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大仏さんの「株やぶにらみ」
儲けるにはまず情報分析!。こってり濃厚に市場を分析中。
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米国の決算発表を見なければ動けない…
15日の日経平均は73円27銭高の1万2990円58銭、TOPIXは9.73ポイント高の1255.97とともに反発して終わりました。日経平均サイコロは6勝6敗、騰落レシオは103、RSIは54、25日線かい離はプラス1.8%でした。出来高概算は16億6000万株、売買代金は1兆9400億円と、相変わらずの薄商いでした。騰落レシオが100にのせてきました。先週末にわけの分からない上げをやった咎めが出てきそうですね。危険信号の120までは、間がありますが、短期指標の動きは十分注意してみていく必要があります。

 昨日は、ニューヨークは続落するし、為替も瞬間101円割れ、海外では、インドや上海が安い…。何故高くなったの、という感じですね。ヨーロッパのほうから、バスケット買いが入ったことで、安心感が戻ったほか、証券化商品の値下がりで巨額の評価損を計上したUBSに対し、シンガポール政府投資公社が出資するのでは…という観測が流れ、GLOBEXの株式先物市場で、米国株がプラスになったことから、先物に買い戻しも入ったようですね。

 また、今期業績が二桁減益になると伝えられた新日鉄が反発したことも好感したようです。ただ、出来高をみても分かるように、今日から本格化する米国の決算発表を見ないと動けない、ということでしょうか。よほど、先週末のGEの決算発表がショックだったようです。GEの決算のいついては、市場でもいろいろ取りざたされているようですが、FRBがベアスターンズの救済を決めるまでは、アナリストらの見通しどおりの決算だった、といいます。その後に、一気に損失が膨らんだ、といい何か、デリバティブに絡んだことがあったんでは…と、市場の憶測を呼んでいます。

 真偽のほどは分かりませんが、もし金融部門の損失が偶発的なものだとしたら、これから出てくる金融機関以外の企業(特に、輸出型企業)の決算は以外にしっかりしたものになるかも知れないということです。もちろん、米国内に事業に基盤をおく企業の場合は、だめなことは分かっていますが…。これから発表される決算では、トータルの数字ではなく、部門ごとの数字をチェックすることが大事になりそうです。金融市場さえ落ち着けば、好調な部門を再評価する動きも出てきますから、往年の「ニフティ・ヒィフティ」相場のように、輸出株が集中的に買われる相場がくるかもしれません(ちょっと甘いかな…)。

 いずれにしても、今週は米国次第。以前から、日米とも、上値よりも下値が問題…と書いてきました。ここから、真価が試されるときです。直近のレポートで米国株について解説した記事で、ニューヨークダウについては、4月1日に1万2266ドルで寄り付き1万2654ドルで終わった大陽線がポイントになる、としました。大陽線では寄り付き付近まで株価が下げてきたときが買い場になる、としていますが、当面はここがポイントになると思われます。ただ、金融機関の決算というインパクトの大きい材料が相次ぎますので、日足では支持力が弱いかも知れません。

 その場合には、1月と3月の安値を結んだ下値支持線がターゲットになりますので、1万2000ドル割れを見た場合には、打診買いも良いかもしれません。日本株は米国株次第…。裁定業者や叩き屋が虎視眈々と売り崩しの機会を狙っていますから、裁定取引の動向には十分注意が必要です。今日入った欧州からのバスケット買いにしても、もしかしたら裁定に絡んだものだったかも知れませんよ。

 前から、インデックス採用銘柄は操り人形のようになっていますので、ファンダメンタルとはかい離したところで動く(出来高が増加した場合は話は別ですが…)ので、なかなか儲けるのは難しいと書いてきました。実際レポートでも、中小型株を中心に注目株として取り上げ、下げ相場のなかでも好成績を挙げてきています。主力株は、とにかく、資金力のある負け組みがたくさん買っています。でも、かれらが、その主力株を買うために、内容が良いのを分かっていて売ったのが、中小型株です。変な投資家が買っていないだけ需給関係が良くなっているんですね。その株が、前期決算の増額修正を発表し、かつ今期も増益…と発表したら値幅効果はまったく違うものになりますね。

 多分、機関投資家のファンドマネージャーもこの変化は十分わかっているはずです。でも、そんな流動性の少ない株を買っていたら上司からなんていわれるか分かりません。結局、主力株を買わざるを得ない…。でも、その株は海外の年金やヘッジファンドやオイルダラー、国内の大手投資家が腹いっぱい買っています。それも損失を抱えたまま…。こんな株が新値をとlってどんどん上がっていくのでしょうか?

 今は、業績とならんで、需給関係を重視して銘柄選別をしなければならないときです。その点では資金力の少ない個人投資家の方が有利なんですよ。マスコミも、証券関係者も日経平均やTOPIXについてしか話をしませんが、一度、今でも右肩上がりを続けている株がどれだけあるか、チャートブックで調べてみてはどうですか。答えが分かると思いますよ…。

 昔、有名なファンドマネージャーのピーターリンチという人が書いた「株で勝つ」という本がありましたが、このなかで彼は指数のことを云々しても意味がない…。とにかく成長力のある株を丹念に買い込んでいくことが儲かる否決だ…と書いています。私もその通りだと思います。意図的にサヤを縮めたり広げたり操作して、裁定取引をう誘発し、これに影響されて出来上がった株価に何の意味があるんでしょうか。もう一度、成長株投資という、投資の原点に戻ることが今の日本の個人投資家に必要なことではないのでしょうか。

 くだらないことを書いてしまいました…。とにかく、今週末の日曜日の「満月」が変化日であると、信じ込んでいる馬鹿な投資家です。それまでは、することもありませんから、徒然草ではありませんが「こころにうつりゆく、よしなしごとを、つれずれなるままに…」書いてみました。ご容赦! 
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プロフィール

大仏さん

Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。




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