大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
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連銀関係者の利上げ前倒し発言から急落スタートも、堅調な景気指標を受け買い戻され、小幅反落で終了
 おはようございます。
 昨日5月の個人消費支出・所(PCE)得統計が発表されました。支出は+0.2%と予想(+0.4%)を下回ったものの、4か月連続して増加しており、個人消費のしっかりした足腰が確認されています。この中で、FRBが物価目標の指標としているPCE総合価格指標は、前月比+0.2%、前年比は+1.8%となり、政策目標の2%に接近してきました。これを受けたのかどうかわかりませんが、セントルイス連銀のブラード総裁は、経済紙とのインタビューで「利上げの開始時期は、2015年1~3月期になる」との見通しを述べました。経済状況次第という前提条件はあるものの、市場は同年後半と見込んでいたために、発言が伝わった朝方から市場では売りが加速することになりました。もっとも、先日のFOMC後のイエレンFRB議長の会見内容と異なるので、売り一巡後は落ち着きを取り戻していますが…。ただ、株式市場は素直に利上げ懸念に半ぬしたものの、債券市場は、反応せず、むしろ消費支出が予想を下回ったことや、株式市場が下落したことに反応して値上り(金利は低下)しています。昨日も書きましたが、物価上昇懸念が高まっていることに反応しない債券市場…正しい状況を反映しているのでしょうか。
 
 26日の米国市場動向
 ニューヨークダウ    1万6846ドル13セント  -21ドル38セント(0.13%)
 NASDAQ綜合指数   4379.05ポイント     -0.71ポイント(0.02%)
 S&P500          1957.22ポイント     -2.31ポイント(0.12%)
 CME日経平均先物   1万5310円        -10円
 10年物国債金利     2.5250%         -0.0340%
 ニューヨーク原油    105.84ドル        -0.66ドル
 GOLD           1317.0ドル        -4.3ドル
 ドルインデックス    80.22            +0.02
 

 昨日の米国株は、前段で書いたセントルイス連銀総裁発言を嫌気し、朝方から売り先行で始まりました。中間期末が接近していることから、益出しのタイミングを計っていた運用者も多く、寄り後も売りが持続。ニューヨークダウは寄り後間もなく、この日の安値1万6746ドル(前日比121ドル安)をつけました。ただ、同総裁の発言はFRBの総意ではないとの見方が強まったことや、朝方発表の新規失業保険申請件数も良い内容だったことから、押し目買いが増加。アルミ大手アルコアの航空機部品メーカーの買収や建築大手レナーの決算が予想を上回ったことなども支えとなり、引けにかけ下げ幅を圧縮。全部を埋めきれなかったものの、結局、主力3指数とも小幅反落して終わりました。ニューヨーク市場の出来高は、前日比6161万株減の5億9116万株。騰落状況は、値上り1646、値下がり1482と値上がり数が上回っていました。VIX指数は、0.45%上げ11.63と落ち着いた動き。

 ダウ30種は、値上り7、値下がり22、変わらず1(AT&T)。1%を超える変動になった銘柄は無し。ボーイング(+00.76%)、ディズニー(0.66%)の上げが目立ちました。一方、ウォルマートが0.94%下落、P&Gが0.88%下落するなど消費関連やファイザーの0.7%下げなど薬品関連もさえませんでした。業種別は、アルミ、ギャンブル、家具、バイオテクノロジー、石油周辺サービスなどが上昇。タバコ、人材派遣、家電、非耐久消費財などが下落。
 NYダウは小幅反落。一時、下げ幅を三桁に拡大し、25日線を割り込む場面があったものの、引けにかけて買い戻され、25日線を維持して終わっています。中間期末が接近し、益出しの売りが出やすくなっており、当面、金融政策に関する当局者の発言に神経質になる膠着した展開になりそうです。サイコロロジカルラインが一時の83%から58%に低下。RSIも低下してきており、テクニカルな過熱感は解消されてきています。「SELL IN MAY」を信じて買いそびれた投資家も多く、立ち直りは早そうです。

 米国株は、小反落。円は、米株安や長期金利低下を受け、対ドルは101円70銭台(一時、101円50銭台)に上昇。対ユーロも138円40銭台に上昇。CME日経平均先物は、国内終値を10円下回る1万5310円と、しっかりで帰ってきました。レンジは1万5210円~1万5345円。本日の日本株は、指数がこう着感を強めるなか、引き続き、個別の材料株を中心にした流れになりそうです。焦点はミクシーの動き。大量の個人資金を引き付けていますが、分割による値幅妙味の喪失から、ディーリング資金が流出する可能性があり、今日の動きによっては物色の潮目が変化する可能性があります。引き続き、業績面から見た割安株、膨大な内部留保を抱えながら低ROEに甘んじている企業(直近レポート)など、これから出直りに入るものに注目したい。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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