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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
10 | 2019/11 | 12
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キプロスの預金封鎖を受けた円急伸を嫌気し、主力株中心に売られ急反落して終了
 「好事魔多し」の格言通り、リスクを忘れかけた投資の世界に、今回のキプロス問題は警鐘を鳴らしたということでしょうか…。キプロス政府が、EUからの資金援助の見返りに預金への課税に踏み切ったことは、EU史上初の出来事でした。計画では10万ユーロ以上の預金に9.9%、それ以下に対しては6.75%の税を課そうというものです。発端はキプロス国内の銀行の経営危機に端を発していますが、預金総額700億ユーロのうち、半分は外国人、それもロシアが大半をしめ、英国がそれに次ぐといいます。キプロスは税率の低さから、タックスヘブンとして、海外から進出する企業が多かったといいますが、ロシアの資金には、マフィアの資金も混入。以前から資金洗浄(マネーロンダリング)の場所として使われていた…という指摘もあったようです。今回、EUからの支援をあおいだわけですが、支援するEUとしては、預金の半分が海外資金ということから、税金を投入するにあたって、ブラックマネーの疑いのある資金まで保護することはできないとして、預金者に案分の負担を求めた…ということでしょう。課税に関しては、議会の承認が必要といいますが、早くも国民を意識して、10万ユーロ以下の税率を下げようという動きもでているようで、早急に議会での採決ができない場合、とりつけさわぎを防ぐため、銀行の閉鎖期間を延長しなければならないという事態もおきそうです。

 今回の預金への課税については、特殊な要因として、問題視するところは少ないようですが、例外的にしろ、預金への課税を実施することは、ただでさえ臆病な「カネ」に恐怖心を植え付けたことは確かです。今後、銀行救済時には常に預金への課税が意識されることになりますから、キプロスに限らず、問題銀行からの預金引き出しが増加することになるんでしょう。債券市場でもリスク回避の動きが強まり、安全資産のドイツ2年債金利はマイナスに落ち込む場面もありました。一方、問題国のスペイン10年国債は0.16%上げ5.06%、スペイン10年債は0.17%上げ4.77%に急上昇。信用市場は大荒れの始まりになっているようです。

 本日の日本株は、キプロスの預金封鎖、EU初の預金課税の実施を受け、最初に開く市場で動きが注目されましたが、朝方から対ドル、対ユーロで円買いが進行し、朝方から先物売りが増加。円高を嫌気し、前週買われた海運株や自動車、電気製品など輸出関連が売られたことも指数の足を引っ張り、日経平均は前週終値を195円下回る1万2365円と急反落して始まりました。シカゴIMM通貨先物市場で円売りが積みあがっていたことから、買戻しの動きも強まり、対ドルは一時94円台前半まで上昇。対ユーロは121円台と前週に比べ3円も上昇。対欧州向け輸出比率の高い精密や機械も軟調に推移しました。欧州市場が開く2時過ぎになると、円買い圧力が高まり、それとともに、CTA(商品投資顧問)からとみられる欧州系証券(6000枚以上)のまとまった先物売りが出たことから、裁定解消売りも増加。引けにかけ下落幅を拡大して終わりました。結局、日経平均は、前週末比340円32銭安の1万2220絵bン63銭、TOPIXは23.31ポイント安の1028.34ポイントとともに急反落して終わりました。ただ、全体は、比較的冷静に受け止め、出来高は前週末比7億7000万株減の31億1300万株とろうばい売りがでたという感じではありません。騰落状況は、値上がり453、値下がり1179。政府の石炭火力増設方針を受け、石炭関連が上昇。イオンによるダイエー株取得の報を受けダイエーがストップ高したほか、好業績の小型株が買われるなど、新興市場株、小型株の堅調ぶりが目立ちました。

 今日の引け値での、日経平均サイコロは9勝3敗(TOPIXは8勝4敗)、RSIは70%、25日線かい離は+4.1%、騰落レシオは119%でした。指数系の指標は低下したものの、騰落レシオはやや上昇しており、依然、個別の物色意欲が強いことを示しています。主力株は、海外投資家が最近大量に買っていますが、円が上昇すると、憤怒内に占める日本株のウェートが上がりますので、自動的に売りに出されることになります。それに、最近の日本株の上げは、どこまで続く…といった感じでしたから、売りのタイミングを計っていた投資家も多かったはずです。ただ、あくまで主力株に対して…です。

 割安感があるか、今期決算に増額修正期待のある小型株は意外に堅調な動きでした。やはり、まだ主力は小物…ということですね。ただ、以前から書いているように、物色対象は押し幅に応じて変化してきます。今日、日経平均の3本新値は陰転し、目先弱気相場に転換しましたが、問題は、どこまで押すか…。以前から、2010年4月高値の頭をたたきに行くはず…としてきましたが、あと、100円…。でもこの程度の押しでは、流れが変わるには少なすぎ…。キプロス問題はどこの市場で歯止めがかかるかわかりませんが、需給関係がいいのは、日本とアメリカ。また、春分の日の20日には、日銀の黒田新総裁体制が発足します。同総裁は臨時の会議を開く予定のようですが、福井総裁就任時には、臨時会議で緩和が決定された経緯もあり、休み明けには、この思惑も高まってくるでしょうから、そう警戒的に考える必要もなさそうです。ただ、今は決算期末に当たりますから、狙いはやはり決算発表で変化率が出てくるところ…。円安による競争力の増加で売り上げが増加した企業、円安で為替差益が利益を押し上げる株、株価上昇により、有価証券の評価益が出てくる株…切り口はたくさんありますが、変化率が大きくなるのは、やはり、発行株数の少ない企業…。この辺りを狙っておけば、けがをすることはなさそうですね。こんな相場でも、レポート銘柄から新値更新がでていました…。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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