大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
09 | 2017/10 | 11
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内外の景気への懸念や地政学要因を嫌気した売りから、5営業日ぶりに反落して終了
先週末の米国雇用統計で、非農業部門雇用者数は、予想の15万人増を上回る17.5万人になり、市場にポジティブサプライズをもたらしました。しかし、ウクライナでは、ロシアによるクリミア自治区の制圧が着々と進んでいるほか、米国軍艦の黒海派遣に合わせ、対艦ミサイルの配備も進んでいるといわれます。同時に、親ロ派兵士のウクライナ軍からの離脱交錯などもあり、同国軍隊の弱体化も進んでいるといわれます。ソチのパラリンピックが終わる16日には、クリミア自治区の住民投票が行われますが、結果によっては、投票自体を認めないウクライナ政府軍との間の衝突も予想されます。

 また、懸念されていた中国太陽電池関連企業の社債は7日の期限を過ぎても、利払いができず、結局、デフォルトになってしまいました。元本の返済は資産売却でなんとかなるようですが、理財商品、社債と相次ぐデフォルトは中国の信用市場に大きな不信感を残すことになりました。さらに、中国の景気指標の悪化も市場は気にしています。2月の輸出が予想を上回る落ち込みになりましたが、例年、春節の関係で季節的に落ち込む時期でもありますから、落ち込み事態に違和感はないのですが、増加予想が大幅な減少になったことに市場はショックを受けているようです。ただ、中国の輸出に関しては、海外から投機資金を持ち込むために偽装輸出が使われることが多く、取り締まりがきつくなったことも影響しているのかもしれません。それよりも、このところ生産者物価の落ち込みが続いていることの方が気になります。過剰生産状態になっていることを示しており、今後、余剰生産能力の削減から、景気への影響も懸念されます。

 この一連の動きは、先週末から起きていること。いくら雇用統計がポジティブサプライズになったといっても、これではポジションを持って週を越す…ということはできませんね。週末の米国株が、高安まちまちで終わったのも、この不透明感が影響したんでしょう。

 想定外の動きになっているのは、日本も同じ。今日発表された昨年9~12月期GDP改定値は、速報値の年率1%成長から、0.7%成長へと下方修正されました。個人消費、住宅投資、公共投資など主要項目が下方修正されましたが、今後の成長のカギを握るとされた設備投資が+1.3%から、+0.8%に下方修正。「政策投資から民間投資」へのバトンタッチが、遅れていることがわかりました。また、1月の経常収支の赤字が過去最大の1.5兆円に拡大。立会時間中に発表された景気ウォッチャー調査では、先行き判断が前月の49から40に大きく落ち込み、景況感が急速に悪化していることが確認されました。

 今日の日本株は、このような背景を映して週明けの取引を始めました。先週末の段階で、日経平均日足一目均衡表で抵抗帯である「雲」下限に届いていたほか、ドル円相場も「雲」上限に差し掛かっていたうえ、双方とも変化ポイントである「雲」のねじれに到達したことから、方向感を探る動きが強まりました。朝方は、週末のCME日経平均先物価格が、1万5315円と小高く終わっていたものの、GDPの下方修正を嫌気。先物売りが先行し、日経平均は前週末比77円安の1万5197円と、反落して始まりました。寄り後に、前日引け値付近に戻す場面があったものの、中国市場や香港市場が下落してスタートすると、断続的な先物売りがでるとともに、裁定解消売りも増加。次第に下落幅を拡大し、昼過ぎにはこの日の安値1万5088円(前週末比186円安)をつけています。その後は、現在開催中の日銀金融政策決定会合の行方を見たいということから小動きに推移したものの、2時すぎに経緯ウオッチャー調査が発表されると、再び、売りが増加。結局、日経平均は前週末比153円63銭安の1万5120円14銭、TOPIXは9.36ポイント安の1227.61ポイントと、ともに5日ぶりに反落して終わりました。日銀会合結果を明日に控え、模様眺め気分が強まったことから、出来高は18億7737万株、売買代金は1兆7523億円と、今年最低水準に落ちこみました。騰落状況は、値上り550、値下がり1089。

 今日の引け値での日経平均サイコロは6勝6敗(TOPIX同じ)と横ばい。RSIは69%から58%に急低下。25日線かい離は+2.8%とかい離修正が進みました。ただ、騰落指数は110%と前週末の112%からはわずかな低下にとどまっています。
 まあ、直近レポートでも書きましたように、一目均衡表の「雲」という大きな抵抗帯にかかっていたことや、上方から覆いかぶさっていた13種移動平均線の売り圧迫も受けていました。上昇基調を維持していた26週、52週線と異なり、対応点の状況から見て、13週線の下方圧力は強いですから、これだけ外部環境の悪材料を並べられては、この下落圧力をしのぐのはちょっと難し亥のかもしれません。明日の日銀会合で、サプライズでもあればいいですが、果たしてどうなるか…。昨年9~12月期でこれだけの下方修正ですから、消費税引き上げ前の駆け込み需要が思ったほどでておらず、1~3月期の景気がかなり懸念される事態になってきました。やはり、消費税が重しのようにのしかかってきたようです。早めの対策として、日銀が動くのかどうか…。まあ、期待せずに待ちましょう。今日の先物手口をみると、買い残の多かった欧州系証券と米系証券が売りに回っていました。週末のSQへむけポジション調整をやっているんでしょうが、このところ、CMEの振れ幅と出来高が多くなっており、明日の、日銀の結果次第では、1万5000円の攻防戦が再燃するかもしれません。

 指数のことばかり書いても仕方がありませんが、今日は、レポート銘柄から、ホクト、ダイフク、西尾レントオールが新年を更新しています。いずれも、高進捗率、会社予想とコンセンサスのかい離、テーマ性などを考慮して選定したものですが、想定通りの動きになっています。他にも、高値に接近している銘柄があります。一見、先物筋に引っ張りまわされているような相場ですが、期末業績の増額修正可能性や来期も連続増益期待のあるものは、この波乱相場の中でも順調に株価を切り上げチています。以前から、書いているように、今の日経平均は、短期の投機筋がオモチャにしていて、相場の実体の映していおるものとは言えません。とにかく、大きく崩れなければそれでいい。基本、業績をベースにしておけば、大きなけがはしないはずです。また、今日は、この相場の中でも、ご迷惑をおかけしている銘柄は、逆行高していました。想定通りなら、何らかの動きが出てくるはずですが…。

 米国株も、ちょっと高値警戒感が出始め、思惑がらみで買われた、割高テーマ株から、景気敏感型へとスイッチする動きもでてきそうです。日米とも、短期調整のあとが面白くなりそうです。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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