもわれます。市場は、FRBの出口政策に敏感になりつつありますが、歳出強制カットの景気へのマイナス効果も予想され、FRBとしてもそう簡単に緩和策を解除できないものと思いますが…。

 それにしても、昨日の東証発表の裁定取引残高の修正は一体なんだったんでしょう。8日まで売買分で、一気に2兆円以上も急増。おかしいと思いながら、相場観をややブレーキをかける方向に修正したのですが…。こんな大事な指標を「間違っていました…」と簡単に修正されては困ります。裁定買い残が減ったということは、実際には純粋の先物売りが予想よりも多かった…ということ。そうなると、昨日の朝方の1万1500円付近にあった先物売りへの仕掛けの意味が分かる気がします。やはり、「ごめん…」で済まされる問題ではありませんね。また、これだけ弱気が多い相場が簡単にヘタレルわけもありませんね。

 20日の米国市場
 ニューヨークダウ 1万3927ドル54セント -108ドル13セント(0.77%)

 NASDAQ綜合指数 3164.41ポイント -49.18ポイント(1.53%)

 S&P500 1511.95ポイント -18.99ポイント(1.24%)

 CME日経平均先物(円建て) 1万1415円 -25円

 米国10年物国債金利 2.03% 変わらず

 ニューヨーク原油(4月限) 94.46ドル -2.20ドル

 GOLD 1578.00ドル -26.30ドル

 ドルインデックス 81.04 +0.53


 昨日の米国株は、FOMC議事録の公表待ちから見送り気分の強い始まりになりました。朝方発表された住宅着工・許可件数で主力の戸建てや許可件数が予想を上回り、買いが増加。ニューヨークダウは、寄り後まもなく、この日の高値1万4058ドル(前日比23ドル高)をつける場面もありました。ただ、FOMC議事録への警戒感は強く、上値を買う動きは限られ、前日引け値付近でのもみあい商状に移行しています。2時過ぎに議事録が公表され、複数の委員が、早期の緩和策の変更に言及したことから、これを嫌気した売り物が増加。金や原油などの価格下落から関連株が売られたことも指数の足を引っ張り、引けにかけ次第に下落幅を拡大。引け近くには、この日の安値1万3919ドル(同116ドル安)を付けました。結局、主力3指数とも反落して終わりましたが、アップルと関連株が売られた影響で、NASDAQ総合指数の下落率の大きさが目立ちました。ニューヨーク市場の出来高は、前日比8136万株増の8億1538万株。騰落状況は、値上がり718、値下がり2351。VIX指数は、19.3%上げ、14.18に急伸。下落に備えるヘッジの動きが強まりました。
 
 ダウ30種は、値上がり6、値下がり24。素材価格の下落を受けアルコアが3.3%下落したほか、景気への影響を懸念しバンクオブアメリカが3.2%下落するなど、景気敏感株やドル高を嫌気した輸出関連の下落も目立ちました。
 NYダウは、反落。依然、高値持ち合いの範囲内の動き。25日線上にあり、引き続き強気圏内。RSIは警戒ゾーンからの調整率が50%に近づいており、現在は、出直りのきっかけ待ちの状況。25日線とのかい離修正の終了局面の動きがポイントに。

 米国株は反落。CME日経平均先物は、大証先物終値を25円下回る1万1415円で帰ってきました。レンジは1万1400円~1万1555円。円は、ドルがユーロに対して上昇した流れを受け、対ユーロは124円20銭台に上昇したものの、対ドルは日本の過去最大の貿易収支の赤字を受け93円50銭台と横ばい。本日の日本株は、米株安を受け軟調に推移しそうです。CME先物終値にさや寄せし軟調に始まったあとは、日米首脳会談の結果や日銀総裁人事を見たいということから、売り買いともに手控えられそうです。ただ、一時軟調に推移していた新興市場、中・小型株が勢いを取り戻しつつあることが注目点。内需系が中心か。昨日の裁定買い残の修正を受け、先物弱気筋への攻勢が高まる可能性も…。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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