大仏さんの「株やぶにらみ」
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物価上昇による引き締め件と弱い住宅指標による緩和継続期待が交錯し、小幅続伸して終了…ラッセル2000の上げからモメンタム株志向強まる
 おはようございます。
 米国の消費者物価指数が、当初FRBが目標としてきた+2%に到達してきました。これで、失業率目標の6.5%に次ぐ達成になります。すでに、数値目標は変更されていますが、バーナンキ議長時代に設定された目標を達成した影響は大きそうです。上昇は、食品、エネルギー価格だけでなく、家賃、宿泊料金など幅広い分野に及んでおり、一過性のものとはみなせないようです。前回雇用統計では、労働時間は横ばい、賃金は強含み横ばいで、インフレ圧力は強まっていませんが、最近の指標では労働時間が増加しているケースが多く、いずれ賃金にも波及してくる可能性もでてきました。最近の経営者に対する意識調査で、雇用を増やすとするものが多いことも、将来的な賃上げの可能性を強めます。FOMCは、想定通り100億ドルのQE削減で落ち着きそうですが、今回のCPIはFOMCの出口論議を具体性を帯びたものに変える懸念もあります。声明文の細かなニュアンスの変化や、イエレン議長の記者会見への関心が高まりそうです。
 

 17日の米国市場動向
 ニューヨークダウ    1万6808ドル49セント  +27ドル48セント(0.16%)
 NASDAQ総合指数   4337.23ポイント     +10.13ポイント(0.37%)
 S&P500          1941.99ポイント     +4.21ポイント(0.22%)
 CME日経平均先物   1万5005円        +15円
 10年物国債金利     2.6550%         +0.0580%
 ニューヨーク原油    106.36ドル         -0.54ドル
 GOLD           1272.0ドル        -3.3ドル
 ドルインデックス     80.62           +0.18
 

 昨日の米国株は、朝方発表された5月消費者物価指数(CPI)のコア指数が年率2.0%と、FRBが目標とした水準に到達したことから、利上げ時期が前倒しされるとの観測が強まり、売りが先行。反落してスタートし、NYダウは、寄り後まもなく、この日の安値1万6732ドル(前日比49ドル安)をつけています。ただ、その後発表された、住宅着工・許可件数が前月から減少したほか、予想も下回ったことで、FRBは緩和的な政策を続けざるを得ないとの観測が高まり、買いが増加。再びプラス圏に浮上しています。その後、今晩のFOMC結果を懸念した売りからマイナス圏に沈む場面もありましたが、この日の安値を割らなかったことから、再び買いが増加。昼過ぎには、この日の高嶺1万6823ドル(同42ドル高)をつけるなど、今晩のFOMC結果をめぐり神経質な動きが継続したあと、結局、主力3指数とも3日続伸して終わりました。ニューヨーク市場の出来高は、前日比434万株減の5億9819万株と再び大台割れ。騰落状況は値上がり1931、値下がり1190。VIX指数は4.7%下げ12.06に低下。

 ダウ30種は、値上り15、値下がり15と同数。NYダウの終日値幅が91ドルと、依然、、狭いレンジにとどまり、1%以上変動したものは、GS(+1.43%)、ホームデポ(+1.42%)の2社のみ。JPモルガンの0.97%、ナイキの0.72%上げが続いたものの、下落はエクソンの0.49%を筆頭に、いずれも0.5%を下回る小幅な動きでした。業種別は、投資サービス、生保、空運、鉄鋼などが上昇。不動産リート、重工、バイオテクノロジー、防衛などが下落。
 NYダウは3日続伸。5月13日高値や25日移動平均線を下値として意識し、じり高が持続。ただ、依然、12日に付けた陰線内の動きであり、反落懸念が付きまといます。日本と同様にボラティリティの低下から、モメンタム系の銘柄に資金が向かい、この日は小型株指数のラッセル2000が0.8%超え上げていました。CPIの上昇で、FOMCへの関心が高まっており、声明文の内容次第では、こう着した流れが変化するかもしれません。

 米国株は続伸。円は、米CPI上昇から長期金利が急伸したことを受け、対ドルは102円10銭台、対ユーロは138円30銭台に、それぞれ軟化。CME日経平均先物は、国内先物終値(1万4990円)を15円上回る1万5005円で帰ってきました。レンジは、1万4935円~1万5050円。本日の日本株は、前日に続き小動きに推移しそうです。米CPIの上げで、FOMC結果を見たいとして、主力投資家の見送り気分が強まりそう。米国ラッセル2000指数の上げを受け、引き続き新興市場、小型株、出遅れ株のかさ上げ相場が続きそうです。今日は、債券市場の軟化が予想され、指数売買の影響が強まるかもしれません。週、日の一目均衡表の雲抜けになった日本金銭機械は、同時にボックスの上限も突破。押し目買いに変化。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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