FC2ブログ
大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
07 | 2020/08 | 09
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -



円安やディフェンシブ系業種への買いで3日ぶりに反発して終了…日経平均は引け値ベースでの戻り高値を更新
 ユーロ圏製造業PMI指数や米国ISM製造業指数がともに予想を上回り、欧州経済の底打ち感が強まっているほか、米国のゆっくりとした景気拡大が続いています。ともに、通貨の買い要因ですが、米国では10年物国債金利が2.8%に乗せ、また、欧州ではECB(欧州中央銀行)のバランスシートが縮小。通貨供給を絞っています。これに対し、日銀は、来年の消費税引き上げで景気が影響を受けるなら、追加緩和も辞さない姿勢を見せており、円の独歩安が進みやすくなっています。このところ、この動きが立て続けに起こったことが、投機筋の円売り姿勢を強め、対ドルの103円乗せ、対ユーロの140円接近の原動力になったようです。

 円安が進めば、先物筋は、当然のように「株先物買い・円売り」の商品間裁定を組んで仕掛けてきますから、この動きが現物との裁定買いを誘い、日経平均を押し上げてきた側面が強いようです。おかげで、シカゴIMM通貨先物市場の円売り越しポジションは12万3000枚超えまで積みあがってきました。でも、今の円安を支えている要因は、永続性のあるものでしょうか。昨日発表された製造業PMI指数では、回復が始まったとみられていたスペインが前月から低下。フランスも分岐点になる50を下回ったままで、緩和圧力が強まっています。こんな状態のときに、5日にはECB理事会が開催されます。景気がふらふらしているときに、ECBは資産を圧縮し、実質的な引き締めみたいなことをしているわけですから、非難の声が上がりそうです。ドイツの連立政権も成立の運びになりましたので、ドラギ総裁も遠慮する必要はありません。実際に、緩和まで踏み込まなくても、何らかのユーロ安に導くような発言をしてくる可能性があります。

 また、今週末には、米国の雇用統計が待っています。市場は、最近の景気指標の強さを見て、再び年内QE縮小観測が強まっていますが、強い数字が出たとしても史上最低の労働参加率に改善が見られなかった場合には、QEを減少のまましばらく続ける可能性も出てきます。一部には、QEに変わる新しい緩和手法を導入するのでは…という観測も出ています。また、一時、QE縮小があっても緩和基調が続く…として、金利が落ち着いた動きになっていましたが、このところ、また、QE縮小懸念が金利に跳ね返るようになっていることも、FOMCにQE縮小を思いとどまらせる材料になってくるはずです。このような、ECB、FOMCの政策リスクを踏まえてでの円安でしょうか。5月の円の安値は103円73銭ですが、これを上回れば、テクニカル的にはいったん利食いとなって、円が買い戻される可能性が高まってきます。まあ、12月は、貿易決済用にドル需要が高まる時期ですから、大きく円高に振れることはなさそうですが、5日のECB理事会に対する警戒感は根強くあるように思われます。これだけ円安が進んでも、外需株が素直に買われない背景を、考えておく必要がありますね。

 とにかく、投機筋の円売りポジション、裁定買い残の4兆円乗せ、海外先物筋の先物買いポジションの増加など、一方向にポジションが固まりすぎているように感じます。もし、5日のECB理事会が、ゼロ金利を採用したら…。今回の円安はユーロ高がけん引した側面もありますから、ポジションが一気に巻き戻される可能性もあります。5日が近づいていますが、このところ一貫して日経平均型先物を買い越してきた欧州系証券は、今日は一転して大幅な売り越しに転じています。単なる利食いならいいのですが、裁定買いが増加しているはずなのに、ユニクロの頭の重さがあるのが気になります。まあ、来年も株か高いと見ていますから、短期的な波乱は想定内ですが、ここでは、何かあっても回復力の大きい銘柄を買っておくことが大事でしょう。まあ、欧州系証券が売却資金で、また、買いに出てくれれば問題はありませんが…。

