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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
07 | 2020/08 | 09
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欧州への警戒感は残るものの、予想を上回る耐久財受注、全米に拡大する住宅価格の上げを好感し、反発して終了
 おはようございます。

 キプロス支援後遺症は、まだ尾を引いているようです。キプロス中銀は、ECBに新たに25~30億ユーロの追加支援を要請しました。用途は整理統合される2行向けではないとされていますが、他の銀行の営業再開に伴う、預金引き出しに対応する狙いがあるのかもしれません。一方、ECBは域内75行に対し、期間7日間の流動性供給オペを実施。1232億ユーロの資金を供給。銀行の手持ち資金を増やし、預金引き出しの増加による混乱に備える動きをしています。キプロス支援で、銀行の株主や債券保有者だけでなく、大口預金者まで負担を強いられたことに対し、預金者や銀行の関係者の不安が高まり、リスクを感じた預金者は、資金を金や、経営体質が強化された米国銀行などに移行しているといいます。

 その一方、米国FRB(連邦準備理事会)はブラックマネーの流入を警戒し、シティグループに、マネーロンダリング(資金洗浄)のリスク管理を強化するように指示。2か月以内に、全社的なコンプライアンス(法令順守)強化策を作り、提出するよう要請しています。一部には、今回のキプロス支援手法は、G20で了承されていた、との話もあり、すでに1月の段階でキプロスからの預金流出が始まっていたとも言います。ロシアの政権中枢に近い資金は、すでに逃げてどこかに行っているんでしょうね…。追い打ちをかけるように、EU関係者からは、銀行破たん時の処理で10万ユーロ超えの預金者に対する負担要求は、EU法に盛り込まれる可能性があるとの発言があり、上昇していた欧州株が、発言後、上げ幅を急速に縮めるなど、依然、後遺症が続いています。今後、発表される国ごとの預金の流出入統計に関心が集まりそうです。地下経済では、ものすごい資金の流れの変化が起きているのかもしれませんね。

 26日の米国市場動向
 ニューヨークダウ 1万4559ドル65セント +111ドル90セント(0.77%)

 NASDAQ総合指数 3252.48ポイント +17.18ポイント(0.53%)

 S&P500 1563.77ポイント +12.08ポイント(0.78%)

 CME日経平均先物(円建て) 1万24780円 +100円

 米国10年物国債金利 1.906% -0.09%

 ニューヨーク原油 96.64ドル +1.53ドル

 GOLD 1577.30ドル -9.20ドル

 ドルインデックス 82.86 変わらず
 

 昨日の米国株は、キプロス支援問題が一応の決着を見たことで欧州株が上昇したことや、朝方発表された耐久財受注(2月)が予想を大幅に上回ったことなどから、買いが先行。反発してスタートしました。耐久財受注のほか、ケースシラー住宅価格指数で価格上昇が全米20都市に波及していることが確認され、景気の足腰は強い、として原油価格が急伸。これを受け資源・エネルギー株が上昇したほか新分野への進出を好感しインテルが上昇するなど、指数寄与度の多きい銘柄が上昇したことから、引けにかけ上げ幅を拡大。結局、主力3指数とも反発して終わりました。月末が接近していることやキプロス後遺症への警戒、消費者信頼感指数の低下などから、売り買いを手控える動きが強まり、ニューヨーク市場の出来高は前日比1億株減の5億5797万株と低調な商いになりました。騰落状況は、値上がり2092、値下がり946。VIX指数は、堅調な景気指標を受け、7%下げ、12.77に低下しています。

 ダウ30種は、値上がり21、値下がり8、変わらず1。新分野進出が報じられたインテルが2.1%上昇。ドリームライナー787の試験飛行があったボーイングが2%それぞれ上げたほか、原油価格の上げを受けエクソンが1.2%、医薬品大手ファイザー、メルクが各1.5%超え上げたのが目立ちました。
 NYダウは反発。依然、高値圏でレンジを形成する動きが続いています。S&P500が、2007年10月9日に付けた過去最高値(1565.15ポイント)に肉薄していますが、キプロス支援後遺症による銀行株の不振などから、あと一歩及ばない状態。方向感が定まるのは、当初の想定通り、ニューヨークダウの25日線とのかい離修正待ち…というところか…。

 米国株は反発。CME日経平均先物は、大証終値を100円上回る1万2470円で帰ってきました。レンジは、1万2340円~1万2495円。円は、堅調な米景気指標や株高を映し、対ドルは94円40銭台にやや軟化。対ユーロは、10万ユーロ以上の預金者負担が、EU法に盛り込まれる…との話しが浮上したことが嫌気され、121円40銭台と高止まりしたまま。本日の日本株は、堅調に推移する予想。市場の関心は、85円程度下落する権利配当落ち分を今日中に埋められるか…に関心が集まっていますが、基本的に、個別物色の流れに変化はないものと思われます。イオンのダイエー子会社化、NECの系列会社売却交渉など、M&Aの動きが活発化しており、構造改革に前向きな日立グループ、NECグループ企業の整理統合思惑が強まりそうです。レポート送信分でも案内したように、有配会社への復帰で、機関投資家の組み入れが始まるNEC…。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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