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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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G20での成長促進合意や欧米株の好調を受けた先物買いにリードされ、日経平均は1万5000円大台を回復して終了
 デリバティブを行っている投資家の姿勢が分かれてきたようです。以前、株価がまだ高い折からオプション市場で1万3500円のプットを買い、売り仕掛けで成功した投資家がいましたが、どこかはわかりませんが、今度は1万5000円のコールを大量に売っている投資家がいるようです。まあ、中国の理財商品問題や米国の景況感の悪化から、1万5000円以上は無理だろうと思ったところが、仕掛けてきたんでしょう。ところが、あっさりと、1万5000円をつけてしまいました。直近レポートでは、自然体では1万4800円付近の壁は抜けないが、裁定業者が動けば…としました。昨日あたりから、裁定買い残を積み上げるため、先物を買う動きが強まりましたが、これに対し、中國株の下落を理由に、先物筋が売り向かう…という動きになり、攻めぎあいが続きました。

 今日も同じように裁定業者による先物買いが先行し、日経平均はいきなり1万5000円のい大台に乗せてスタート。これに対し、前段で書いたオプションコールの売り手とみられるところから、先物の防戦売りがでて、上げ幅を縮めていました。しかし、指数寄与度が大きいソフトバンクにLINE買収の話が持ち上がり急伸すると、ユニクロやファナックなど指数寄与度の高い銘柄のバスケット買いが入り、現物を押し上げ、この上げをみて先物買いが入り、裁定買いからさらに指数を押し上げるという好循環になり、後場寄り後に、この日の高値1万5094円をつけています。中国株が、不動産バブル崩壊懸念から売られたものの、この日は裁定業者の買い仕掛けには勝てず、先物でヘッジ買いに出たこともあり、後場からも高値圏で膠着。結局、日経平均は213円92銭高の1万5051円、TOPIXは14.59ポイント高の1233.66ポイントと、ともに反発して終わりました。出来高は、20億4166万株、売買代金は1兆9845万株と、ともに前日から減少。指数は上昇したものの、新規資金が入ってきていないことをうかがわせます。

 今日の終値での日経平均サイコロは、7勝5敗(TOPIX同じ)と前日から上昇。RSIは、前日の53%から67%に急伸し、一気に警戒ゾーンの80%に近づいてきました。25日線かい離は+1.4%と25日線上に復帰。騰落レシオも前日の86%から89%に上昇しています。先日、日経平均日足MACDが買いサインを出した…としましたが、その後、上げが続きました。ただ、市場をリードしているのは先物筋や裁定業者、デイトレなど短期資金ばかりで、相場が上むけば一気に強気になって、出遅れ株を買いあさる…。下落すれば、慌てふためいて投げる…という腰の定まらない相場で、今日のような強気相場になると、新規資金がないから、これまで強かった銘柄を売って、日計り投資に充てる…という状態です。

 ただ、今日の上げで、やっと日経平均とTOPIXの三本新値が陽転し、強気相場入りしてきました。当面の戻りめどである、日経平均日足一目均衡表の「雲」が迫っており、新規資金は入ってきにくいのですが、大発会にいきなり陰転して以来ですから、個人投資家心理にとってはプラスに作用してくるはずです。まだ、日経平均が上げても円相場に大きな変化はありませんでしたから、海外投機筋は弱気のポジションを手仕舞うようなことはしていないはず。まだ、中國やタイ、ベネズエラなど懸念材料を抱える国があり、安全通貨としての円需要は大きいようです。海外の先物市場を使って売り仕掛けをしてくる可能性もあり、まだまだ、油断はできないでしょう。以前は、隔日で上げ下げを繰り返していましたが、明日の動きが注目されるところです。まだ、ボラティリティインデックスが27ポイント台と高く、機関投資家や海外の足の長い資金が動きだすには、まだ間があるようです。

 まあ、底割れ懸念はかなり薄らいだようですから、新規資金はじょじょに市場に回帰してくるはずです。まず、腰の入った相場になるかどうかは証券株の動きを見ていれば、判断できるはずです。指数ばかり上がって面白くないという人もあるでしょうが、今は、裁定業者のメジャーSQへ向っての裁定買い残の積み上げに頼るしかない…というのが実情でしょう。ただ、指数の動きとは関係なしにテーマ株はしっかりです。今日は人手不足関連のテンプHDが年初来高値、業績見通しがかい離するエムスリーがレポート銘柄から新値を更新していましたね。まあ、米国株さえ上げてくれれば、海外先物筋も売り仕掛けがしにくくなる…が。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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