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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
07 | 2020/08 | 09
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新興国通貨の落ち着きや、好調な企業決算を受けた押し目拾いの動きから、3日ぶりに反発して終了
 おはようございます。今年の風邪はしつこいですね。まだ、症状が改善しません。そろそろ、血圧の薬の処方箋をもらいにいかないといけませんが、みすみす、インフルエンザの巣窟みたいなところに行くのもなんだし…。

 さて、昨日は、トルコリラなど新興国通貨は反発に転じたようです。米国の景気指標も、昨日は、12月の製造業新規受注が昨年7月来の落ち込み幅になったものの、事前予想を下回ったことや、変動率が大きい輸送用機器を除いたものが前月比でプラスだったことが好感されたようです。また、デフレ懸念が強まっている欧州では、6日に理事会を控えたECBが緩和的な措置を取るのではないか…という思惑も出てきています。大きな材料はなかったものの、新興国通貨の安定が市場の安心感につながったようです。当面、7日に春節休暇が明ける中国本土市場の動きが焦点になってきそうです。

 4日の米国市場動向
 ニューヨークダウ 1万5445ドル24セント +72ドル44セント(0.47%)

 NASDAQ総合指数 4031.52ポイント +34.56ポイント(0.86%)

 S&P500 1755.20ポイント +13.31ポイント(0.76%)

 CME日経平均先物(円建て) 1万4275円 +355円

 米国10年物国債金利 2.6240% +0.0430%

 ニューヨーク原油 97.19ドル +0.76ドル

 GOLD 1251.20ドル -8.70ドル

 ドルインデックス 81.13 +0.06


 昨日の米国株は、ECBの金融緩和期待にくわえ、大幅続落した後を受けた安値拾いの動きが強まり、反発してスタートしました。寄り付きの買い一巡後には、この日発表された製造業新規受注が昨年7月以来の減少幅になったことから、前日のISM製造業景況指数ショックがよみがえリ、売りが先行。ニューヨークダウは、一時、前日引け値を32ドル下回る1万5356ドルとこの日の安値を付ける場面もありました。ただ、新興国通貨が安定していたことや、製造業新規受注の減少幅が予想を下回っていたことも支えとなり、新興国懸念で売られていた金融株や小売り株を中心に押し目を買う動きが強まったほか、主力企業への投資判断の引き上げなどもあり、次第に上げ幅を拡大。昼過ぎにはこの日の高値1万5481ドル(前日比93ドル高)をつけています。その後は、大幅な下落を続ける日本株への懸念などから、引けにかけては神経質な動きとなり、売り買いが交錯。結局、主力3指数とも反発して終わったものの、力強さを欠く展開でした。ニューヨーク市場の出来高は、前日比8399万株減の8億3616万株。騰落状況は、値上り2117、値下がり997。VIX指数は前日から10.9%下げ、19.11に低下。

 ダウ30種は、値上り19、値下がり11。投資判断の引き上げがあったファイザーが2.75%上げ、これに
刺激されたメルクが2.75%と同率の上げになりました。このほか、デュポン、3Mが2%超え上昇。1%超え上げたのは10銘柄でした。一方、新CEOが決まったマイクロソフトは、当初期待感から買われたものの、結局、0.36%下落して終了。ただ、その他の銘柄の下落率は1%以下にとどまっていました。業種別は特殊金融、海運、装飾品、貴金属、パイプライン運営などが上昇。代替エネルギー、出版、水道、公共事業、半導体・同製造装置などが下落しました。
 NYダウは3日ぶりに反発。下値支持線への到達などテクニカルな要因よりも、新興国通貨の反発を好感した側面が大きいようです。チャート的には明確な底入れサインは出ていませんが、前日安値とこの日の安値がほぼ同じで、「毛抜き型」をつけており、短期的には反発する可能性もあります。前日つけた長大陰線を抜け出せるかどうかが、今後の立ち直りのカギを握ってきそうです。

 米国株は反発。円は、米株反発や長期金利の上昇から、101円60銭台に下落。対ユーロも137円30銭台に下落。CME日経平均先物は、国内先物終値を355円上回る1万4275円で帰ってきました。レンジは1万3915円~1万4340円。本日の日本株は、米株高や円安を受け反発スタートになりそうです。CME日経平均先物終値にさや寄せする先物買いや裁定買いで、大幅反発しそうですが、昨日の動きをみても、投機的な動きをする欧州系証券の売り越しが続いているほか、オプションがらみの動きを続ける別の欧州系証券の大幅な先物売りも目立っており、今日も先物筋次第の展開になりそうです。昨日、日立やトヨタが通期見通しを引き上げる決算を発表しましたが、強気すぎる市場コンセンサスを下回っており、今日の市場の反応が注目されます。この動き次第では、先物筋の標的にされるかもしれません。とりあえず、先物高に支えられ上値を試す展開が予想されますが、引き続き、基本は個別重視。決算発表を控えている銘柄で増額修正余地の大きいもの、成長性の高い企業の待ち伏せ買い方針。
 
 海外で日本株の下落が話題になっているようですが、海外からの長期資金よりも、ヘッジファンドなど短期資金が中心となっており、短期の思惑で上下に振れやすくなっています。まず、成長を取り戻すビジョンを明確にし、安定的な海外長期資本を呼び込む努力が必要です。これだけ、変動率が上昇しては、いくら割安感がでても年金などの長期資金は日本株への投資をためらってきます。当局も、真剣に先物の在り方を考える時期に来ているのではないでしょうか。日本市場をばくち場にすることが、グローバル化ではないはずです。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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