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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
07 | 2020/08 | 09
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配当取り銘柄への売りから一時下落する場面があったものの、日銀新総裁の緩和前倒し発言やアジア株高を好感。権利落ち分を埋め、反発して終了
 キプロス支援の後遺症は、欧州の信用機構に大きな傷をつけました。ECBのキプロス銀行への資金供給が危機の広がりを防いだものの、本来、発動が期待されたESM(欧州恒久的安定化基金)からの資金供給は使われず、預金保険でカバーされる10万ユーロを超える資金は、危機にあたっては没収されるリスクがあることを思い知らせました。日本でも、バブル崩壊後に銀行の破たんが相次いだ時には、預金保険でカバーされる1000万円を超える預金は保証されないとして、安全な銀行を選別し、複数の銀行に分散して預金することが行われました。これから、同じことがユーロ圏の銀行で始まることになるんでしょう。朝も書きましたように、月次で発表される国別の銀行預金の増減に市場が揺れ動くような状態が続くんでしょう。

 バブル崩壊を経験した日本や米国では、いち早く、公的資本を投入し、財務の健全化を達成していますが、欧州は、今回の危機でも、公的資金の導入を徹底して嫌い、海外資産の圧縮や、貸し出しの抑制による資産圧縮で、自己資本比率の上げをやりました。また、日米の銀行は、レバレッジをかけた資金運用に依存する経営に枠がはめられたものの、欧州の銀行は、相変わらず市場性資金に依存しているほか、レバレッジをかけた資金運用を続けており、市場の変動に弱い体質は変わりません。今回の危機も、キプロスの銀行が、ギリシャ国債を大量に買っているところに、国債価格の下落や債務のカットなどで傷口を広げたことがきっかけになっています。この脆弱性が解消されない限りは、財務基盤の弱い銀行からの預金流出はつづくことになるんでしょう。EUも、そろそろ、財政緊縮一辺倒ではなく、景気の浮揚策を考えないと、日本と同じようにデフレに突っ込んでいくリスクが増すことになります。

 インフレ恐怖症のドイツが、9月に選挙を控えており、今、景気刺激の利下げや追加緩和を実施すると、景気が底堅いドイツで物価上昇が発生。選挙で、メルケル首相の率いる与党が不利になる可能性もあり、ドイツとしてはここでの緩和的な金融政策は絶対に認められないところ…。緩和するなら選挙後に…というのが本音でしょう。でも、景気は待ってくれません。半年の遅れが命取りになることも…。また、今回の件で、資金が欧州域外に流出したら、域内の資金が不足し、血液不足から経済が窒息する可能性も出てきます。よく考えると、預金も金利を受け取りますから、銀行に資金を貸しているのと同じなので、カットされても文句は言えないということですね。もしかしたら、預金者の「信用」というものへの考え方を180度改めるカルチャーショックが起きるのかもしれません。

 さて、本日日本株は、米株高に加え、CME日経平均先物が前日の大証終値を100円上回って帰ってきましたので、朝方から先物を中心に買いが先行。日経平均は、前日終値を5円上回る(配当落ち分89円を加ええると、実質的には94円高)と、反発してスタートしました。この日も、不動産リートが投機色を強めて買われ、配当率は3%を割り込むまで上昇。だんだん、採算面で問題を抱えるような状態になってきたことから、資金は不動産株に回り、再び、含み資産株が買われ指数を押し上げ、寄り後まもなく、日経平均は1万2502円(前日比31円高=実質120円高)する場面もありました。しかし、欧州への懸念や、昨日、配当取りで買われた銘柄に売りが出たことから、前場中ごろにかけて急速に値を下げ、一時、この日の安値1万2442円をつける場面もありました。他のアジア市場が上昇したことから、前引けにかけ買い直され、再び、プラス圏に浮上するなど神経質な動きになりました。ただ、日銀の黒田新総裁が、基金方式の緩和手法の見直しや、来年から予定されていた無制限の緩和を前倒し実施する考えを示したことから、後場から円安が進行。これを好感して輸出関連株が買われたことから、後場にかけ上げ幅を拡大。引け間際に再度売られる場面がありましたが、結局、日経平均は22円17銭高の1万2493円89銭、TOPIXは2.25ポイント高の1046.47ポイントと、ともに反発。配当落ち分を埋めてプラスで終わりました。ただ、期末接近から、証券会社ディーラーなどが動けず、出来高は前日比5億株減の24億8390万株。売買代金は1兆8977億円と、低調な商いでした。騰落状況は値上がり842、値下がり776.配当落ち分を埋めきれなかった銘柄も多かったようです。

 直近レポートの案内文で、不動産リートの急伸と、過熱感を懸念した資金が再び不動産など含み資産株に向かう…と想定しましたが、やはり、利回りが2%台に低下するとなっては、まともな神経では買えない…ということで、含み資産株に戻ってきました。この流れは、当面続きそうな感じですね。まだ、実体経済が弱いことから、収益に反映してくるのは、賃貸料が上がってから…ということになりますが、その文、息の長い相場になるということ。結構、上がったような感じがしますが、月足でみれば、まだまだ、上値余地を残しています。欧州、中国の景気に問題を残している以上、円安=輸出株という流れは制限される。やはり、当面は、内需系ということになるんでしょうか。(アジア向けと米国向け比率の高いところは別ですが…)
 
 今日の引け値での日経平均サイコロは7勝5敗、RSIは62%、25日線かい離は+3.9%…と、指数系の指標はモメンタムの低下を暗示。騰落レシオも130%と、このところ低下気味。指数面からも各論優位を暗示しているみたいです。引き続き、今期業績見通しに増額修正余地があり、来期も増益が期待できる銘柄…。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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