大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
07 | 2017/08 | 09
S M T W T F S
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -



前日の利上げ時期後退観測から一転、利上げ接近思惑が台頭し売りが先行。世界景気減速懸念も加わり、急反落して終了
 おはようございます。 
 米国投資家のセンチメントはFRB(連邦準制度l理事会)の利上げ時期を巡って、揺れ動いています。少しでもゼロ金利の時間が長引いてほしいとの願望から、ハト派的な事象にはプラスで反応。タカ派的なものにはマイナスに反応するという状態で市場は乱高下を繰り返しています。イエレンFRB議長は利上げ時期について「指標次第…」と繰り返し述べていますが、市場は2015年半ばと想定。指標次第では、「いつでも引き締めに移行する」とするFRBの考えとの間に開きが出ているようです。本来なら、事前に市場の織り込むように誘導していますが、世界景気の減速などから、市場は素直になれないようです。
 
 しかし、昨日発表された新規失業保険申請件数の4週移動は2006年以来の水準減少。求人件数も金融危機前の水準に増加。やがて、賃金の上昇を通し物価に影響を与えそうな情勢にあります。また、ISM製造業景況指数も過去のピークに近づいています。本来なら、景気の過熱を懸念すべき時で、FRBとしても真剣に金利を正常化することを考えなければならないステージに来ているものと思われます。本来、景気が強ければ反応するはずの債券市場で金利が上昇しないことが、利上げ先送り派の根拠になっているようです。しかし、米財政赤字の縮小による、国債発行の減少。それに対し、日、欧を中心とした金融緩和でで発生した流動性が、利回り面で魅力がある米国債の取得に向っていることが、金利を低下させている側面もあるようです。同じことは2004年6月に利上げが実施された時にも起きています。

 昨日、オバマ大統領がFRBに送り込んだ大物エコノミストのフィッシャー副議長が、利上げ開始時期について、「指標次第…」と従来のFRBの考え方を繰り返したあと、「おそらく来年半ばになる…が、その後の利上げペースは緩慢になる可能性が高い」と、市場に歩み寄る姿勢を見せています。また、「相当な期間」については「2か月~1年」と話し、イエレン議長が口を滑らせた「半年先ぐらい…」という時期を前倒しさせた点が注目されます。FRBは、指標次第では、利上げ時期が早まることを市場に納得させたいように思われます。今の市場の乱高下は、今月のFOMCで終了するQEを前に、市場心理が敏感になっていることから起きているもので、ここはFRBの「指標次第…」という方針を素直に受けとったほうがよく、狼狽するところではないような気がしますが…。

 9日の米国市場動向
 ニューヨークダウ       1万6659ドル25セント       -334ドル97セント(1.97%)
 NASDAQ総合指数     4378.34ポイント          -90.25ポイント(2.02%)
 S&P500           1928.21ポイント          -40.68ポイント(2.07%)
 CME日経平均先物     1万5305円             -195円
 10年物国債金利       2.33%                -0.00 一時は昨年6月以来の2.28%に低下
 ニューヨーク原油       85.77ドル              -1.54ドル 2012年12月以来の終値
 GOLD             1225.30ドル             +19.30ドル
 ドルインデックス       85.53                 +0.21              


  昨日の米国株は、朝方発表の新規失業保険申請件数が予想を下回る減少になったことから、軟調な始まりになりました。前日のハト派的なFOMC議事録内容を受けた利上げ時期後退観測から、一転して、利上げ前倒し観測が強まったことを受け、前日買われた銘柄に利食いや見切り売りが増加したほか、欧州株が下落に転じたこともイヤケされ次第に下落幅を拡大する展開になりました。また、世界的な景気減速懸念を受け、原油価格が2年ぶり安値に下落したことから、エネルギーや素材関連も売られ、ほぼ全面安商状になり、結局、主力3指数とも急反落して終了。ニューヨーク意市場の出来高は、前日比2360万株減の8億9410万株。騰落状況は、値上り390、値下がり2800。VIX指数は24%上げ、18.76に上昇。市場の先行き懸念は一気に高まりました。

 ダウ30種は、すべてが下落。世界景気の減速懸念を受けキャタピラが3.26%下落。原油価格の下落を受け、シェブロンが2.92%、エクソンが2.95%各下落。9銘柄が2%を超える下落になり指数の足を引っ張りました。業種別も全面安。石炭、パイプライン運営、鉱山、海運など資源関連の下落が目立ちました。
 NYダウは反落。引け値で一昨日の安値を切り、昨日の3本新値の陽転は「ダマシ」になりました。当面、8月安値を支えた200日線での反応が注目されます。8月安値を試す展開も…。

 米国株は反落。円は、欧米株安を受けた安全資産買いの一環や米金利低下を受け対ドルで107円80銭台に上昇。対ユーロも136円80銭台に上昇。CME日経平均先物は、円高、米株安を受け国内先物終値比195円安の1万5305円で帰ってきました。レンジは1万5265円~1万5745円。出来高は8万3728枚に増加。本日の日本株は、欧米株安や円高、3連休控えから軟調に推移しそうです。昨日のCMEレンジ下限で算出したPERは14.8倍と8月安値水準に接近。ファンダメンタル面の割安感も下値を支えてきそうです。昨日の夜のNHKニュース番組でGPIF改革問題が特集されるなど思惑的な動きもあり、そろそろ政府が株安を懸念する動きも出てきたようです。昨晩も書いたようにテクニカル指標の底値ゾーン入りにくわえ、海外先物筋の姿勢の変化など、短期的に流れが変化する時期が近づいているような気がしますが…。 
スポンサーサイト


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
株・経済関連の原稿執筆もうけたまわっております。メールフォームからお問い合わせください。
↓ 応援のクリック宜しくお願いします!↓
にほんブログ村 株ブログへ
にほんブログ村
オール株式情報ランキング ・株・投資 ランキング・ 株ランキング-JRANK



プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
現在は株式レポートなど経済情報をリーズナブルな料金で発信中。
購読にご興味のある方は、こちらをご覧下さい。↓
*大仏さん株式レポートのご案内*




経済・株式の原稿作成・講演会(関西圏内)もうけたまわります。
依頼・取材等はこちらもしくはメールフォームをお使い下さい。
daibutusan-kabu@live.jp
(迷惑メールが増えたので、連絡専用アドレスを作りました。)

大仏さんからの返信がない、というかたはこちらをご一読ください↓
* 新規レポート会員様およびお問い合わせいただいたブログ読者様 *

***************

*ブログ内すべての文章・チャートの無断転載・引用は禁止いたしております。
ご利用になられたい方は、ご一報よろしくお願いいたします。


***************

メールフォーム

レポートサンプル請求・原稿依頼・取材等のご連絡にお使い下さい。件名にご用件の明記をよろしくお願いします。
*現在、相互リンクは受け付けておりません。申し訳ございません。 *週刊レポート、原稿執筆等で現在手いっぱいの為、ブログの内容に関するご質問には対応いたしておりません。ご容赦ください。

名前:
メール(添付ファイル受信可能なアドレス):
件名:
本文:

最近の記事

月別アーカイブ

カテゴリー

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

RSSフィード

おすすめ