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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
10 | 2019/11 | 12
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キプロス支援手法の後遺症を懸念し、銀行株が下落。ユーロ下落を受けた外需株売りもあり、NUダウは反落して終了
 おはようございます。 窓を開けて見える、向かいの桜は、満開状態になってきました。陽当たりがいいせいか、ほかに比べ開花が早いようです。今日は、サイクリングをかねて、桜の名所の三室山まで出かけようと思っています。きっと、人でいっぱいなんでしょうね。

 さて、新しい危機解決方法として、EU関係者が自画自賛したキプロス支援手法ですが、ドイツのメルケル首相も「ユーロの団結を示した」と誇らしく語っていました。ただ、その後、EU委員会のダイセルブルーム議長(オランダ財務省)が、キプロス銀行の再編計画に絡み、「他のユーロ圏の問題解決のひな形になる…」と発言した、と伝わると、歓迎ムードだった市場の空気は一変。「大口預金者や株主、債券保有者などのステークホルダーに負担を求めた今回の支援策が、他のユーロ圏のケースでも適用されるかもしれない」として、銀行株が一斉に売られ、欧米市場は、上昇から一転して下落に転じています。

 EUは危機にあたっても、ドイツを筆頭に市場を軽視してきましたが、今回のケースは、実現はしなかったものの、預金課税を実施しようとしたうえ、10万ユーロ超えの預金を強制的に凍結。銀行再編にともなう損失補てんに使ったほか、株主や債券保有者にも負担を求めた…ということで、市場に与える影響を全く無視した手法になりました。同議長は「キプロスは特別なケースだ…」と市場の急変を意識した、発言をしていますが、今回のケースがユーロ圏の信用体制に大きな不信感を残したことは確実でしょう。昨日は、さっそくデリバティブで大きな損失を抱えているといわれるイタリアのウニクレディート銀行が取引停止になっています。今後、海外から欧州に流入している資金も、銀行の信用力を再評価。資金の引き上げが始まるかもしれません。銀行間の取引金利も早速上昇をはじめたようです。市場を軽視することに関しては、ドイツと日本の中央銀行は双璧でした。日本のほうは、もしかしたら市場重視に変わったかもしれませんが、ドイツは果たして…。市場のバッシングを受けなければいいのですが…。

 25日の米国市場動向
 ニューヨークダウ 1万4447ドル75セント -64ドル28セント(0.44%)

 NASDAQ総合指数 3235.30ポイント -9.70ポイント(0.30%)

 S&P500 1551.69ポイント -5.20ポイント(0.38%)

 CME日経平均先物(円建て) 1万2390円 -120円

 米国10年物国債 1.915% 変わらず

 ニューヨーク原油 94.81ドル +1.1ドル

 GOLD 1606.5ドル -1.50ドル

 ドルインデックス 82.89 +0.52


 週明けの米国株は、朝方はキプロス支援合意を好感し欧州株が上昇した流れを受け、買い先行で続伸して始まりました。朝方は、ユーロが買い戻されドルが下落したことを好感。資源株や輸出関連株が上昇し、ニューヨークダウは、寄り後まもなく、この日の高値1万4563ドル(前週末比51ドル高)をつけ、ザラバ中の市場最高値を更新する場面もありました。しかし、EU委議長の発言を受け、欧州株が銀行株から売られ、下落に転じると、一転して売り物が増加。昼にかけ次第に下落幅を拡大し、昼過ぎにはこの日の安値1万439ドル(同117ドル安)をつけています。ただ、この日発表されたシカゴ連銀全米活動指数や3月ダラス連銀製造業景況指数が予想を上回ると、売られ過ぎとして押し目買いが増加。引けにかけ下落幅を縮めたものの、欧州への懸念は払しょくできず、結局、主力3指数とも反落して終わりました。ニューヨーク市場の出来高は、前週末比3700万株増の6億5888万株。騰落状況は、値上がり1241、値下がり1788。VIX指数は、1.255上げ13.74に上昇していますが、比較的冷静な反応にとどまっています。

 ダウ30種は、値上がり7、値下がり23。ユナイテッドヘルスやコカコーラウォルマートなどディフェンシブ系がしっかり。一方、バンクオブアメリカが1.27%下落。欧州の地合いを引き継ぎ金融株全般がさえませんでした。また、ドル高を受け、スリーエムやキャタピラなど輸出関連も売られています。
 NYダウは反落。依然、高値圏での持ち合いの動きが続いています。MACDやRSIなどモメンタム系の低下が継続。1月~2月の持合い相場と同じような展開になっています。景況感もしっかりしており、当初の想定通り、25日線とのかい離修正待ち…。

 米国株は反落。CME日経平均先物は、大証先物終値を120円下回る1万2390円で帰ってきました。レンジは1万2270円~1万2545円。円は、キプロス支援の後遺症を懸念し、リスク回避姿勢が高まったことを受け、対ユーロは121円台、対ドルは94円10銭台に上昇して帰ってきました。本日の日本株は、軟調に推移しそうです。権利取り最終日であることから、高配当利回り株や株式分割株が買われそうですが、CME日経平均先物終値にさや寄せし先物が下落して始まりそうなことから、裁定解消うりも増加。日経平均は下落してのスタートになりそうです。その後は、為替次第の展開になりそうですが、昨日のCME先物のレンジ下限が1万2270円となっており、先物弱気筋のターゲットにされそうです。期末接近で、機関投資家の手控えが強まっており、先物や裁定取引の影響が大きくなりそうです。ユーロの下落が大きいことから、欧州関連株が売られそうです。引き続き、国内要因株と業績増額修正期待ものの、押し目買い方針…。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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