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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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目標達成感や小幅な円高を嫌気した売りで反落して終了…債券先物との裁定取引が相場をかく乱
 マグロやサメではありませんが、止まったら終わり…なんて相場にはならないでほしいものです。朝の書き込みでも、海外から日本株の上げのモメンタムが大きいから、という理由だけで買いにきている投資家が多いとしました。彼らは、割安や割高などファンダメンタルにかかわりなく、とにかく、パフォーマンスのいいところに賭けていく、というやり方をしてくるようです。海外投資家の買いは、5月の第一週に28億円の売り越しになりましたが、同じ週に先物は1883億円という、大きな額の買い越しになっていました。5月第二週も490億円の買い越し…。4月月間は3140億円の買い越し…。3月は月間で4178億円の買い越し…。トータルで1兆円近い買い越し玉がたまりこんでいます。これが、為替や債券先物、現物株との裁定取引など商品間との裁定取引と関係していますから、一方が変化すると、裁定解消の動きが出てきて、他の商品が影響を受けるということになってきます。

 先物取引は、6月に決済期を迎えますから、ここから相場全体は波乱しやすくなってきます。相場の動きが鈍り、彼らが使っているモメンタム系の指標が一定の水準を下回ると、自動的に先物の売りが出てきて、先物が下げると、今度は、「株先物売り・指数現物買い」の反対売買が行われ、指数が下落。市場の状況によっては、スパイラルな下げにつながる可能性も出てきます。いまのところ、市場が厚みを増していますので、そんな心配はありませんが、今日のように、昨日売られた債券先物が買い戻されてくると、反対に株の先物が売られ、裁定解消売りから指数が下落。ただでさえ、高所恐怖症になっている投資家は、あわてて利食い売りを出してくる…ということになります。裁定買い残は、4兆円を超えてきていますから、それなりの下落圧力を持っていることになります。こんな動きが背景にありますから、「止まったら、終わり…」という話になってくるんですね。とにかく、先高観を持続して、6月のメジャーSQを乗り切る…これしかないような気がします。ただ、指数採用銘柄はこんなアキレス腱を抱えているわけですから、よほど強い材料を持っているもの以外は、避けたいところですね。

 さて、今日の日本株は、上のパターンをなぞったような展開になりました。昨日は、米国株が続伸し、CME日経平均先物も、100円近く上げて帰ってきていたのですが、欧米景気への懸念から円が小幅上昇。朝方は、CME日経平均先物終値にさや寄せする買いが入り、日経平均は、前日比50円高の1万5146円と続伸して始まりました。ただ、前日1万5000円という大きな節値をとったことで、反落警戒の動きが出ていたところに、昨日売られていた債券先物が反発してスタート。昼にかけ上げ幅を拡大するとともに、「債券先物売り・株先物買い」の商品間裁定の解消がでたことが、現物株の解消売りを誘発。日経平均は、一時、前日比217円安の1万4789円まで下落する場面もありました。しかし、一時過ぎに、債券先物が一転して下落に転じると、今度は、株先物に買いが入り、裁定買いから引けにかけ急速に下落幅を縮めています。結局、日経平均は、前日比58円79銭安の1万5037円24銭、TOPIXは7.62ポイント安の1245.23ポイントと、rともに反落して終わりました。出来高は、前日比6億株減の51億3823万株、売買代金は4000億円減の4兆835億円と高水準の商いを維持しています。騰落状況は、値上がり379、値下がり1290と、幅広く利食い売りが出ていました。

 今日の終値での、日経平均サイコロは5勝7敗(TOPIXは6勝6敗)、RSIは82%、25日線かい離は+7.7%と前日からやや低下。騰落レシオは113%に低下。直近ピークの10日(152%)から、順調に低下(物色銘柄の絞り込み)しています。まあ、想定通りの動きですね。円安だけを好感して買われた銘柄は、一斉に値を崩しています。一方、しっかりした材料を持ったものや、市場基盤を米国に持つものは堅調に推移。富士重工業は本日も新値を更新していました。以前から、「LOOK EAST」と主張。欧州や中国よりも、米国市場に基盤を持つものを買うべき…と、レポートでもこのブログでも書いてきました。その考えのもとで、タダノやスバル、やまびこなどを注目してきましたが、いずれも大幅高しています。今日発表された1~3月期のGDPでも輸出の伸びが貢献しましたが、中心は米国向けでした。この傾向はしばらく続くことになりそうですね。また、全体が崩れるなかでも、日立は上昇。ITインフラ関連の会社に変貌しつつあるNECもしっかり。いすゞ自動車、マツダはこの悪地合いのなかでも、プラスで終わっています。

 また、相場の方向感を間違ってはいけませんよ…としてきましたが、今日は、主力輸出株の動きが止まると、早速、不動産やサラ金株が切り返しに入っていました。まだ、弱気のふるい落としが終わっていませんので、動いてもらいたくはありませんが、6月に出てくる、成長戦略が輸出振興でないことだけは確か…。また、外需株が大きい相場になるのは、中國や欧州の景気が上向くことが大前提…。決算発表一巡後は、再度、成長戦略を前提にしたテーマ相場に向かうものと考えています。もちろん、直近レポートでも取り上げていますように、対米依存の強い外需株は引き続き強気していきますが…。継続注目してきたタケエイも今日は反発に転じてきましたが、なと1対3の株式分割を発表してきました。このところ、注目してきましたツクイ、ナックも立て続けに株式分割を発表。その後上げ足を速めただけに、これからの動きが注目されます。業績面では今季減益を予想していますが、インフラ補修の増加などを考えると、期中に増額修正され、期末には、二けた以上の増益に転じているのではないでしょうか。政策テーマに沿う株は、まだまだこれからのほうが相場は大きい…。まあ、とにかく指数は大きく崩れなければそれでいい、として、まず成長性に注目することが大事です。

 今日は、血圧の薬が切れて頭がボーッとした状態で書いています。文脈がおかしいようですが、言いたいことをくみ取っていただけたら…と思います。これから、処方箋をもらいに病院へ行きます。
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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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