大仏さんの「株やぶにらみ」
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09 | 2017/10 | 11
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週明けの米国株は、欧州株高に加え、ドル下落を好感。景況感の悪化から引き締めの後ずれ期待も支えとなり、反発して終了。
 おはようございます。 
 このところ、株価の上昇に隠れて、ギリシャ債務問題の影が薄くなってきた感じがします。ツイプラスギリシャ首相は、「緊縮財政時代に戻ることはない…」と、国民向けにはいいながら、EUなどトロイカに対しては、ユーロ圏財務相会合で約束したことは順守する、といいい、時間稼ぎをしている印象もうけます。支援のカギを握るドイツの」国民は、ギリシャのいい加減な対応に辟易としており、このままでは、追加支援の際に政権も国民を説得できなくなる可能性が出てきました。ドイツ財務相も「これまで積み重ねてきた財政健全化の努力で回復していた信頼は、崩壊した」と厳しい見方をしています。23日に、ギリシャ首相とメルケル首相の会談が行われるようです。言いたい放題のギリシャに対し、ドイツ国民の反発が高まり支援に後ろ向きになってきたことから、メルケル首相がどこまで、彼を説得できるか…。流れだけは観察しておく必要がありそうです。

 16日の米国市場動向
 ニューヨークダウ       1万7977ドル42セント       +228ドル11セント(1.29%)
 NASDAQ総合指数      4929.51ポイント          +57.75ポイント(1.19%)
 S&P500             2081.19ポイント          +27.79ポイント(1.35%)
 CME日経平均先物      1万9330円             +80円
 10年物国債金利       2.0980%               -0.0140%
 ニューヨーク原油       43.88ドル              -0.96ドル
 GOLD              1153.20ドル             -0.80ドル
 ドルインデックス        99.68                -0.49 


 週明けの米国株は、ECBの資産買い取り策やユーロ安による輸出競争力の増強を支えに欧州株が上昇した流れを受け、買いが先行。朝方発表の鉱工業生産指数が予想を下回ったことからドルが下落したことも好感され、反発スタート。前週までドル高を嫌気して売られていた3Mなど多国籍企業や外需株が買い戻され、ほぼ、終日上げる展開に…。また、この日も含め、このところ発表される景気指標にさえないものが多く、今週開催されるFOMC(公開市場委員会)では、タカ派的な措置は回避されるのでは、との観測も買いを支えたようです。引け近くにやや伸び悩んだものの、結局、主力3指数とも反発して終了。ニューヨーク市場の騰落状況は、値上り2043、値下がり1128(NASDAQ市場は、1579-1220)。VIX指数は、2.4%下げ15.51に低下。化粧品部門の一部分離が好感されたP&Gやドル安を好感し、IBMやジョンソン・アンド・ジョンソンなど多国籍企業が堅調。

 ダウ30種は、値上り28、値下がり2。業績安定のユナイテッドヘルスが2.84%上昇。3Mが2.11%、IBMが1.8%、ウォルマートが1.7%、それぞれ上げるなど多国籍企業が堅調。20銘柄が1%超えのあげになり、指数を押し上げました。一方、大株主から役員の交代を迫られたデュポンは4.3%下落したのが目立ちました。業種別は、家電、バイオテクノロジー、医療サービス、ヘルスケアなどが上昇。アルミ、非鉄、汎用化学品、貴金属などが下落。
 NYダウは、反発。上昇中の100日線が支えとなり、底固めの動きが出てきました。このところ、ドル相場を意識する神経質な動きになっています。昨日は、25日線に近づくとともに、急速に伸び悩んでおり、投資家は同移動平均線付近を短期的な戻りの目途とみているようです。この水準は、先週10日に332ドル安した長大陰線の寄り付き付近で、テクニカルな節目として意識されやすい水準。当面、100日線と25日線との間で動き、FOMCの結果を待つことになりそう。一方、NASDASQ総合指数は、いち早く25日線を回復。52週来高値更新銘柄数は、ニューヨーク市場を上回っており、やはり、全体の立ち直りは、NASDAQ市場がリードすることになりそう。

 米国株は反発。円は、冴えない景気指標からドルがユーロに対して売られた流れを受け、対ドルは121円30銭台と小幅に上昇。対ユーロは128円20銭台に軟化。CME日経平均先物は、欧米株高の流れを受け、大証先物終値比80円高の1万9330円で帰ってきました。レンジは1万9145円~1万9395円。出来高は、3万6622枚に減少。本日の日本株は、欧米株高を受け、堅調に推移しそうです。日銀金融政策決定会合については、目新しい材料は期待できず、当面、中立要因に…。ただ、明日夜のFOMC結果を先取りし、先物筋が短期のポジションを作りに来る可能性もあり、上振れする動きが出る可能性も。指数は先物筋の動向次第ですが、個人を中心に機械など増額修正余地の大きいものを買う流れがでており、賃上げ増を受けたアパレルなど個人消費関連。日経が報じた日立、三菱重工のROE重視経営から、ファナックを超える利益準備金を持ちながらROEが4%台と見劣りする富士フィルムの動向が注目されます。このところ、市場性の無さから人気の圏外にあった小型の好業績ものに、見直しの動きも出てきました…。
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Author:大仏さん

国立大学卒業後、大手証券会社に入社。
その後、投資顧問会社に転出。調査・分析部に所属し、上場企業調査、マクロ経済分析、株式レポート作成などのかたわら、株式講演会講師、地方ラジオ局株式番組コメンテーターなど。地方経済紙、スポーツ紙などに株式記事執筆。地方新聞投資相談コーナー担当。
その後、関西地方新聞に移籍し、政治経済部記者として地方経済の活性化に注力。
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