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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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QE縮小懸念の増幅やアジア株安を嫌気した先物売りに、3日続落して終了
 先物筋のやりたいようにやられてきましたが、やっとメジャーSQまで漕ぎつけました。決算発表が終わった11月第2週から、突然買いに回ってきたCTA(商品投資顧問)の買いに、他の海外短期筋が提灯をつけて買ってきたことから、過度に先物リードとなり、裁定買い残が急増。需給関係の悪化につながってしまいました。また、先物買いの裏には円売りがセットになっていますから、メジャーSQの接近に伴う先物買い玉の整理が始まるとともに、12月に入って裁定解消売りが指数を押し下げ、先物処分に伴う円の買戻しが、対ドル相場を101円台まで押し上げ、これを嫌気して外需主力株が動けなくなった…ということでしょう。まあ、それも明日のSQで終わり…。裁定買い残がロールオーバーで3月限りに移されたことで、株価の動きによっては、解消売りの懸念をしなければなりませんが、とりあえず、海外年金の新規の買いが入る1月中旬くらいまでは、蜜月期間に入る可能性があります。

 もっとも、決算発表後に、証券会社系や銀行系アナリストは大口の投資家が買うような主力株の今期から来期業績見通しの資料を作成。海外の年金や長期投資のファンドなどに配布。すでに、主なところは11月中に仕込み終わっているものと思われます。個人には、明日発売される四季報や会社情報を通して、アナリストコンセンサスが周知されることになりますが、一歩、出遅れたことは間違いないところでしょう。まあ、来週から、市場コンセンサスが変化した銘柄を個別に追うような流れが出てくるものと思われます。レポート直近号では、企業側の予想とコンセンサスが異なる銘柄を注目しましたが、昨日くらいから市場の流れに逆らって高くなってきました。来週は、ちょっと期待が持てそうです。

 さて、米国では、財政協議が整い政府機関閉鎖懸念が遠のいたことから、来週予定されているFOMCでのQE縮小懸念が強まってきました。また、FRB副総裁にタカ派の元イスラエル中銀総裁を据える可能性が出てきたことも、QE停止時期が早まるのでは…との懸念を持たせています。それを懸念し、欧州株は下落スタートになっていますが、QE縮小はドル高要因として、円は、102円90銭付近まで下落。これを受け、GLOBEX市場の日経平均先物は国内の終値を100円近く上回って取引されています。このままいけば、明日は一味違った流れになりそうですが、今日の相場も指数は下落したものの、主力株が引けにかけ締まって終わっており、明日、この流れが定着するかどうかが注目されるポイントになるでしょう。まあ、業績主導にもどるということでしょうか。

 今日の日本株は、米株安や円の上昇を嫌気した売りに、大幅に下落したCME日経平均先物終値(1万5320円)にさや寄せする先物売りから、日経平均は前日比138円安の1万5377円と、続落して始まったものの、CMEの終値は上回りました。寄り付きの売り一巡後も先物の処分売りやアジア株安を嫌気した売りが続き、前引けにかけ下げ幅を拡大。後場に入っても先物売りが続き、裁定解消売りから、日経平均は後場寄りまもなく、この日の安値1万5255円(同260円安)をつけています。ただ、日経平均が6日から9日にかけて開けた「窓」を埋めたことや、上昇中の25日線とのかい離修正が終わるなど、テクニカルな要因から、買戻しが入り、引けにかけては下落幅を縮めていました。結局、日経平均は、173円24銭安の1万5341円24銭、TOPIXは8.22ポイント安の1242.23ポイントと、ともに3日続落して終わりました。出来高は21億9863万株、売買代金は2兆914億円と、前日から減少。騰落状況は、値上がり434、値下がり1154。

 今日の終値での日経平均サイコロは4勝8敗(TOPIX6勝6敗)と変わらず。RSIは49%に低下。25日線かい離は+0.7%。騰落レシオは102%…。指数系はそろそろ反発してもおかしくないレベルになってきました。今週は日本のSQですが、来週は米国市場のSQがあります。これが終われば、有力ファンドマネージャーらはクリスマス休暇にはいりますから、先物の影響を受けにくくなってきます。まあ、目先のうっとうしい動きに惑わされないで、明日の四季報をじっくり読んで、大口投資家が入ってこれないような銘柄から、成長株を選ぶのに神経を使ったほうがいいような気がしますが…。
 せっかく成長性がありながら、新株を発行しすぎて、市場への打ち返しに苦しんでいる銘柄…。大島の水外禍のがれき処理事業の処分業者に決まりました。同事業は、総量3万トン、事業費35億円というものです。どの程度受注するかわかりませんが、今後の売り上げ増加につながる期待がもたれます。そろそろ、売りも止まりそうな気がしますが。

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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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