 今日の日本株は、対ドル、対ユーロでの円安を好感。CME日経平均先物終値(1万5750円)にさや寄せする先物買いに支えられ、ほぼ同値の1万5747円(前日比92円高)と反発してスタートしました。ただ、寄り後は、先物へのまとまった売りが入ったことから、上げ幅を縮める場面があったものの、円安が進んだことから買い安心感が広がり、出遅れ感のある紙パルプや情報通信、保険、医薬などディフェンシブ系業種が買われ、引けにかけ上げ幅を拡大。欧州市場が開く2時ごろには、この日の高値1万5794円(同139円高)を付けました。引けにかけては、高値警戒感からの利食い売りも増加し上げ幅を縮小。結局、日経平均は、94円59銭高の1万5749円66銭と、引け値ベースの戻り高値を更新。TOPIXも3.60ポイント高の1262.54ポイントと、ともに3日ぶりに反発して終わりました。出来高は、前日から3億8000万株増の26億8963万株、売買代金は、約5300億円増の2兆4258万億円とともにボリュームアップしました。騰落状況は値上がり786、値下がり828。

 今日の終値での日経平均サイコロは5勝7敗(TOPIXは7勝5敗)と変わらず。RSIは81%に上昇。25日線かい離は+5.2%に拡大。騰落指数は105%と前日の112%から大幅に低下。指数的には、ばらつきがあり、方向感が出ていません。まあ、先週までに主な海外投資家は、新しい決算資料で買うものは買った…というところでしょうか。今日の動きは、日本株のポートフォリオを作る上で手薄になっていたディフェンシブ系を買いました…というところでしょう。まあ、前段でも書きましたように、何が起こるかわからないECB理事会、たぶん、QE縮小が見送られるFOMCと為替に影響を与えそうな材料があり、まずはそれを見極めようというところでしょう。まあ、中旬までは2進1退みたいな感じで動いていきそうです。とのかく、目先は為替と、海外先物筋の動き次第…。5日に材料発表が待っている銘柄、今日も順調に値を伸ばしていますね。
※レポート購読会員を募集しています。関心のある方は、レポート案内を見るか、メールフォームにて、直接、お問い合わせください。
スポンサーサイト





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
株・経済関連の原稿執筆もうけたまわっております。メールフォームからお問い合わせください。
↓ 応援のクリック宜しくお願いします!↓
にほんブログ村 株ブログへ
にほんブログ村
オール株式情報ランキング ・株・投資 ランキング・ 株ランキング-JRANK



プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
現在は株式レポートなど経済情報をリーズナブルな料金で発信中。
購読にご興味のある方は、こちらをご覧下さい。↓
*大仏さん株式レポートのご案内*




経済・株式の原稿作成・講演会(関西圏内)もうけたまわります。
依頼・取材等はこちらもしくはメールフォームをお使い下さい。
daibutusan-kabu@live.jp
(迷惑メールが増えたので、連絡専用アドレスを作りました。)

大仏さんからの返信がない、というかたはこちらをご一読ください↓
* 新規レポート会員様およびお問い合わせいただいたブログ読者様 *

***************

*ブログ内すべての文章・チャートの無断転載・引用は禁止いたしております。
ご利用になられたい方は、ご一報よろしくお願いいたします。


***************

メールフォーム

レポートサンプル請求・原稿依頼・取材等のご連絡にお使い下さい。件名にご用件の明記をよろしくお願いします。
*現在、相互リンクは受け付けておりません。申し訳ございません。 *週刊レポート、原稿執筆等で現在手いっぱいの為、ブログの内容に関するご質問には対応いたしておりません。ご容赦ください。

名前:
メール(添付ファイル受信可能なアドレス):
件名:
本文:

最近の記事

月別アーカイブ

カテゴリー

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

RSSフィード

おすすめ