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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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米国のQE縮小懸念や日本国債の金利上昇、中国景気懸念が重なり、先物主導で売られ、急反落して終了
 今日は11時ごろから用事があり、町まで出かけていましたが、かえって見ると相場の景色はすっかり変わってしまっていました。留守電にして出かけていましたが、何本も電話が入っており、ただ事ではないな、として、パソコンのスイッチを入れてみると、その時点で600円以上の下落。見ているうちに下落幅を拡大していました。下げの原因は…と、探してみると、米国金利の2%乗せや、日本の10年国債の1%乗せ、中国の製造業PMI指数の7か月ぶりの50割れ…など、寝ぼけたような解説が並んでいました。どれも、これほど下げる理由にはならないと思い、債券先物を見ると、朝から急伸。寄り付きの株高を受けて140円70銭まで売られていた債券は、昼にかけ買われ上昇。欧州市場が始まるころには142円60銭台まで上昇。1%台だった金利は0.83%まで低下しています。一日に2円近く上昇するということ自体が異常…。明らかに、債券を使った仕掛け的な動きがあったのははっきりしています。

 4月の日銀の異例の緩和以降、「債券先物売り・株先物買い」の商品間裁定が組まれ、株先物買いが、現物との裁定買いを増加させ、裁定買い残を4兆3000億円規模まで拡大。何かがあり、裁定解消売りが出た時が怖い…とういうのは昨日も書いたところです。朝方は、米金利の2%台乗せから、ドル高が進行。円は103円に下落して帰ってきました。ただ、米債券の下落は、日本の金利にも影響を与えてきますから、株が買われる一方で、債券は下落してスタート。1%という大台を達成しました。4月初旬以来売り載せてきた債券先物の売り玉に撮っては1%台乗せは、大きな節目。そこで朝方から、買戻しが入っていたころが、債券先物の上昇につながったんでしょう。債券先物が買い戻されると、商品間裁定で買われていた株先物が植えられることとなり、次第に下落幅を拡大。中国のPMIが7か月ぶりに判断の分かれ目になる50をわりこんだことが伝わると、見送り気分が強まり、板が薄くなっていたところに、次々と債券との裁定解消にともなう株の先物売りがでて下げ幅を拡大していった…というところでしょうか。

 個別についても、先日来書いていますように、アルゴリズム取引により売買されていましたから、一定の状況になると、今度は売り一辺倒の流れになり急落することになってしまいます。今日の相場は、デリバティブや超高速の自動売買システムの暴走で生まれた…と言っても過言ではありません。まあ、最後まで、債券先物買い・株先物売りの裁定解消取引の影響をうけ、結局、日経平均は、前日比1143円28銭安の1万4483円98銭、TOPIXjは87.69ポイント安の1188.34ポイントと、ともに急反落して終わりました。出来高は、76億5514万株、売買代金は5兆8516億円と、ともに過去最高になりました。騰落状況は、ねああg理17、値下がり1691と全面安でした。

 今日の引け値での日経平均サイコロは8勝4敗(TOPIXも同じ)、RSIは59%に急低下、25日線かい離は+1.6%に低下。指数系の整理が一気に進んできました。騰落レシオは112%と整理の遅れが目立ちます。昨日、相場の転換点が近いと書いて、お叱りも頂戴しましたが、やはり想定通りの動きになりました。2009年底から2010年戻り天井までの倍返し(ザラバベース)が1万5872円になるとしましたが、今日は高値1万5942円をつけたあと、下落に転じています。まあ、結果的には予想通りの動きをしていることになります。債券先物の動きを見ると、ほぼ一日買い戻されていましたか、ガス抜きは結構進んだはず…。流動性のある大型株についても、超高速売買で、玉整理は進んだものと思われます。ただ、板が薄い小型株については、まだ売り切ってはいないと思われ、こちらは、少々整理に時間を要しそうです。また今日は、レポートで以前から主張してきた96年高値2000年高値を結ぶラインを使って、頭が押さえられるところにいた…と、テレビの解説者が言っていました。いまごろ言うなら、もっと前から、言っておけばいいのに…。いつも後出しじゃんけんですね。

 まあ、結果論はどうでもいいので、問題は下値めど…。これについては5月12日号の日経平均月足で、過去20年わたる、機能線を示しておきました。すでにこのゾーンは突破していますが、現在は、このゾーンが下値支持力を持つかどうか探りに来ている…ととらえることができます。会員の方は、レポートでチャートを確認しておいてください。このラインは、小泉相場の時も突破したあとに、再度下値調べのため下落。このラインが下値を支持する力があると判断しから次の上昇相場に向っています。注意したいのは、次の上げ相場では、それまでの上げをリードしてきた銘柄群とは、違うものが上げている…ということ…。

 当面、このゾーンを中心に、今日付けた長大陰線内を動きことになりそうですが、金利上昇が景気の上昇には必然であること、いまの政策の中心が実質金利高を解消して、眠っている資金を流動化させ、設備投資を刺激することにあることがわかれば、金利上昇を気にせずにあげてくるはずです。この織り込みにどれくらいの時間と値幅が必要なのか…。まあ、ポイントは来週になってから…ということでしょう。ただ、今日のこの急落が何を暗示したかのということへの問いかけは続けなければなりません。単純に、テクニカルな要因で下げたのではないのかもしれません。もし、世界的な金利低下が終焉に向っているとしたら…。米国の金利上昇は、通貨をドルとペッグしている国にも波及していくはず…。過去はこの構図から、通貨危機が起きた…。まさか、ここまで今日の下げが読んでいるとは思えませんが…。欧州、米国の動きが注目されます。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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