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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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米株高や主力企業の史上最高益予想を好感した買いや底打ち感からの押し目拾いに5日ぶりに反発して終了
 本日の日本株ですが、相変わらず先物筋に振り回される展開が続いています。朝方は、米株高や円の下落を好感して急伸したCME日経平均先物終値(1万4275円)にさや寄せする先物買いが増加。現物との裁定買いも入り、日経平均は前日比205円高の1万4213円と、ほぼCME終値と同水準で始まりました。前日好決算を発表した日立製作所やトヨタの数字を好意的に受け止め買われたことも買い安心感を誘い、寄り後も堅調に推移。寄り後まもなく、この日の高値1万4245円(前日比237円高)をつけています。急落相場に歯止めがかかったことから、最近売られてきた新興市場株や小型株を買いなおす動きも強まり、全面高の展開になり増した。

 ただ、長期金利が0.6%を割り込んで低下すると、「債券先物買い・株先物売り」の商品間裁定の動きが増加。株先物に売りが入ると、裁定解消売りが入り、あっという間に下落。先物が売られると円が買い戻され円高に…。これを嫌気して外需株が上げ幅を縮め、昼過ぎに、日経平均はこの日の安値1万3995円(前日比13円安)と1万4000円の大台を割り込んでいます。後場からは、一転して米系証券が先物買いに回り、裁定買いから指数は急伸。ただ、この日の高値付近では、上値を抑えられ、結局、日経平均は171円91銭高の1万4180円38銭、TOPIXjは23.37ポイント高の1162.64ポイントと、ともに5立会日ぶりに反発して終わりました。出来高は、37億6119万株、売買代金は3兆3306億円と、ともに前日比では急減しました。騰落状況は、値上り1441、値下がり267。

 今日の終値での日経平均サイコロは、4勝8敗(TOPIX同じ)、RSIは24%、24日線かい離は-9.3%と、いずれも上昇。騰落レシオも前日の88%から94%に上昇しています。まあ、昨日も書きましたが、テクニカル的には昨日底値に近い数字を示しており、今日は米国株の反発に支えられる格好で買いが入りました。ただ、あくまで「米国株が上がった…」ということで、日本株が自律的に上がったものではないことに注意が必要。今日の動きを見ても、先物売りを誘うような動きがあると、すかさず商品間裁定を組んで、売買され指数が変動してきます。まあ、毎日、毎日先物の話を書いてもしかたがありませんが、今日発表されたプログラム売買に伴う裁定買い残は3兆2040億円残っており、先週あれだけ変動したにも関わらず3171億円しか残が減っていません。

 引き続き、先物筋の意向次第で、どうにでもなる流れが続いています。来週14日がオプション決済にかかるSQですが、これに絡む動きもありますので、まだまだ油断はできません。相手は、一定の条件さえ整えば自動的に高速で先物売買をしてきますから、今日のように短時間に200円くらい変動することはざらに出てくるでしょう。相手がコンピュータですから、条件さえ読めば、ある程度動きは推測できます。レポートでも日経平均予想PERについてレンジがあることを書きましたが、大体、昨年6月のPER14.02倍~上値16.5倍というレンジでインプットしてあるようです。昨年末には、これが16.6倍超えまで上昇。コンピューターにとっては所与の条件をオーバーしていましたから、年初から、自動的に売りに転換したんでしょう。一方、昨日の急落でPERは14.03倍に低下していましたから、今度は、買戻しのプログラムが作動して上がった…ということでしょうか。そんな単純なものではないでしょうが、これ一つを見ても先物やアルゴリズム取引の影響が大きくなりすぎていることがわかります。まあ、ここからの戻りは昨年6月底からの戻りと同じパターンで、たびたび、新興国問題が蒸し返され、小幅に調整。さらに、小幅に戻して、調整するというレンジ的な動きになるのではないでしょうか。

 まあ、とにかく、以前から書いているように、指数が底打ち感さえ強めれば、後は今回のように大崩れさえしなければ、新興市場や小型株でしのいでいくことができます。ただ、結構な調整幅になりましたから、もしかしたら物色対象が代わってくるかもしれないことは頭に入れておくことが大事です。まあ、今年の大化け候補として取り上げた2銘柄は、崩れずに頑張っています。値の低いほうは、下値の壁まで届きませんでしたが、もし、押して壁に近づくようなら、買いで行けると思います。まあ、相変わらず、イブニングセッションでこそこそ動いているようで、いまのところCMEは1万4100円を割りこみ、円も101円10銭台と高めに推移しています。引き続き、今晩のADP全米雇用報告結果を受けた米国株の動き次第…。

 それにしても、運用先に困ったヘッジファンドの連中が、仕掛けがしやすい日本株に集まってきており、そろそろ、何か手を打っておかないと、ファンダメンタルなんか一切無視された鉄火場にもなりかねませんよ。安倍首相が、経済に無関心になった…という印象を海外投資家にもたれはじめたことも懸念材料ですし…。
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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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