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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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中国市場、新興国市場の下落、円の下げ渋りを嫌気し、小幅下落して終了…昨日の仕掛け本尊の先物買いは今日も続く
 市場は今晩の講演後の質疑応答でバーナンキ議長が、金融政策についてどう語るか、また明日の上院金融委員会公聴会で、今後の政策についてどのような方針を示すかに関心が集まっています。市場は、堅調な米経済や、この三か月、平均20万人の増加を示してきた非農業部門就業者数の増加、FRB関係者の発言などを受け、年内QE縮小の方向で織り込みにかかっているようです。そのため、米長期金利は2.8%に接近。ドルも上昇に転じたことから、リスク志向は後退。新興国資産からの資金引き揚げが始まったようです。QE縮小懸念が高まれば、再び、新興国からの資金流出が始まるが、今回は、経常収支の赤字国が影響を被る…としてきました。やはり、インドネシア通貨と株価の下落がひどくなり、同国は通貨防衛の観点から、0.25%の利上げを余儀なくされています。利上げは国内経済を圧迫しますから、下手をすると、通貨を売り込むような動きも出てくるかもしれません。たぶん、中国株の動きも似たようなものでしょう。

 QE縮小は短期的には円安要因になりますが、ドル高による新興国経済への懸念が高まれば、安全通貨としての円買いから、円が上昇することも考えられます。今日もインドネシア株は1.8%続落していますが、5月のバーナンキショック後に同じような経験をしており、対応を間違えなければ、それほどひどくはならないのではないでしょうか。むしろ、7-9月期の日米の成長力格差から、ドルが買われ100円大台に成長する場面も出てきそうです。また、12月17日、18日に行われるFOMCは、バーナンキFRB議長のもとで開催される最後の会合になります。会議後に記者会見も予定されていることから、次期総裁につなぐ何らかのコメントを寄せるものと思われます。今のところ、地区連銀総裁の発言では年内QE縮小を臭わしており、根回しをしているような印象を受けます。

 ただ、今晩の質疑応答で、低い物価上昇率や史上最低の労働参加率に言及するようなことがあれば、次回会合でもQEが据え置かれる可能性もあります。正直、どちらに転ぶかわかりません。縮小に踏み切るようなら、今後、QE縮小をしても緩和政策は続いていること、また、利上げをともなう金融引き締めに至るには、相当な期間を要するなどの発言がFRB関係者の口からでてくることになるのでしょう。以前から、政策変更は突然やることはしない…といっており、今後、根回し的な動きが出てくれば要注意でしょう。

 さて、本日の日本株は、海外で円安が進行。CME日経平均先物も国内を上回って帰ってきたものの、昨日決算を発表したゼネコンの決算が期待外れになり、アベノミクス効果も切れてきたとの懸念から売りが先行。日経平均は反落スタートになりました。売り一巡後は予想を上回る決算になったセメントや銀行などが買われ、日経平均は後場近くに、この日の高値1万4599円(前日比11円高)をつける場面もありました。ただ、三全中が終わった中国株が材料出尽くしから売られたほか、突然の利上げにも関わらずインドネシア市場が続落したことなどが嫌気され、円が上昇。先物が売られたことから前引け近くにかけ下落。この日の安値、1万4490円(同98円安)をつけています。中国株が一段安したことから後場寄りに売られましたが、前場安値を下回らなかったことから、先物を買い戻す動きが強まり引けにかけ下落幅を縮めていました。結局、日経平均は前日比21円52銭安の1万4567円16銭、TOPIXは1.22ポイント安の1204.19ポイントと、ともに小幅反落して終わりました。出来高は前日から1億株増え、26億7749万株に増加。騰落状況は、値上がり685、値下がり931。

 今日の終値での日経平均サイコロは、6勝6敗(TOPIXは5勝7敗)で変わらず。RSIは前日から上昇し53%に…。25日線かい離は+1.4%とやや縮小。騰落レシオは119%と警戒ゾーンの120%に肉迫してきました。なかなか買いサインが出ませんでしたが、今日の日経平均日足のMACDがシグナルラインを突破。買いサインを出してきました。短期的に、強調相場が予想されますが、果たして、20年来の抵抗線を突破できるのか…。好材料が出ないとしたら、先物筋の力を借りるということになりますが、昨日、上げの味付をした欧州系証券(CTAの機関店?)が今日も一手買い。二日間で6000枚近い買い超しになりました。ほとんど、空っぽになっていましたから、来月のメジャーSQに向けポジションを作りに来ているのかもしれません。まあ、みんなが強気になったら売り玉をぶつけてくるのかもしれませんが…。

 とにかく、今回の決算発表は、中間期にいくらいい数字を出しても、通期見通しで弱気をだした企業は徹底して売られています。円相場が110円になるなどと円安論が幅を利かせていた時に、それを前提にアナリストが高すぎる予想を出しており、そんな水増しされたような予想に届かなかった、と言って叩き売られるのもいかがなものかと思いますが、コンピュータにインプットされたらおしまい。中身がどうであろうが、自動的に売り注文が出てきます。まあ、正直、早く決算発表が終わってほしいと思いますね。中間期の進捗率リストを創っていますが、まあ、100%を超えた銘柄がごろごろ…。決算のドタバタ劇が終わってしまえば、改めて高進捗率銘柄の中から、成長性を重視して選別買いが始まるんでしょう。次回の四季報では、今度は来年の圧迫材料を見越して、抑え目の数字になり、今度は実績値が上振れることになるんでしょうね。アナリストさんたち、今度は地に足が着いた予想を出してくださいよ…。

 急いで書いたつもりでしたが、また、今日も病院にいけませんでした。血圧の薬がなくなったので、明日は、朝一から出かけることにします。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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