大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
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予想を下回る奇形受注や中国の輸出入縮小を嫌気した、先物売りに高安まちまちで終了
 頼みの綱の日銀追加緩和は、8日の黒田総裁の自信に満ちた記者会見で売り砕かれ、当面、日本株を買う手掛かり材料はなくなってしまいました。新年度に入り、市場の関心は今期の決算に移っているものの、日銀短観では、経営者の先行き見通しは大弱気。決算も減益を見通すありさまです。今日発表された家電販売は前年比60%超えの伸びになり、やはり、消費税引き上げ前の駆け込み需要があったことを示しました。これは、当然、4月以降反動減が来ることを示唆しています。海外投資家は、黒田日銀総裁の強気の姿勢に対し、反動減が、そのまま景気の悪化につながるのではないか…と懸念。市場の見方と政策当局の間に大きな齟齬が生まれています。これでは、日経平均のPERが13倍台と記録的な引き差になっても、この数字は前期末の数字がベースとなっており、今期の数字は、今月後半から発表される決算発表での、企業側の見通しがわかるまでは、あてにならない数字です。

 もし、短観で経営者が予測したように5%程度の減益になるなら予想EPSは970円近くに低下。今日の終値ではじいたPERは14.7倍となり、これまでの底値付近の数字(14.0倍台)には、まだ余裕があることになります。これまで市場は10%程度の増益を見込んで動いてきましたから、前提が大きく狂ってくることになります。結局、株価が下がっても、中長期の投資家が動き出してこないのには、この辺りの不透明感が影響しているようです。昨年5月のバーナンキショックまで、株価が上昇。この資産効果が消費を増やしましたが、これだけ株価が低迷してくると、消費にも影響が及んでくるはずです。どうも、日銀の方はこの辺りがお分かりになっていないようです。大体、日銀の体質として株式をばくちとみて軽視する風潮がありますが、そのうち、消費税引き上げの反動減だけでなく、資産効果が剥げて、想定以上に消費が落ち込むことにもなりかねません。

 まあ、決算発表が始まり、今期の予想EPSがはじめないと、次の動きが決められない…ということで、相場は今日のように市場参加者が減り、先物売買だけがむなしく空中を飛びかい、それに影響を受けた裁定売買で現物株が不沈。今日のように、世界の株がしっかりしているのに、日本株だけが下がると、嫌気売りして指数銘柄以外も下がる、という悪循環になります。ただ、日経平均の週足一目均衡表は抵抗ゾーンの「雲」に接近。売り込むのもやりにくい状態になっており、当分、指数は底這いの動きにならざるを得ないということでしょうか。(ただ、TOPIXは、すでに雲の中に入りかかっており、明日、踏ん張れるかどうかが焦点になっています) 頼みの円安も、昨日のFOMC議事録で、早期の引き締め入りが否定されたことから、米金利が落ち着き、当面、金利差から円安になる可能性も低くなってしまいました。
 ただ、反動減を恐れ、政府は補正の実施や本予算の前倒し実施を行うことを決めており、内需は堅調に推移することになるんでしょう。また、外需株についても、消費税引き上げ前の駆け込み需要で、内外の生産分を国内に回してきたため、輸出余力がなく、輸出が増加しませんでしたが、駆け込み需要の一巡で、輸出余力が出てくることから、状況は変化してくるはずです。悪いことばかりじゃありませんね。

 さて、今日の日本株は、朝方は、米株高やCME先物高を受けて、急反発して始まったものの、朝方発表の機械受注が減少したことから、寄り付きが高値になって次第に売り物がちになったところに、中国の輸出入がともに減少するというマイナス材料が出現。前引けにかけ右肩下がりの展開になりました。昼休み中に「株先物売り・円買い」の仕掛けが入り、後場寄りから下落幅を拡大。後場半ばに、日経平均はこの日の安値1万4234円(前日比65円安)と前日安値を下回る場面もありました。引けにかけては売り買いとも手控えられ、前日引けに付近で膠着した動きが続き、結局、日経平均は前日比43銭高の1万4300円12銭と横ばい、TOPIXは0.95ポイント安の1149.49ポイントと5日続落して終わりました。出来高は、19億924万株、売買代金は1兆8321億円と前日から急減。海外株高に乗り切れなかったことへの失望感が支配的になっていました。騰落状況は、値上り780、値下がり833。

 今日の引け値での日経平均サイコロは、7勝5敗(TOPIX同じ)と上昇。RSIは前日の45%から52%に上昇。25日線かい離は-2.8%にやや縮小。騰落レシオは前日の90%から87%に低下してきました。
 いったい先物筋は、日銀の緩和を当て込んで、どれくらいのポジションを作ったんだ…としましたが、シカゴIMMでの円売り越し2万枚増加に加え、今日発表された31日~4日の海外投資家の先物売買は、日経平均、TOPIXなどを合わせ4503億円の買い越し。現物も4000億円買い越していました。多分、不動産など金利敏感株を買っていたんでしょう。前週の先物は3040億円の売り越しでしたから、短期間に結構な買いものが入っていたことになります。それが、今週反対た売買されたんですから、この下げも仕方がないものでしょう。問題は、黒田総裁が実質否定したにもかかわらず、性懲りもなく、また先物買いに出てくるかどうか…。いちいち、こんなことを気にしなければならないのもうっとうしい話ですが、これまで通りなら、ここからの下値はあまりないことになります。とにかく、各論相場に入っていきますから、政策的な後押しが期待できる業種の決算発表へ向けて、待ち伏せ的に玉をためこんでおくところでしょう。
 GLOBEXでは米株が売られ、日経平均先物は1万4135円と今日の先物終値をさらに155円下回ったところで取引されています。まあ、なかなか悩みの種は尽きませんね。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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