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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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根深いFRBの政策変更懸念やIMFの中国成長下方修正を嫌気し、反落して終了
 おはようございます。 朝から、役割になっているゴミだしに行くと、にわか雨に降られ、すっかり濡れてしまいました。シャワーを浴びて着替えをしたら、なんと洗濯機のなかに洗濯物がいっぱい。洗濯も仕事ですから、今日も洗って干さなければなりませんが、昨日の洗濯物がまだ乾かずに干したまま…。新しい洗濯物はどこに干したらいいんでしょうか。そういえば、梅雨が始まっていたんですね~。

 さて、世界同時株高も小休止です。世界の流動性を支えてきた米国FRBの金融政策の見直し時期が近く、流動性の収縮におびえているようです。まさか、明日から急にやめるわけもありませんし、日銀はFRBを上回るペースで資金供給を続け、そのうち、銀行貸し出しが伸びなければ当座預金の付利も廃止することになるはずで、そんなに怖がることがないのは、2004年以降の日米の金融引き締めのタイムラグを振り返ってみればわかることだと思うのですが…。

 ただ市場は計算高いですから、最近の長期金利の上昇と株式から上がってくる利益を比較検討し始めました。ロイターによると、直近のS&P500の平均配当利回りは2.39%ですが、昨日、10年国債は2.17%と昨年5月以来の水準に上昇してきました。通常、リスク資産の株式の利回りは、債券よりも高いのですが、ここまで両者の利回りが接近してくると、株式の魅力が薄れてくることになります。昨日の米国市場では、医薬品や食品、日用品、通信など、いわゆるディフェンシブ系(言い換えると高配当株)が売られる流れになりました。この辺は、すでにレポートでも、公共株指数と輸送株指数の正反対の動きを解説しています。4月後半までの米株上昇は、ディフェンシブ系の上げにリードされたもの。また4月以降は、景気敏感株を買う流れへと変化する…と、4月後半を境に米国株の物色の流れは大きく変化しています。昨日、10年債金利が、1年ぶりの水準まで上昇してきたことで、ディフェンシブ系の銘柄を保有する投資家が、利食いを急いだ結果、昨日の下落になったんでしょう。投資家は、米国の金利上昇へ向けての対応を強めている…ということですね。

 普通なら、金融相場が終わると大きな中間反落を伴うものですが、今回の米国市場は、静かに変化が進んでいるようです。でも、世界的に増加している流動性は、景気に関してはトップランナーである米国を目指して流入していきますから、果たして、市場が考えているような金利上昇が起こるものかどうか…。なんだか、最近の動きは市場が先走り過ぎているような感じがしないでもありません。

 29日の米国市場動向
 ニューヨークダウ 1万5302ドル80セント -106ドル59セント(0.69%)

 NASDAQ総合指数 3467.52ポイント -21.37ポイント(0.61%)

 S&P500  1648.36ポイント -11.70ポイント(0.70%)

 CME日経平均先物(円建て) 1万3985円 -215円

 米国10年物国債金利 2.124% -0.011%

 ニューヨーク原油 93.13ドル -1.88ドル

 GOLD 1391.80ドル +12.10ドル

 ドルインデックス 83.61 -0.65


 昨日の米国株は、欧州市場が米金融政策の変更を懸念して大幅に下落したことを受け、反落してスタートしました。この日は主要な景気指標の発表がないなか、IMF(国際通貨基金)が中国の成長率見通しを引き下げたことから原油など国際商品価格が下落。これを嫌気して関連株が売られたことも指数の足を引っ張りました。また債券市場で10年債金利が2.17%と1年ぶりの水準に上昇すると、利回りの比較感から高配当利回り株が売られたほか、住宅ローン金利上昇の影響を懸念し、住宅建設株が売られるなどしたことから、昼前にニューヨークダウはこの日の安値1万5229ドル(前日比180ドル安)をつけています。その一方で、金利上昇による預貸利鞘の拡大を好感し銀行株が上昇。新製品発表によりアップル株が上げたことを受けヒューレッドパッカードやインテルなど景気敏感セクターが堅調に推移。引けにかけ下落幅を縮める展開になりました。結局、主力3指数とも反落して終了。ニューヨークダウは、前日の上げ分を失う格好になりました。ニューヨーク市場の出来高は、前日比1133万株減の7億2080万株。騰落状況は、値上がり640、値下がり2465。VIX指数はこの日も2.4%上げ、14.83に上昇。じりじりと水準を切り上げています。

 ダウ30種は、値上がり11、値下がり19。日用品のJ&J、P&Gや医薬品のファイザー、メルク、通信んのベライゾンなどディフェンシブ系高配当株が軒並み15超えの下落になりました。業種別では、貴金属、金山、タイヤ、生保、投資サービスなどが上げる一方、住宅建設、個人用品、不動産リート、家具などが下落。金利敏感セクターの不振が目立ちました。
 NYダウは反落。昨日もダブルトップが懸念されるとしましたが、FRBの政策変更への懸念が強く、前日上げ分を帳消しにしています。依然、ダブルトップの懸念が残りますが、下値の買い意欲は強く、レンジ形成へと向かいつつあるように思われます。MACDが売りサインを出すなどテクニカル面でも弱さが出始めており、当面、25日線への接近場面を見て次の動きを判断するところ…か。

 米国株は反落。欧米株安やIMFの中国成長率の下方修正から安全資産としての円買いが増加。円は対ドルで一時100円70銭台に上昇、101円10銭台。対ユーロも130円80銭台とともに、上伸して帰ってきました。これを嫌気しCME日経平均先物は、大証終値を215円下回る1万3985円と下落して帰ってきました。本日の日本株は、CME終値にさや寄せし、大幅反落してスタートしそうです。先物売り先行から、裁定解消売りも予想されます。このところ、やや市場心理が委縮し始めており、裁定解消売りの影響が強まる可能性があることは懸念材料。昨日のように、主力株への買いが入り、解消売りを吸収できれば市場への影響も少ないと思われますが、今日は果たしてどうか…。昨日引き間際に、まとめて先物売りを出した欧州系証券
2社の買戻しがどこで入るかが焦点。依然、4兆円近い裁定買い残を抱えていることも需給面の懸念材料。先物筋の動き次第で、指数はどうにでも変化するだけに、予断は持たないほうが無難…。短期波乱しても、先高方向は不変なので、好材料を内包する銘柄を押し目買いし、ため込んでおくこと…。当面は、デリバティブがらみでたまりこんだ有毒ガスの排出相場…か。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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