大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
09 | 2017/10 | 11
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内外環境の不透明感を逆手にとった先物の売り仕掛けと裁定解消りで、急反落して終了
 クリミア半島情勢、中国の景況感の悪化…と不透明要因が増すなか、CTA(商品投資顧問)やヘッジファンドなど投機筋の動きが活発になっています。クリミア半島問題に関しては、ロシアの強硬姿勢が目立ちますが、米国とともにEUも強硬姿勢に傾いており、強引な領土の略奪が行われた場合、米国やEUからの経済や金融制裁が行われる可能性があります。今後、EUが天然ガスの輸入削減に踏み入った場合、ロシアは高付加価値の輸出先を失うことになり、最終的にはボランティア価格で輸出している旧ソ連圏諸国向け輸出価格の引き上げに踏み切らざるを得ず、ロシアからの離反を招きかねないことにもなります。シェールガス・オイルの開発ブームに沸く米国は輸出能力を持っており、これを機にロシアにとって代わらないとも限りません。ロシア自体も米国のQE縮小以来、通貨が下落し、国内経済も悪化しており、ここで、経済制裁を受ければ、経済の苦境はさらに加速することにもなりかねません。まあ、簡単ではないかもしれませんが、何らかの形で落としどころを探すことになるものと思われます。

 また、中國の輸出の減少は、もともと2月が春節の関係で減少する季節性があること、また、投機資金を国内に持ち込むための偽装輸出の取り締まりを強めた影響もあるのではないでしょうか。投機筋の常套手段で、混乱や不透明感に乗じて売り仕掛けをしている可能性が強いと思われます。今回、社債市場で初のデフォルトが発生したのも、変な細工はしないで、つぶすものはつぶす、という金融市場本来の姿に持っていくための措置と思えば、むしろ評価できることでもあります。理財商品にしても、一時の、米国の玉石混交の証券化商品と似たようなもので、悪い部分さえ取り除いてしまえば、有利な金融商品として中国の民間金融を支える手段ともなりえます。また、わけのわからないマスコミが大騒ぎするでしょうが、投機筋の扇動に負けないよう、冷静に事態の推移をみていくべきだと思います。ウクライナ問題については、当時者みんなが弱みを抱えていて、エスカレートすることを望んでいないことは確かです。

 今日の日本株は、予想通り波乱含みの展開になりました。先物筋は、順調に6月限利へのロールオーバーを進めていますが、週末に決済を迎えるオプション筋に取っては放置していところ。うまい具合に、日本のGDPは下方修正されましたし、日銀も予想通りとは言え、追加緩和を見送った。内外の投資環境は不透明感だらけで、中長期投資家は一斉に撤退し出来高は急減。残るは目先の動きで右往左往する過剰反応の短期投資家ばかり…。薄商いで、売り仕掛けをするには絶好の環境というところで、朝方から、先物売りとともに指数寄与度の高い採用銘柄を売りたたき、裁定解消売りを誘うような仕掛けをしてきました。想定通り、先物売り、裁定解消、円高が相乗効果となり、スパイラルに下落。引けにかけては指数連動商品の先物売りで、売りのとどめを刺して、ほぼ、安値圏で終了。結局、日経平均は、前日比393円72銭安の1万4830円39銭、TOPIXは26.27ポイント安の1206.94ポイントと、ともに、急反落して終わりました。出来高は、20億2048万株、売買代金は1兆9019億円と、ともに昨日から増加したものの、絶対値は大したことはありません。騰落状況は、値上り79、値下がり1667と全面安。

 今日の終値での日経平均サイコロは6勝6敗(TOPIX同じ)で変わらず。RSIは60%と前日から2ポイントの低下。25日線かい離は+0.5%…とかい離修正が進んだ割には、他の指標の低下がありません。騰落レシオは前日の122%から123%に1ポイント上昇。依然、警戒ゾーンにとどまっています。このところ、騰落レシオの26日前の落ちる数字が、当日の数字と同じレベルのものが多く、なかなか数字が落ちないという状態になっています。まさか、数字を意識して仕掛けていることはないともいますが、要は、リズムが悪いということでしょうか。

 とにかく、日銀の緩和見送りは、昨日織り込まれていますし、中国の問題も織り込み済み…。それでも、日本よりも中国の景気後退の影響を受けるアジア諸国の下落は、日本の数分の1という状態。明らかに、先物の売り仕掛けと裁定解消売りが、下落幅を拡大した…ということでしょう。今日発表された、先週売買分の裁定買い残は、約2283億円円増加し、2兆8886億円でした。先週景気よくあげていましたが、結局、先物買いに刺激された裁定買いだった、ということです。今日の先物手口を見ると、先週の手口で裁定買いのポジションが多かったところの買い手口が上位をを占めており、かなりの量の裁定解消売りがあったことを思わせます。まあ、商いが減ると、いつも始まる恒例行事です。取引所や監督官庁に全く是正する気がありませんから、投機筋のやりたい放題です。彼らが、無茶をすればするほど、まともな投資家が遠ざかっていく…という構図。海外の長期投資家の間では、日本株は新興国株扱いされているということを、分かっているんでしょうか。
 26週線もあっさり割られてしまいましたから、次は、また52週線を試す展開になるんでしょうか。これまで、中國やクリミア情勢には鈍感だった欧州市場株も、今日は、大幅に下落して始まっています。GLOBEX市場でも、日経平均先物は、国内終値を100円ほど下回った1万4700円台で取引されています。米国株も安いですね。朝も書きましたように、CTAと見られる投機筋は、S&P500指数と円相場を組み合わせて取引しているといわれ、S&Pが上昇するとドルが買われ円は下落。CMEの日経平均先物も上昇するということになりますが、今はこの逆のパターンで円が買われ、CME先物が売られ、その動きが翌日の日本株を押し下げる…ということ。米国株が上げないと、日本株も上がらないということです。ユニクロとソフトバンク、ファナック、KDDIの4銘柄で、日経平均は120円も押し下げられています。この四銘柄さえ売買すれば、日本株は操作することもできる…ということ。これを異常と思わない人は「馬鹿」としか言いようがない。それともまともな姿にできないような、植民地的な事情でもあるのでしょうか。

 今日はヤマトホールディングが、せっかく新値をとったのに、結局、裁定解消売りに飲み込まれてしまいました。日本株で最大の影響力を持つ指数取引が、個別銘柄のファンダメンタルには一切関係がないというのも、結構なことです。
まあ、これ以上は書きませんが、せめてレバレッジを下げるなど、しっぽが体を振り回すような状態だけは改善してもらいたいものです。あらあら、GLOBEXの日経平均、安値1万4715円が入っちゃってますよ……。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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