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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
07 | 2020/08 | 09
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ドイツ経済の底入れ機運や中国の予想を上回る(?)輸出増、好調な企業決算を好感し続伸して終了
 おはようございます。 

 世界中でリスクテイクの動きが強まってきたようです。低迷する金に対し、中国やインドで現物買い需要が増加。香港経由の中国の輸入は、3月に前月比倍増したようですし、インドの輸入は4月に100トンの大台に乗せ、5月も同程度の輸入が見込まれている、といいます。長期に低迷を続けてきた銅市況もどうやら2番底を確認したようです。もしかしたら、商品へ向けても一部投機的な資金が流れこんできたのかもしれません。原油価格も月足を見ると大きな三角持ち合いを形成しつつあります。まだ、景気の裏付けがないため大きな動きにはなっていませんが、世界的な金融緩和で世界中に金がだぶつき、有利な運用対象をもとめて資金が動き回っており、ちょっとしたきっかけで動き出す可能性が高まってきました。米国の状況を見ると、株価が史上最高値圏にあるほか、昨日はジャンク債市場で、初めて利回りが5%の大台を割り込み4%台に下落してきました。ジャンク債は、元利の支払いに懸念があるため高利回りになっているのですが、とにかく、運用利回りが高ければリスクの高いものでも構わない…という状態が醸成されつつあるようです。リスクに対して市場はどんどん寛容になってきました。リスクに対して寛容な状態は、株式市場では、PERの上昇になって現れます。エンジンはどんどん温まってきましたね。

 さて、今週末には、G7財務相・中央銀行総裁会議が開催されます。これに対し、米国の財務省高官(固有名は無し)は、「欧州の需要拡大に向けた取り組みを要請するとともに、日本の金融政策が内需振興に向けられたものかどうかの説明を受ける」ことが話し合われる、としています。サミットやG20で確認した日本の緩和策が為替誘導ではなく、内需振興に向けられたものであることを監視する方針を示しました。国内の構造改革なしに、円安で輸出だけが増えるようなことは許さない…という姿勢のようです。韓国や中国など日本と競合する国の米国議会へのロビイスト活動は年々エスカレートしており、韓国大統領の訪米に合わせるように、米議員が、「日本の歴史認識問題や従軍慰安婦問題を放置するなら重大なことになる…」などと脅し文句をだしていました。なんだか、何も言われたくなかったら、お前のところも金を使って、ロビイ活動をしろ…といわれているような気がしますが…。ところで、米国の議員には資質により格付けがあるようですが、こんな発言をした議員さんの格付けはどれくらいなんでしょうか? まあ、日本の政策には、この国際公約があることだけは頭に入れておいた方がいいですね。

 8日の米国市場動向
 ニューヨークダウ 1万5105ドル12セント +48ドル92セント(0.32%)

 NASDAQ総合指数 3413.27ポイント +16.64ポイント(0.49%)

 S&P500 1632.69ポイント +6.73ポイント(0.41%)

 CME日経平均先物(円建て) 1万4370円 +110円

 米国10年物国債金利 1.760% -0.023%

 ニューヨーク原油 96.62ドル +1.00ドル

 GOLD 1473.70ドル +24.90ドル

 ドルインデックス 81.94 -0.34 


 昨日の米国株は、連日の高値更新を受けた警戒的な利食い売りから反落してスタートしました。相場の上げをリードしてきた薬品や通信などディフェンシブ系銘柄が売られたほか、マクドナルドがさえない月間売上を出したことも嫌気され、ニューヨークダウは寄り後まもなく、この日の安値1万5021ドル(前日比35ドル安)をつけていました。ただ、この日発表された中国の輸出入が、ともに予想を上回ったことや、ドイツの鉱工業生産指数が前月水準を上回り、景気に底入れの兆しが見えたことなどを好感。次第に押し目買いが優勢となり上げ幅を拡大していきました。予想を上回る決算を発表した銘柄が買われたほか、著名ヘッジファンドが取得したことがわかったグーグルが買われたほか、素材や重工など景気敏感株にも買いが広がり引けにかけ上伸。結局、主力3指数とも続伸して終わりました。ニューヨーク市場の出来高は、前日比9190万株増の7億2755万株。騰落状況は、値上がり2037、値下がり1048。VIX指数は、12.66と小幅低下。

 ダウ30種は、値上がり21、値下がり9。素材市況の上昇を受け、アルコアが2.7%近く上げたほか、GEやIBM、シスコシステムズなどが1%超えの上げになりました。一方、予想を下回る月間売り上げになったマクドナルドが1.3%下落、薬品のメルク、ファイザーもさえない動きでした。業種別では、金価格の上げを受けた金鉱山のほか鉱山、石炭、鉄鋼など景気敏感株が堅調。各種金融、素材なども上げました。一方、トラックやパイプライン運営、公共事業、医薬品などが下落しました。
 NYダウは続伸。二日続けて最高値を更新してきました。ただ、相場の先行きに対する見方が分かれ、終日値幅は85ドルと小動きでした。先日から書いていますように、ディフェンシブストックから景気敏感セクターへのシフトに伴い、動きが鈍っているものと思われます。指数の動きを見るとディフェンシブ系の公共株指数が下落しているのに対し、景気敏感の運輸株指数が上昇する…など好対照の動きをしており、物色対象の変化が進んでいることを示しています。サイコロや25日線かい離などテクニカル指標にやや警戒的な動きも出始めていますが、調整後の出直りでは、景気敏感セクターが主導権を握ることになりそうです。

 米国株は続伸。CME日経平均先物は、大証終値比110円高の1万4370円で帰ってきました。レンジは、1マン4255円~1マン4435円。円は、ドイツ景気指標の好転からユーロが強含み、対ユーロは130円20銭台に下落したものの、米金利の低下から対ドルは99円付近と、横ばいで帰ってきました。本日の日本株は、欧米株高を受け堅調に推移しそうです。CME終値にさや寄せし、高寄りしてスタートしそうですが、明日のオプションSQをめぐり、先物を使った駆け引きもありそうです。CMEレンジ上限が1万4435円となっており、オプション価格1万4500円へ向けた仕掛け的な動きもありそう。指数売買中心の動きになりそうですが、基本は業績。昨日発表された決算では、レポート継続注目のローランドDGの今期予想がアナリスト予想のEPS33円70銭が会社側では121円35銭へと4倍近くに引き上げられました。政府が、肝入りする3Dプリンター関連でもあり、今日の動きが注目されます。決算が嫌気され、下落している不動産関連ですが、前段で書いた内需振興が国際公約なら、ここが主役という流れは変わりません。引き続き、タイミングをとらえて仕込むところ…。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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