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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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相場の方向感を決定づける重要なイベントが山積し、膠着感が強まる中、先物筋や裁定筋の思惑的な売買から小幅続落して終了
 日本株はこう着感を強めてきました。 来週から、米国経済の実態を占うISM製造業景況指数(3日)、雇用統計の先行指標であるADP全米雇用報告(5日)、ISM非製造業景況指数(同)、ECB理事会(6日)、週末の雇用統計と重要な景気指標が発表されます。3か月も続いた寒波の影響が、一時的な景気停滞で済むのか…、それとも、長引く寒波と、それにともなう灯油価格上昇の影響が、個人消費に影響を与えてくるのか…、来週発表される数字によってある程度方向感が読めてくるはずです。また、欧州の物価低迷を受け、デフレ懸念を払しょくするため、利下げに踏み切ってくるのか…。また、3月第二週に入ると、日銀の金融政策決定会合が待っています。前回の会合で、市場に早期の追加緩和期待を持たせただけに、何もしなかった場合の為替や株価への影響も懸念されます。

 このように、出てくる数字によっては正反対の市場の反応が予想されるイベントが山積していますから、投資家も動くに動けない状態が続いています。こう着感を強めているのは、日本だけではなく、米国でもS&P500指数はザラバでは過去最高値を更新しても、引けでは抑え込まれる…という状態が続いています。やはり、数字によって両極端の結果が予想されるため、強気、弱気、どちらのポジションもとることができない、ということでしょう。ドル円相場は、現在、一目均衡表の「雲」の下限を這うような動きになっていますが、そろそろ、円安方向に動かないと、雲の下に出てしまい、投機筋の円買い攻勢にさらされかねないところに来ています。

 日経平均が26週移動平均線を抜けずに、足踏みしているのも、先物筋を含めた海外投資家が、米国の膠着状態を受け、身動きがとれないこととも関係があるようです。このところ、懸念されていた中国で短期金利が低下していることから、短期筋が日本から資金を映すような動きが出ているようです。太平洋を泳ぐマグロと一緒で、止まったら死ぬのでしょうか…。まあ、日本の場合は、消費税引き上げのマイナス効果を相殺するため大型の公共投資も準備されているほか、成長戦略についても、竹中氏を重用し、再検討を始めたようですから、これまでとは違ったものが出てくるかもしれません。業種さえ間違わなければ、そんなに怖い相場ではないような気がしますが…。まあ、ここは、方向性が出てくるまで、待つのも相場…かもしれませんが、目先の銘柄に乗り換えるため売られている銘柄には、いい買い場を提供して切れています。

 まあ、今日の日本株は、このところ書いていますように、裁定筋とオプション弱気筋の先物を使った攻防が続き、乱高下しています。朝方は、米金利低下を受けた「債券先物買い・株先の物売り」から下落してスタート。その後、中国市場が短期金利の低下を受けた先物買いに、一気に、この日の高値1万5015円まで一気に170円幅反転。その後、再び「債券先物買い・株先物売り」の仕掛けが入り、再びマイナス圏に下落するなど、先物の売買で乱高下する展開になりました。引けにかけては、やや買い戻されたものの、結局、日経平均は47円86線安の1万4923円11銭、TOPIXは8.00ポイント安の1217.35ポイントと、ともに続落して終わりました。出来高は、裁定解消売りが出たことなどから、前日比3億株強増加の22億4916万株、売買代金はやや増加したものの、1兆9778億円と、3日続けて2兆円大台を割り込んでしまいました。騰落状況は、値上り440、値下がり1224。VI指数は25.93ポイントに低下。

 今日の終値での日経平均サイコロは5勝7敗(TOPIX同じ)」と、前日から低下。RSIは63%と横ばい。25日線かい離は+1.0%。騰落レシオは82%と前日から低下。相場のモメンタムは横ばいで推移しています。昨日発表された裁定買い残は、想定通り前週から1482億円増加。裁定業者が買い残の積み上げに動いてきたことがわかります。また、今日の投資家別売買動向も、現物が、買い越しに転じたほか、先物では、日経平均は約200億円の売り越しになったものの、ミニ日経平均先物と、TOPIX型は合わせて2900億円の買い越しになっており、冴えない動きの中でも基調が変化していることを感じさせます。指数売買ばかりで面白くありませんが、指数が堅調になることで、個別株物色にも強さが戻ってきます。まあ、ここは待つも相場…と割り切って、何を仕込むかを考えておけばいいでしょう。それにしても、裁定業者とオプション筋の攻防は激しいですね。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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