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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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FOMCのQE縮小開始決定を受けた円安や米株高を好感した先物買戻しなどから、3日続伸して終了
 「立つ鳥跡を濁さず…」。在任中に証券化バブル崩壊という未曾有の金融災害に直面。大恐慌研究の第一人者という能力をフルに発揮。経済常識を外れた金融緩和で沈静化させるという偉業を成し遂げたバーナンキ議長がいよいよ来月退任することになりました。ヘリコプター・ベンの異名を持つ同氏ですが、退任にあたり、在任中に行った量的緩和策の縮小を着手するとともに、市場に今後の縮小や記入引き締めに移行する筋道を示しています。最後まで「市場との対話」を重視した同議長らしい鮮やかな身のひき方…といえるのかもしれません。市場も、年内の縮小はない、とみていたものの、同議長の示した筋道に納得し、大幅上昇で答えました。

 リーマンショックの後、大手の証券会社が軒並み経営危機に陥り、米国の象徴であるGMが経営破たんするなど、世界経済は大恐慌以上の混乱に陥るリスクがありましたが、財政の制約という大きなハンディを背負いながら、金融面から米国経済を再生させた功績は、歴代のFRB総裁のなかでも傑出したものがあります。日本のバブル崩壊後に、彼のような優れた金融家がいれば、間違った引き締め策をとり、日本経済をデフレや円高地獄に追い込むような愚かな真似はしなかったかもしれません。毎年、3万人を超える自殺者がでることもなかったはずです。日銀が異例の量的緩和に踏み切っただけで、これだけ日本経済のムードが変わったのをみて、自ら命をたった人は、日銀に対しどんな感じを持つでしょうか。それにしても、批判好きなマスコミが口をそろえたように、以前の日銀スタッフを批判しないのはなぜでしょうか。当時、日銀の円高政策を支持していた事実を掘り起こされて、自ら、唾を顔に受けることになるからでしょうか…。相変わらずの、狡さですね。そういえば、どこかの大手の経済紙は、韓国企業を見習え…と連載記事までやっていましたが…。つくずく、マスコミは信用できない。黒田日銀総裁、バーナンキFRB議長の強固な信念を見習ってくださいね。

 さて、今日の日本株は、前日、FOMC結果を先取りするような思惑的な先物買いが入り上昇したものの、思惑通りQEが縮小され、不透明材料出尽くしから米国株が大幅高した流れを受け、急伸してして始まりました。FOMCの結果が読み切れなかったことから、強弱双方のポジションが作られてきましたが、流れが強気に傾いたことから、弱気ポジションの巻き戻しが入り、日経平均は、前日比222円高の1万5809円と高よりして始まりました。ただ、CMEの終値を下回って始まっており、先物の利食い売りも、結構、多かったことを示しています。先物買いが先行したことから、裁定買いが増加したことも指数を押し上げました。この日は、CTA機関店とみられる欧州系証券がTOPIX先物にもまとまった買いを用いたことから、不動産など内需系大型株も裁定買いから上昇。終日、主力株中心の展開になりました。ただ、この日まで3日連騰してきたことから、上値も重く、日経平均先物が、CMEの上限価格1万5910円をとると、売り物が増加。一時は、上げ幅を縮める場面もありました。結局、日経平均は、271円42銭高の1万5859円20銭、TOPIXは12.58ポイント高の1263.07ポイントと、ともに3日続伸して終了。大型数量株が動いたことから、出来高は28億6293万株、売買代金は2兆8260億円と、ともに前日から増加。騰落状況は、値上がり894、値下がり692。

 今日の終値での、日経平均サイコロは6勝6敗(TOPIX同じ)と変わらず。RSIは前日の46%から53%に上昇。25日線かい離は+2.7%と反落懸念がある3%に接近。騰落レシオは前日の98%から94%に低下。短期間に急伸したものの、指数的な過熱感はありません。今日は、5月のザラバ高値をチャンスでしたが、残念ながらクリアできませんでした。主力株が動き始めたことから、中小型、新興市場株から大型主力に乗り換える動きがでたことが、値下がり銘柄数の増加につながったようです。朝も書きましたように、前日の米国株も今日の日本株も買い戻しで上げた可能性が強いだけに、今日も連続して買われるかどうかが焦点になりそうです。先物は現物市場が終わったあと、利食いが急増。現物終値を100円近く下回って終わっています。明日は3連休控えの週末になり、益出しの動きが懸念されますが、果たして、5月のザラバ高値を抜けられるかどうか…。当面は、主力中心の展開になりそうですが、基本的には業績を買う…という流れに変化はありません。今のところ、CMEでは日経平均先物は1万5800円台で動いており、明日につなぐ動きになっています。次のポイントは1万6378円ですが、その前に20年来の上値抵抗線が待っている。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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