大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
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米国経済への懸念に加え、中国の景況感の悪化を嫌気した先物売りや裁定解消売りに大幅続落して終了
 注目の中国HSBC製造業PMI指数(2月)は、前月の49.5から、48.3に低下。判断の分かれ目になる50を割り込みました。春節の影響があるようですが、雇用指数が46.9と2009年2月来の水準に低下したことが目を引きました。中国株は指数が発表されてからは、プラス圏を維持。結局、安く終わりましたが、原因は午後になって中銀が資金吸収オペを実施したため…。他のアジア諸国は、軒並み下落しましたが下落率は日本が最大でした。他のアジア諸国のほうが、中国の景気低迷で致命的な影響を受けるはずですが、株価を見る限り、日本が最大の被害者になるんですね…。

 今日の日本株は、昨日の米国株がタカ派色の強いFOMC議事録を受け下落したことを受け、売りが先行。日経平均は前日比55円安の1万4701円と、CME日経平均先物の終値(1万4645円)を上回って始まりました。ただ、10時過ぎに中国の製造業指標の発表を控え、模様眺め気分が強まるなか、利食いを急ぐ売りもあり、寄り後も下落幅は拡大していました。10時半過ぎに前月水準、予想を下回る指標が発表されると、「待ってました」とばかりに、債券先物が急伸。同時に株先物に売りが急増。裁定解消売りも増え、日経平均は前引けにかけ下落幅を拡大。先物売りとともに円買戻しも活発になり、これを嫌気して精密や機械など外需株も売られたことから、嫌気売りも増加し全面安商状になりました。昼休みの時間中も株先物への売りが増加。後場寄りからも、裁定解消売りや見切り売りなどが増加。昼過ぎに、日経平均がこの日の安値1万4428円(前日比338円安)をつけていました。安値を付けた後は200日線(1万4480円)付近でこう着した動きとなり、結局、日経平均は、前日比317円35銭安の1万4449円18銭、TOPIXは23.96ポイント安の1194.56ポイントと続落して終わりました。出来高は、指数の下落幅の拡大を嫌気した売りが膨らみ、25億6800万株と前日から4億株増加。売買代金も2兆1124億円に増加しています。 騰落状況は値上がり167、値下がり1547。

 今日の終値での日経平均サイコロは6勝6敗(TOPIX同じ)で横ばい。RSIは41%と小幅増。25日線かい離は-3.4%に拡大。騰落レシオは前日の95%から83%に低下。物色意欲は後退しています。
 今日の下落の解説を見ると、米国景気や中国景気への懸念…と書いていますが、下げの要因ではあるものの、誰も先物を使った売り仕掛けとは書かないんですね。中国のPMI指数を知った瞬間から債券先物が急伸。商品間裁定で株先物に売りが出て、その後は、毎度書いてきたスパイラルの下げパターンで結局、300円超えの大幅下落。好調な決算も、米国に比べ割安な株価も何も関係はありません。どうやら欧州系証券が日本株の押し下げを狙って動いているようですが、よほど、日本の先物が使いやすいんでしょう。指数寄与度の高い採用銘柄でバスケットを組んで、売買すれば日経平均の動きを左右できますから、これに先物をからめれば、容易に指数を操作できます。減ったとはいえ、まだ裁定買い残は、2兆6500億円弱ありますから、この解消売りを誘えば、理論上はどこまでも下げることは可能です。また弱気の話を流しまくって、投資家が買いに出れないようにすれば、もっと効果が上がります。

 今日発表された、投資主体別売買動向を見ると、先週10日~14日の海外投資家は、現物で1662億円の売り越し。一方、先物売買を見ると、日経平均は1570億円の買い越しでした。まあ、中身はわかりませんが、両方の金額が良く似ていることから見て、「先物買戻し・指数銘柄売り」の裁定解消売りがあった、ということでしょうか。ちなみに、先週末の二日間で日経平均は490円近く下落しています。投資家のメンタルは、海外投機筋の思惑通りに弱気に傾いていますから、裁定解消売りの破壊力は増しているような印象を受けます。

  まあ、日銀は何とか市場への関心を示してくれましたが、今日の国会を見ても、出てくる話は自衛隊の武器使用問題やNHK会長の不穏当発言など、こと経済とは関係のない話ばかり…。政治が経済に対して無関心になっているようです。この辺りも投機筋に付け込まれるところで、安倍首相は経済の再生は無理と考え、関心をそらすために右傾化している…などと、おかしな話が流されています。まあ、土曜日から始まるG20財務相・中央銀行総裁会議を前に、あまり円安になるのもなんですから、牽制する動きもできないということもあるんでしょう。今回のG20会合は、米国のQE縮小が新興国に与える影響や、中国の引き締めすぎの経済運営なども問題になりますし、買い方はこの結果を見てから…。売り方は、不透明感があるうちに攻めておこうというところでしょうか。嫌なムードも明日がピークか…?

 とりあえず、52週移動平均線の支持力の強さを信頼しておいていいのではないでしょうか。安倍首相が、いつ経済問題に帰ってきてくれるか…が焦点。安倍首相の暴走ぶりに、米国が手を焼いているような風刺漫画が英国FT誌に掲載されたようですが、確かに最近の暴走ぶりは目に余るものがありますね…。まあ、今日のところは、米国市場が歯止めをかけてくれるのを祈っておきましょう。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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