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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
06 | 2020/07 | 08
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強い景気指標はあったものの、高値警戒感から伸び悩んでいたところに、シリアによるイラク空爆の報が伝わり、下落して終了
 おはようございます。 寝過ごしてしまいました。急いで書きます。
 イラクの混乱は周辺国を巻き込みエスカレートしてきたようです。政府軍と反政府軍、反政府軍同士がそれぞれ戦うという内戦状態にあるシリアは、イスラム国家(ISIS)がイラクで捕獲した新鋭兵器をシリアに搬入していることを阻止しようと、国境を超え、イラク西部のアンバーを空爆したと伝えられています。またイスラム教シーア派のイランが支援するイラクのマリキ政権に対し、サウジアラビアなど湾岸のスンニー派諸国からISISに数千人規模の義勇兵が送りこまれているともいいます。イラク国内の戦線は、スンニー派信徒が多い地域に差し掛かり硬直状態に入ったようですが、今後、現政権を支援するイランの介入も予想され、だんだん宗派対立の様相を呈してきました。

 米国もケリー国務長官がイラクに入り、クルド族と政府軍の共闘を促すよう動いていますが、これに対し、イランの最高指導者が米国の介入をけん制する発言を行うなど、周辺各国の利害が複雑に入り混じり、事態の解決をだんだん困難にしてきたようです。米国も、あまりクルド族に肩入れすると、内部にクルド問題を抱えるトルコとの関係が悪化する懸念もあります。また、イランが直接介入すると、今のところ鳴りを潜めているイスラエルが動き出し、一気に緊張が高まる可能性もあります。この複雑なパズル…解はあるのでしょうか。昨日の米国株は、シリアの越境攻撃に敏感に反応。良い売りの口実とされ、下落しています。

 24日の米国市場動向
 ニューヨークダウ     1万6818ドル13セント  -119ドル13セント(0.70%)
 NASDAQ総合指数    4350.36ポイント     -18.32ポイント(0.42%)
 S&P500           1949.98ポイント     -12.63ポイント(0.64%)
 CME日経平均先物    1万5340円        -60円
 10年物国債金利     2.5860%          -0.0370%
 ニューヨーク原油     106.03ドル        -0.14ドル
 GOLD            1321.30ドル       +2.9ドル
 ドルインデックス      80.31           +0.04


 昨日の米国株は、高値警戒感から売りが先行し、軟調な始まりになりました。ただ、寄り後に発表されたコンファレンスボード消費者信頼感指数(6月)が、2008年1月来の水準に上昇、新築一戸建て住宅販売件数も2008年5月以来の水準に増加するなど、米国経済の強さを示す指標が発表されると、次第に買いが増加。ニューヨークダウは、昼過ぎに、この日の高値1万6969ドル(前日比32ドル高)を付けていました。その後、再び高値警戒から頭の重い動きが続いているところに、シリア軍の越境空爆の話が伝わると、次第に売りが増加。引けにかけ下落幅を拡大。結局、NYダウとS&P500は続落。NASDAQ綜合指数は反落して終わりました。ニューヨーク市場の出来高は、前日比7538万株増の6億4720万株。騰落状況は、値上り1157、値下がり1983。VIX指数は、10.5%上げ12.13に上昇。警戒感が強まってきました。
 
 ダウ30種は、値上り4、値下がり26。半導体業界への強気の見通しを受けインテルが0.56%上昇。ディフェンシブ系のユナイテッドヘルス(+0.31%)、コカコーラ(+0.29%)などが上昇。一方、エネルギー関連のエクソン(-1.58%)、シェブロン(-0.9%)が下落。金融のJPモルガン(-1.32%)、AMEX(-1.13%)、GS(-1.18%)も下落。6銘柄が1%超えの下落となり、指数の足を引っ張りました。業種別は、住宅建設、バイオテクノロジー、家電、公益事業、ヘルスケアなどが上昇。石炭、石油探査、タイヤ、重工業、鉱山などが下落。
 
 NYダウは続落。強気が多いにも関わらず株価が伸びないことから、売り場を探していた投資家が多く、シリアの越境空爆が口実を提供した格好です。これまで無視されてきた材料ですが、昨日は、強い景気指標にも関わらず債券が買われており、リスク回避の動きが強まったようです。また、この日は、景気敏感セクターの動きが悪かったですが、年初からの流れを見ると、輸送株指数の上げを公益株が上回る状態が続いており、市場に景気の先行きへの懸念があることがわかります。当面、25日線での反応が注目されますが、債券の方向感がつかめないと、株価の方も動けない感じになってきました。

 米国株は下落。円は、イラク情勢の緊迫化から主要通貨に対しドルが買われた流れを受け、対ドルは101円90銭台と横ばい。対ユーロは138円70銭台に小幅に軟化。CME日経平均先物は、米株安を受け、国内先物終値を60円下回る1万5340円で帰ってきました。レンジは1万5245円~1万5470円。本日の日本株は、軟調に始まったあとは、昨日発表された成長戦略を個別に吟味する展開になりそうです。海外の為替、株先物を見る限り失望感はないようです。米株の下落や地政学要因から先物筋の動きも強まりそうですが、実需筋が下値を支えており、大きな波乱はないか…。方向感がなく、今日も、新興市場株、小型株、低位株の循環かさ上げが続きそう。
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大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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